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1998年 4月 10日 [ イベント ]
No.019-3:富山の大自然を舞台に『第40回自然公園大会』を開催!
■環境を考えた大会を目指して
富山県大山町の立山山麓で8月5日(水)〜6日(木)の2日間、環境庁、富山県、(財)国立公園協会の主催で『第40回自然公園大会』を開催。「立山で 両手いっぱい 大自然」をテーマに、自然とのふれあいや共生について理解を深める。
今回は、自然公園大会の原点に立ちもどり、自然環境に負荷を与えない、これからの自然保護活動や環境教育のありかたを国内外にアピールする。特にわが国を代表する山岳国立公園である、中部山岳国立公園の立山をフィールドに展開する野外活動は、大会史上最多となる18種目を予定している。また富山県が、わが国のナチュラリスト制度発祥の地であることから、自然解説活動に関する記念イベントも実施される。
■立山の魅力
自然公園大会の会場となる立山の一帯は、中部山岳国立公園に指定されている。立山とは、標高3,003mの雄山と、それに連なる標高3,015mの大汝山(おおなんじやま)、標高2,999mの富士の折立(ふじのおりたて)の総称のこと。昔から富士山や加賀の白山と並ぶ日本三霊山の一つに数えられ、わが国を代表する山岳信仰のメッカとしても知られている。
立山は、高山植物や雷鳥、カモシカといった貴重な動植物、氷河で削られてできた国の特別天然記念物山崎カール(圏谷)、激しい火山活動から生まれた荒々しい立山カルデラ、落差が350mと、日本一の称名滝など、大自然の魅力にあふれている。
■全国ナチュラリストのつどい
富山県では昭和49年に日本で初めてとなるナチュラリスト制度を設けており、現在406名の会員がいる。ナチュラリストとは、自然への理解を深めてもらうため、自然豊かな場所で動植物などの自然解説を行うボランティアのこと。
今回の大会では、記念イベントとして、初日に「全国ナチュラリストのつどい」を開催。C.W.ニコル氏の基調講演や国内外のナチュラリストの活動の紹介、パネルディスカッションなど、内容盛りだくさんとなっている。
■多彩な野外活動
* 雷鳥ウオッチング
雷鳥は氷河期の生き残りの野鳥といわれており、富山県の県鳥でもある。国の天然記念物にも指定されている。立山一帯での生息数は約334羽で日本一。その貴重な野鳥をガイドの案内で観察する。
* 立山カルデラ探訪
カルデラとは、火山の崩壊や陥没によってできた火口のくぼみのこと。立山カルデラは東西約6.5km、南北約4.5kmの楕円形をした巨大な凹地。美しい高原とは対照的に、荒々しい風景を見せている。立山カルデラ探訪では、砂防をテーマにした全国唯一の博物館である「立山カルデラ砂防博物館」(6月30 日オープン予定)や、立山のカルデラ内を見学。
* 称名滝ハイキング
落差350mの日本一を誇る称名滝へのハイキング。滝壷は直径60m、深さ6mもあり、大岸壁から地響きをたてながら落下する滝を間近から見ることができる。国の名勝天然記念物にも指定されている。
* 高山植物ウオッチング
標高2,000mの地にある弥陀ヶ原は、高山植物の宝庫。東西20km、南北3kmにわたる溶岩台地の高原には、チングルマ、イワカガミ、ワタスゲ、ゼンテイカなど、可憐な高山植物が花を咲かせている。ここでは、弥陀ヶ原周辺を、自然解説を受けながら散策し、自然への理解を深める。
* 埋蔵金探しハイキング
大山町にある鍬崎山(くわさきやま)の山中には、戦国時代の武将・佐々成政が軍用金を隠したという言い伝えが残っている。その埋蔵金ロマンを求めて、鍬崎山をハイキングする。
* 八郎坂登山
現在のアルペンルートが開通するまでの立山登山のメインルート。全長2kmの急峻なコースで、称名滝を見ながら、立山への登拝道であった八朗坂を登る。
いずれのイベントも、富山県の魅力を生かした野外活動を予定しており、参加者は存分に楽しむことができる。
〈自然公園大会の参加者を募集中〉
自然公園大会富山実行委員会事務局では、自然公園大会への参加者を募集している。式典参加者(日帰り)と、式典と野外活動参加者(1泊)の2タイプがあるが、いずれも参加費用は無料となっている。詳しくは事務局まで。
●自然公園大会富山実行委員会事務局
〒930-8501 富山市新総曲輪1番7号(富山県庁自然保護課内)
TEL 0764-44-3106