富山県福野町で今年も11月２日〜８日（予定）に『福野菊まつり』が開催される。メインイベントの北陸菊花大会では、富山、石川、福井各県の菊愛好者が、１年かけて育てた自慢の作品約1,500点が一堂に揃う。
　菊花大会は、切花、盆栽、懸崖などの各部門で北陸一の美しさを競う大会。いずれも愛好家が手間ひまかけた自信作だけに、見応えも十分だ。毎年大勢の見学者が訪れるが、その美しさに、会場のあちらこちらでため息が聞かれるという。
　また、今や福野菊まつりのシンボルとなっているのが、地元の愛好家らが作った造形菊の数々。巨大な扇子やお神輿などが色とりどりの菊の花で飾られる。なかでも見逃せないのが高さ５メートルほどもある五重塔で、その大きさ、迫力、美しさは見る者を圧倒する。会場では、菊花の販売や飲食コーナー、民謡街流、大道芸、モデル撮影会など、数々のイベントも実施される。
　福野町では昔から電照菊作りが盛んなことから、町民も菊の花には特別の思い入れと愛着を持っている。今年５月には世界のキク科植物を収集展示する福野町園芸植物園もオープンしており、まつりも植物園が会場となる。名実ともに‘菊の町’といえる福野で開催される菊まつりだけに、雰囲気や楽しさもひと味違ったものがあるようだ。

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