東京で富山県産品に触れられる話題を紹介しよう。1月22日(水)～2月17日(月)、JR上野駅構内の地産品ショップ「のもの」で、富山県産品の販売＆観光PRイベント「富山のもの」が初めて開催される。上野駅にぜひお立ち寄りを。また、東京・有楽町の富山県アンテナショップ「いきいき富山館」で恒例となっている試食・実演販売のニュースも併せてお伝えしよう！

●食を通じて地方の魅力を紹介する「のもの」

　「富山のもの」は、2015年春の北陸新幹線開業に向け、富山県産品や観光の魅力をPRするため、東日本旅客鉄道(株)、(株)ジェイアール東日本商事、富山県が主催するフェアだ。

　地産品ショップ「のもの」は、JR東日本グループの地域再発見プロジェクトの一環として、2012年1月、上野駅中央改札外グランドコンコース(ガレリア内)に開店した。各地域の生産者や行政と連携し、地産品を幅広く紹介・販売するショップ。店舗(96.7㎡)の半分ほどは1つの地域にスポットを当てた特集スペースで、一定期間で入れ替わる。「富山のもの」は初開催となる。

　「富山のもの」の地産品販売スペースでは、菓子、飲料、加工品などを中心に約150アイテムが販売される。かまぼこや地酒、県特産品を小分けにした「越中富山　幸のこわけ」など、富山ならではの食品や加工品の魅力に触れてほしい。

　店頭の「のものマルシェ」では、県産米や県産冬野菜などが販売される予定。プロモーションコーナーでは、期間中、地酒の試飲やますの寿しの試食などを行う日もある。

　観光PRイベントは2月1日(土)11:00～16:00、「のもの」前のイベントスペースで行われる。石井知事の挨拶や、伝統芸能(こきりこ節・麦屋節)の披露、元気とやまマスコットキャラクター・きときと君による観光PRもある。

　富山県観光課では、「北陸新幹線開業に向け、富山県産品や観光の魅力を首都圏で最大限にPRしたい。富山で育まれた食を知り、富山へ足を運んでいただきたいと思います」と話している。

●富山の海、野、山の幸が揃う「いきいき富山館」へいらっしゃい

　JR有楽町駅前の東京交通会館地下1階にある富山県アンテナショップ「いきいき富山館」は、県内の特産品や伝統工芸品の販売、観光情報などの発信拠点。2002年6月の開館以来、首都圏の消費者に富山の魅力を紹介し、ファンを着実に増やしてきた。物産館には、富山から毎日届く旬の食材、味覚など、約800アイテムが所狭しと並ぶ。

　名物は、富山の生産者や製造業者による試食・実演販売。富山の旬の食材のブランド化を目指し、連日開催されているので、出かけてみよう。お気に入りの味覚にきっと出会えるはずだ。1月のスケジュールを紹介すると、19日(日)までは、「まるごとすり身いろいろ」(鈴香食品)の試食販売。富山湾で獲れた新鮮な魚を小骨ごとすり身に。味が濃く、カルシウムいっぱいのすり身の美味しさを堪能できる。

　富山の名産品を代表する、ます寿しの魅力に触れるなら、21日(火)～24日(金)の「特選ますの寿し」(丸龍庵)の実演販売へ。脂ののったマスの分厚い腹身を使用し、シャリとの間に甘酢をつけた生姜をちらしたこだわりの逸品。豊かな風味、押しの柔らかい独特の食感が楽しめる。曲げ物に緑の笹を敷き、マスとシャリを入れる作業などが見られるのもうれしい。25日(土)・26日(日)の「魚屋さんの昆布〆刺身」(高松屋)では、サス(カジキマグロ)やヒラメ、甘エビなど天然ものの魚介を使った昆布〆刺身の美味を。昆布の旨味が素材にしみ込んでなんとも言えぬ味わいだ。

　バレンタインデー前にチェックしておきたいのが、「チョコっとあられ」(日の出屋製菓産業)。27日(月)～29日(水)に試食販売が行われる。清らかな水と大気、豊かな土壌で育った富山米を使った小粒のあられをチョコレート(チョコ味、イチゴ味)で包んだ冬季限定商品。カリッとした食感、あられとチョコの和洋二つの味のハーモニー。日頃お世話になっている人に贈ってみてはいかがだろう。

　30日(木)・31日(金)の「剱岳の里のさといも・お米」(稲葉農園)では、剱岳を間近に望む上市町の畑で収穫された大和さといもの試食販売が行われる。白くて粘り強く、ほっこりとした食感は煮物やおでんに最適。コシヒカリの量り売りもある。

　いきいき富山館では、「館内には、プロが目利きした富山の食が勢揃い。試食・実演販売を楽しみにご来店くださるお客様も増えています。2月に入ると、汐ぶりや和菓子の試食販売などを予定しています。お土産や贈答品に富山の味はいかがでしょうか」と話している。