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2020年 4月 1日 [ イベント ]
No.951:ピンクのどこでもドアを抜け、連載50年、ドラえもんの世界へ!
●学年別に描き分けられた作品を鑑賞しよう
「高岡市 藤子・F・不二雄ふるさとギャラリー」は、「ドラえもん」、「オバケのQ太郎」、「パーマン」などを生み出した高岡市出身の漫画家、藤子・F・不二雄氏(1933―96)のギャラリーで、2015年12月にオープンした。高岡で過ごした幼少期から20歳までの足跡や、代表作のカラー原画、ドラえもん作品などを紹介。夢にあふれた作品を生み出した原点に触れることができる。
ドラえもんは、1970年、小学館の学年別学習雑誌『小学一年生』~『小学四年生』などで連載が始まった。間もなく『小学五年生』と『小学六年生』も加わり、1980年半ばまで約15年以上にわたって、一話完結のエピソード6作品が全学年誌に同時連載された。低学年向けには、大きなコマ割りで分かりやすく、高学年には社会問題をテーマに扱うなど学年別に内容が描き分けられた。低学年向けでは、のび太の身長がドラえもんと同じだが、年齢を重ねるうちに伸びていく姿を見ることができる。
本展の「学年別ドラえもん展ーのび太と一緒に大きくなった私たちー」は、『小学一年生』~『小学六年生』に掲載された原画を展示し、描き分けを比較、鑑賞できるようになっている点が大きな特徴だ。ユニークなひみつ道具も続々と登場。『小学一年生』に掲載された“どうぶつごヘッドホン”では、ジャイアンに濡れ衣を着せられたのび太が動物の言葉が分かるひみつ道具「どうぶつごヘッドホン」を使って真実を明らかにする。1ページ当たり最大6コマと少ないコマ数でセリフも短く、分かりやすいように工夫されている。
『小学三年生』の“夜を売ります”では、ひみつ道具「つけると暗くなる電灯」が登場する。その使い道を考えるのび太たちは、暗闇を欲しがる人が多いことに気づき、いい小遣い稼ぎとなるのだが…。一見、使い道がないと思われるものも、発想の転換で役に立つことがあると気づかせてくれる話だ。
『小学六年生』の“ツチノコ見つけた!”は、1970年代に国内で話題になった「ツチノコ探し」が背景に。ある日、のび太とドラえもんは、ジャイアンが未来ではツチノコの発見者として名を残していることを知る。何とか先回りして、自分たちがツチノコの発見者になろうと右往左往する。世の中の情報に関心を持つ高学年向けのストーリーだ。
本展会場の企画展示室では、神奈川県川崎市にある藤子・F・不二雄ミュージアムオリジナルショートムービーの「ポコニャン&ドラえもん ポンポコニャンでここほれニャンニャン!?」(上映時間約15分)も鑑賞できるので、親子で楽しんでほしい。
●お土産に限定商品はいかが
ギャラリーには、おなじみのピンクの「どこでもドア」や一緒に記念撮影できるドラえもん像、高岡銅器で製作されたブロンズのドラえもん像もある。高岡銅器製のドラえもんは、1970年連載当初のようなややぽっちゃりとしたプロポーションが印象的。マニアックなネタでは、「のび太」の名前が「のび犬」と像に刻まれているので、探してみたい。
また、来場記念のお土産にふるさとギャラリー限定商品はいかが。ショップでは、FUJIKOのロゴをデザインしたペンケースや漫画1ページ分を表紙にしたクリアファイル、ドラえもんのシールなど、ふるさとギャラリー限定商品が並ぶ。
藤子・F・不二雄ふるさとギャラリーでは、「1970年から80年代の小学生は、ドラえもんと共に成長したといえるのではないでしょうか。当時を思い出しながら、お子さんやお孫さんと一緒に、ドラえもんの貴重な原画を鑑賞し、藤子先生の作品に込めた思いを感じ取っていただければ嬉しいです」と話している。
- 問合せ
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●高岡市 藤子・F・不二雄ふるさとギャラリー
TEL.0766-20-1170
FAX.0766-20-1171
https://fujiko-artgallery.jp/