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1998年 7月 28日 [ イベント ]
No.022-2:ふるさと高岡市で藤子・F・不二雄の世界展を開催!
■郷里で開く藤子・F・不二雄の世界展
富山県の高岡市美術館では、8月13日(木)〜8月31日(月)まで<藤子・F・不二雄の世界展>が開催される。漫画家の故藤子・F・不二雄氏(本名:藤本弘)は、昭和8年に高岡市に生れ、高校を卒業するまで同市で過ごした。約45年の漫画家としての歩みの中で、「ドラえもん」「オバケのQ太郎」「パーマン」など、数々の人気キャラクターを生み出したが、平成8年9月に急逝した。
今回の世界展の特徴は、藤子・F氏の郷里で開催されること。世界展が開催される高岡市美術館の隣りには、藤子・F氏の母校である県立高岡工芸高校があるほか、藤子・F氏が高校時代に雑誌の投稿漫画の構想を練った高岡古城公園も近い。会場周辺は、いわば藤子・F氏が少年時代から青年時代を過ごした生活空間というわけだ。
もう一つの特徴は、藤子・F氏とはどのような人物であったのか、また、一貫して「児童漫画」にこだわり続けたのはなぜなのか、といった藤子・F氏の人生観や人間像が理解できるようにしていること。そのために、プライベートな資料や藤子・F氏が長年収集してきたコレクションなども多数展示される。
■藤子・F氏の全体像が浮かび上がる
<藤子・F・不二雄62年全仕事館>
・藤子・F氏の歩んできた62年間の人生を、写真やゆかりの品々で紹介。年表、秘蔵写真、小学校時代の通信簿、少年時代に作った手作り反射幻燈機、東京での修業時代に暮らしたトキワ荘での生活用具、アイデアノートなど。また「ドラえもん」「オバケのQ太郎」「パーマン」などの原画や絶筆原稿などを紹介する。
<藤子・F・不二雄ワールド館>
・藤子・F氏の生んだキャラクター、著作本、グッズ、ビデオ、映画、ゲームなど、多面的に活躍した全体像を紹介。特に漫画などの著作本はすべて展示するのをはじめ、ドラえもんなどのキャラクター商品も一挙公開展示する。また、アニメのセル原画展示と上映も行われる。
<藤子・F・不二雄のおだやかな日々>
・藤子・F氏の家庭での顔を紹介するもので、夫として、父としての顔を、写真や手紙、思い出の品々で紹介する。
<藤子・F・不二雄プライベートルーム>
・藤子・F氏がお気に入りだった恐竜のプラモデルやクラシックカーのコレクション、自作鉄道模型などのほか、仕事机・定規・ペン類、ベレー帽やパイプなど愛用の品々を展示する。
<ドラえもんワークショップ>
・ドラえもんなどを素材に、パソコンによるお絵描きコーナーが設けられ、子供たちがドラえもんの下絵の上に思い思いの色を塗ることができる。完成した絵は、順次美術館内で展示される予定。
<藤子・F・不二雄劇場>
・ドラえもんをはじめとする藤子・F氏作のアニメーションビデオやプライベートビデオの上映が行われる。
■子供たちに夏休みのプレゼント
<藤子・F・不二雄の世界展>は、藤子・F氏の全体像を知る、またとない機会。多岐にわたった内容になっており、大人から子供まで楽しめる。しかも今回は、カード式の観覧券が採用され、一度購入すると期間中に何回でも入場できる。子供たちにとって、うれしい夏休みプレゼントになりそうだ。
・観覧料/大学生・一般:500円、小・中・高校生:200円、未就学児童:無料
●高岡市教育委員会 生涯学習課
〒933-8601 高岡市広小路7番50号
TEL 0766-20-1452