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2022年 2月 9日 [ イベント ]
No.1031:山の恵みのおいしさ、「とやまジビエフェア」で再発見!
●自然からの贈り物を味わう
「とやまジビエ」とは、富山県内で捕獲されたイノシシやシカなどを適正に食肉処理した野生鳥獣肉のこと。いわば、豊かな山や森からの贈り物である。
毎年11〜3月頃は、猟師の方々が山でイノシシやシカを捕獲できる狩猟期だ。特にイノシシ肉は、低脂肪・高タンパク・低カロリーのヘルシー食材。血液中の悪玉コレステロールを低下させる働きをもつ多価不飽和脂肪酸をはじめ、脂質の代謝を促すビタミンB2や、血液をつくるビタミンB12など、栄養成分を豊富に含んでいる。そんなイノシシの旬は冬。脂がのっていて、旨味が凝縮。1年でもっともおいしくなる時期である。
県では、おいしくて身体に良い富山の山の恵みを多くの人々に楽しんでもらうために、とやまジビエを取り扱っている飲食店や宿泊施設などの協力を得て、「とやまジビエフェア」を開催している。
農村振興課は、「富山は、海の恵みのイメージが強いですが、山にもおいしいものがいっぱいあるということを知ってもらいたいですね。ジビエ料理を味わうことで、富山の魅力を再発見してもらって、楽しい気持ちになってもらえればいいなと思っています。食べるということは、とても楽しく幸せな気持ちになり、豊かな暮らしを育むことにつながります。また、おいしさは、いい思い出にもなります」と、フェアへの思いを話す。
●31店舗で開催中
とやまジビエフェアには、県内の和食店やフランス料理店、イタリア料理店など31店舗が参加。それぞれにとやまジビエを使ったオリジナル料理を提供している。「パコテの富山ジビエのラグーソース」「黒部鹿肉のペポーゾ」「いのししレバーのクロスティーニ」「イノシシのロースト」「イノシシのタリアータ」「黒部のイノシシと赤味噌のピロシキ」「イノシシと鹿肉のブーダン、ビーツと木苺のマカロン」「仔鹿肉のパイ包み」など、想像力をかきたて、食欲をそそる料理が満載。価格もメニューの内容もお店ごとに異なるため、あちこちをめぐるのもおすすめだ。
ジビエは、天然の野生鳥獣の食肉のため、肉質の硬さや臭みなどネガティブなイメージを持っている人がいるかもしれない。だが、プロの料理人の腕によって、きっとイメージが好転することだろう。フェアを機に、継続的にリピートしたくなるかもしれない。
興味が湧いてきたら、まずは「とやまジビエ」のホームページ(https://toyama-gibier.jp)をチェックしてほしい。「参加店一覧」の中で気になるお店があったら、気軽にお問い合わせを。
●富山の魅力を広げるイベント
とやまジビエフェアは、おいしいだけでなく、あらゆる方面に良い影響をもたらすイベントでもある。
料理を通して、山の恵みのおいしさを知れば、とやまジビエのファンになるかもしれない。まだ行ったことのないお店の存在も気になってくるだろう。こうして需要が高まれば、狩猟へのニーズの向上からジビエファンの喜びにつながる。そして、その笑顔を間近で見る料理人のやりがいも増え、イノシシによる農作物被害の抑制にも結び付く。
また、おいしいものを食べた時には誰かに伝えたくなるように、県民の皆さん一人ひとりがとやまジビエの話を友人知人に伝えることで、県内外に富山の魅力が広がっていくことにもなる。
フェアが終わっても、「とやまジビエ」のホームページ(https://toyama-gibier.jp)は継続していく。よりコンテンツを充実させ、とやまジビエの普及に取り組んでいく考えだ。飲食店の方々のインタビュー記事や、料理の写真、イベントの告知などが掲載される予定なので、時折チェックしてみてほしい。
「とやまジビエは、富山の恵まれた自然の貴重な資源で非常においしい食材なので、ぜひ召し上がってください。ジビエは天然の野生鳥獣の食肉のため、メニューによっては事前に予約が必要な場合もあります。詳しくは、フェア参加店にお問い合わせください」と農村振興課。お店に予約をすれば、未来にひとつ楽しみが増える。
- 問合せ
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●富山県農林水産部農村振興課
TEL.076-444-9011
FAX.076-444-4427