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1998年 6月 25日 [ イベント ]

No.021-3:1,100人が出演するわが国最大規模の野外音楽劇を開催!


■「越中万葉夢幻譚」の概要。
 大伴家持は、天平18年(746)からの5年間、越中の国守として高岡に赴任し、数々の歌を残している。「越中万葉夢幻譚(むげんたん)」は、その家持を主人公にした野外音楽劇で、平成元年から毎年実施されている。日本の伝統芸能や舞踊、それに音楽を加えた独自の演出に、幻想的な照明、夜空を彩る花火、レーザー光線などを駆使しながら、ファンタスティックな世界をつくりあげる。

■時空を超えて展開するストーリー。
 今年の「越中万葉夢幻譚」のストーリーは、都から越中に赴任してきた家持が、ある春の昼下がりに、遊行女婦土師(うかれめはにし)を伴い、湖に舟遊びにでかける。しかし、湖に遊ぶ家持の頭から都の政治のことが離れない。都ではいワ藤原氏の天下となり、もはや大伴家に昔の勢いはない。湖を見下ろす二上山の神は、土師の膝で悩みつつ、夢にまどろむ家持に、未来の幻影を見させる。
 家持は夢の中で、奈良時代から現代までの越中を、時空を超えて旅することになる。木曾義仲と平維盛の倶利迦羅山の合戦、加賀藩時代に造られた国宝・瑞龍寺の造営シーン、さらに時代が下って明治の大火、昭和の富山大空襲など、広い舞台をフルに使って、イメージ豊に歴史シーンを再現する。物語はナレーションに導かれて展開され、ナレーターは、映画やテレビで活躍する俳優の平幹二朗氏が担当する。

■市民参加型のイベントとして高く評価される。
 大伴家持や遊行女婦土師、木曽義仲などの配役をはじめ、1,100人の出演者はすべて地元の市民が演じる。作・演出は音楽家・劇作家の藤本壽一氏が行い、その下で、一般から募集された15名のアマチュアの演出家が担当。この「越中万葉夢幻譚」の運営には、150名の市民ボランティアが参加し、会場の整理、舞台照明、衣装係などの裏方を受け持つ。
 わが国でも数少ない市民参加型の野外音楽劇として、「越中万葉夢幻譚」は全国的にも高く評価されており、平成6年には「国土庁長官賞」「サントリー地域文化賞」を受賞している。今年も8月22日・23日の両日、夏の夜に幻想的な歴史スペクタクルを繰り広げる。
 この野外音楽劇は、フランスの古城や湖で盛んに行われている市民参加による歴史ショウ、「ソン・エ・リュミエール」の精神を取り入れたもの。 会場の高岡古城公園には、幅100m、奥行き60mの芝生ステージや6,000人収容のスタンドが設営され、1,100人の市民俳優が一心同体となって熱演を繰り広げる。
 入場料は、aゾーン3,500円、bゾーン3,000円



●(財)高岡市民文化振興事業団
〒933-8601 高岡市広小路7-50(高岡市役所内)
TEL 0766-20-1450

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