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1998年 5月 15日 [ イベント ]

No.020-3:名水の里・黒部で「水環境フォーラム'98富山大会」開催


■“地域住民参加の水環境づくり”をテーマに
 環境庁が「環境月間」(6月)の一環として、水環境保全活動の推進を図ることを目的に、昭和63年から毎年開催している「水環境フォーラム」。第11回目を数える今年は、環境庁、富山県、新川広域圏事務組合の主催で、6月11日(木)に富山県黒部市(黒部市国際文化センター「コラーレ」)で開催される。
 大会内容は、「地域住民参加の水環境づくり」をテーマとした事例発表およびパネルディスカッション、ジャーナリスト・幸田シャーミンさんによる記念講演、水環境の保全に顕著な功績のあった個人および団体への「水環境賞」表彰等。
 また、翌12日(金)には立山黒部アルペンルートへの視察が行われ、環境庁の「全国名水百選」にも選出されている「立山玉殿の湧水」などを巡る予定。

■“名水の里”黒部
 「水環境フォーラム'98富山大会」が開催される黒部市は、日本有数の急流河川・黒部川の扇状地。市内のいたるところに黒部川の伏流水が湧き出ており、近隣の主婦たちが利用する“生地の共同洗い場”は、古くから地元の人々の生活用水として親しまれている。また、黒部川扇状地の扇端部に広範囲にわたって広がっている「黒部川扇状地湧水群」は、昭和60年に環境庁の「全国名水百選」に選ばれている。
 また、行政が一体となって水環境の保全に努めている黒部市は、水によるまちづくりや地域固有の水文化、歴史を継承しているとして、平成7年に国土庁より「水の郷」の認定も受けている。

■「黒部名水会」が事例発表
 「地域住民参加の水環境づくり」をテーマとしたパネルディスカッションでは、地元黒部の「黒部名水会」が事例発表を行う。「黒部名水会」は、昭和60年に「黒部川扇状地湧水群」が「全国名水百選」のひとつに選ばれたことをきっかけに有志が集い、昭和62年に会として発足。以来、名水茶会の開催、県内外のイベントへの名水パック発送といった黒部の名水のPR活動から、黒部川扇状地の地下水調査などの研究活動、河川へのコイ、ニジマス、マシジミ放流による水質保全活動など幅広い活動を続けている。現在、会員が600名を越える団体として、ますますその活動を充実させている。

●富山県環境保全課
〒930-8501 富山市新総曲輪1番7号
TEL 0764-44-3146

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