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1998年 5月 15日 [ イベント ]
No.020-1:風情ある木彫の町で繰り広げられる盛大な夏祭り。
■瑞泉寺の門前町の祭り。
富山県井波町は八乙女山の山麓に位置し、瑞泉寺の門前町として発展してきた。そこで瑞泉寺の夏の行事・太子伝会を盛り上げようと、毎年7月24日〜26 日の3日間、盛大な『いなみ太子伝祭八乙女まつり』が開催される。初日の23日には、1,500人収容の瑞泉寺本堂で「寄席」が行なわれる。今年は立川談志の出演が予定されている。
2日目は夕方から「氷の彫刻大会」を実施。これは、井波が欄間などの木彫が盛んであることから、それにちなんで始められたもの。20組ほどが参加し、鳥や動物などの氷像を巧みに作りあげる。出来上がった作品は商店街にライトアップ展示され、初夏の夜にさわやかな風情を演出する。
■巨大な仮装みこしが街を練り歩く。
八乙女まつりのハイライトは、26日に繰り広げられる7基の「仮装みこしのパレード」。発砲スチロールや段ボールを素材にアニメや宝船、恐竜など、彫刻の専門家が作りあげたもので、像の高さが3m以上にも達する。そのみこしを先頭に、ピエロやバレリーナに扮した若者たちが威勢よく街を練り歩きながらパフォーマンスを繰り広げ、見物人を沸かせる。
■全国的に珍しい太子伝会。
瑞泉寺の太子伝会は、明和期(1764〜1771)から寺宝の太子絵伝の虫干しを兼ねて、毎年7月21日〜29日に行なわれている。その太子伝会とは、聖徳太子の一生を描いた太子絵伝を使って、信者らに仏の教えを説くもの。絵を使って説教をすることから「絵解き説法」と言われ、全国的にも珍しい。この絵解きに使われる八幅の太子絵伝は、明徳元年(1390)に後小松天皇が瑞泉寺の開創・綽如(しゃくにょう)上人に下賜されたものである。
●いなみ太子伝祭八乙女まつり実行委員会(井波町商工会内)
〒932-0211 井波町井波3110-1
TEL 0763-82-0184