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　富山県福野町では、今年も８月22日から24日まで音楽祭「スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド」を開催する。平成３年から毎年行なわれているもので、アフリカや中南米など世界各国からアーティストを迎えて、コンサートやワークショップなど多彩なイベントを開催する。
　今回出演するアーティストは９団体。日本生まれでハワイ育ちの歌姫サンディーをはじめ、インド、スペイン、キューバ、セネガルなどからさまざまなジャンルのアーティストが参加。日本からは女性バンドのチカブーンや地元福野町のスキヤキ・スチール・オーケストラなどが出演する。
　スキヤキ・スチール・オーケストラは、同音楽祭に触発されて平成７年に誕生した楽団。東京や大阪など全国各地で公演活動を行なっているほか、今年はスチールドラム発祥の地、カリブ海の島国トリニダ−ト・トバゴで公演を果たしたところだ。
　異文化交流をテーマに「聴く音楽から体感する音楽」を目指す同音楽祭では、コンサート以外にもいろいろな催しが行なわれる。
　なかでもワークショップは、アーティスト自ら自国の文化を語り、参加者に歌や踊り、ドラムなどを手ほどきするもので、大人から子どもまで国境を超えて楽しめる。
　また、アーティストたちが自国の家庭料理を参加者と一緒に作るユニークな企画もあり、ジプシー（モロッコ）料理やキューバ料理などが作られる予定。
　会場内に設けられたフリースペースｂｉｔでは、プロ、アマを問わず飛び入り参加によるパフォーマンスを競演。現在このｂｉｔへの出場者を募集中で、音楽、ダンス、大道芸などジャンルを問わず、グループでも、個人でも参加可能だ。
　福野町教育委員会の米田聡さんは「つくり手も出場者も観客も、みんなの顔が見えるイベントを心がけ、規模を大きくするよりも、人と人との交流など市民レベルでの関係づくりを大切にしていきたい」と話している。同音楽祭は、100人以上のボランティアの手づくりで企画・運営されているのも大きな特徴。今年の夏も福野の町は、スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールドで熱気に包まれる。

* 問い合わせ
●スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド実行委員会
〒939-15　福野町やかた100
TEL 0763-22-1125