■大自然のドラマ、生命の営みを映像で紹介
　世界の自然や野生生物の映像を公募し、優秀作品を上映する世界自然・野生生物映像祭「ジャパン・ワイルドライフ・フェスティバル´99（ＪＷＦ）」が、８月19日（木）から22日（日）まで、富山県・富山市民プラザをメイン会場に、高岡おとぎの森館と黒部市吉田科学館をサテライト会場にして開催される。　優れた映像にふれることによって、世界の人々の自然保護に対する意識を高めることを目的としているこの映像祭は、今年で第４回を迎える。初回より、豊かな自然に恵まれていることから富山県が開催地となっている。1993年に第１回がスタートし、1997年の第３回は観客動員３万人を記録するなど、回を重ねるごとに反響も大きくなり、米国ワイオミングで開催される世界最大のワイルドライフ映画祭「ジャクソンホール・ワイルドライフ・フィルム・フェスティバル」、英国のブリストルで開催されるヨーロッパの野生生物映画祭「ワイルド・スクリーン」と並ぶ世界三大野生生物映像祭のひとつとして評価されるまでに成長した。

■約300作品の中から優秀作品22本を選出
　今年の映像祭では、世界各国からエントリーされた約300作品の中から「美女と野獣−ヒョウの物語（米国）」「ナショナルジオグラフィック・探検−キングコブラ（米国）」「生きもの地球紀行−青森、岩木山麓　アリの巣で育つチョウゴマシジミ（日本）」「蛇島（中国）」など最終ノミネート作品22本と、「熱帯の楽園　マヌ（米国）」「ビジョン・マン（スウェーデン）」など招待作品15 本（ジャクソンホール・ワイルドライフ・フェスティバル優秀作品10本、ワイルドスクリーン優秀作品５本）が、大型スクリーンで上映される。その作品の多くは、ボイスオーバー（日本語吹き替え）による翻訳を実施。子どもたちも気軽に作品を楽しむことができる。また、作品が日本初公開のものばかりというのも魅力である。

■開催の趣旨に賛同したミュージシャンらのコンサートを開催
　映像祭本番前のプレイベントとして、７月17日(土) 富山県富山市・安田生命ビルホールで開催される「千石先生のセミナー・ワイルドライフ寄想天外」にも注目したい。「どうぶつ奇想天外」などのテレビ番組でもおなじみの動物行動学者・千石正一氏を講師に迎え、今年の映像祭招待作品の上映を交えながら、世界の多種多様な生命について考える内容となっており、世界中で見聞した爬虫類・両生類など面白い生物の話に、もっと知りたいと、誰もが「千石ワールド」に引きずりこまれるだろう。
　また、前夜祭の８月18日(水）には、「坂田明とハルパクチコイダ　ジャズコンサート」が富山市民プラザで行われる。自作曲を中心に、わらべ歌からアジアの民謡までジャズのジャンルにとらわれない、多彩な楽曲の世界が堪能できる。さらに、８月２０日（金）には、映像と音楽のハーモニー「ユキ　リョウイチ　コンサート」も開催される。素晴らしい大自然のドラマや、ひたむきな生命の営みを見せてくれる映像の数々、そして、ユニークなプレイベントやコンサートなど。映像祭では地球環境を守る大切さを改めて感じることだろう。

問い合わせ
●地球映像ネットワーク
富山市安住町6-4
076-445-5460

【開催概要】

□ジャパン・ワイルドライフ・フェスティバル´99　メイン会場
　日　時：8/19（木）〜22（日）
　場　所：富山市民プラザ内
　住　所：富山市大手町6-14
　料　金：無　料

□ジャパン・ワイルドライフ・フェスティバル´99　サテライト会場
　日　時：8/19（木）〜22（日）
　場　所：高岡おとぎの森館
　住　所：高岡市佐野新1342
　料　金：無　料

□ジャパン・ワイルドライフ・フェスティバル´99　サテライト会場
　日　時：8/19（木）〜22（日）
　場　所：黒部市吉田科学館
　住　所：黒部市吉田574-1
　料　金：無　料

□坂田明とハルパクチコイダ　ジャズコンサート
　日　時：8/18（水）開場　18:30
　場　所：富山市民プラザ・アンサンブルホール
　住　所：富山市大手町6-14
　料　金：前売 3,000円　当日 3,500円

□ユキ　リョウイチ　コンサート
　日　時：8/20（金）開場　18:30
　場　所：富山市民プラザ・アンサンブルホール
　住　所：富山市大手町6-14
　料　金：前売・当日　1,500円