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1998年 3月 21日 [ イベント ]
No.017-5:プロのチンドンマンの檜舞台 第44回全日本チンドンコンクール
全国からプロのチンドンマンが大集合し、その演技とアイデアを競い合うユニークなイベント「全日本チンドンコンクール」が、4月11日・12日の両日に富山市で開催される。このコンクールは今年で44回目を数える恒例行事。桜並木のもと、にぎやかに練り歩くチンドンマンたちの姿は、富山の春には欠かせない風物詩。
昭和30年、戦後の混乱が一段落した富山市で、市民の心にも明るさを取り戻そうと企画されたのがこのコンクールの始まり。全国各地から集まった43組 150余名のチンドンマンたちは、つめかけた市民に熱烈に歓迎され、以来、同コンクールは富山に春を告げる人気イベントとして定着した。
そのチンドンコンクールも、チンドンマンの減少と高齢化で、参加者が次第に減少。平成3年には13組にまで落ち込み、存続が危ぶまれたほどだった。しかし、ストリート・パフォーマンスとしてのチンドンに興味を持った若者たちによって盛り返しをみせ、ここ数年は参加者が増加。今年は全国から30組約100 名の参加が予定されている。
プロのチンドンマンの中で若手が台頭し始めたと同時に、アマチュアの参加希望も高まった。チンドンの演技をやってみたいという人のための講習会も3年前から開催されており、昨年は富山、金沢、静岡から3組がプロの前座で登場。今年は7〜8組が参加して“素人チンドンコンクール”が行われる。アマチュアならではの珍芸が期待できそうだ。
4月11日(土)のチンドン開幕パレードを皮切りに、チンドンマンたちが市内各所で宣伝。その後、城址公園で“素人チンドンコンクール”と“チンドンマン特別ステージ”が催される。翌12日(日)はいよいよ「全日本チンドンコンクール」(会場・城址公園)。プロのチンドンマンが檜舞台にかけた演技を披露。富山の観光・物産などの宣伝を込めた3分間の演技が、技術・アイデア・口上・扮装・ユーモア性等から審査され、栄えある日本一が決定する。そしてクライマックスは、富山市の繁華街大通りでの大パレード。ブラスバンドに先導されたチンドンマンたちが、沿道に笑いを振りまき大いに盛り上げる。
●富山市商工労働部観光物産課
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