●富山湾の深層水や魚介類を使った料理に舌鼓

　12月1日(土）〜20日(木)、東京赤坂で「富山フェア〜富山の深層水をあなたに〜」(富山県主催）が開催される。会場となる赤坂プリンスホテルでは、期間中、富山湾の深層水や魚介類（ブリ、ベニズワイガニ、甘エビ、バイ貝ほか）、米、野菜などを使った料理が各レストランで味わえる。
　日本料理、フランス料理、中華料理、寿司、天ぷらなど、素材の持ち味、深層水の利点を生かしたシェフ自慢の料理を提供しようというもので、ホテル・レストラン利用客に富山の深層水をＰＲすることがねらいだ。
　また、テーブルに置く水も深層水を使用。お客様の目の前で、500mlのペットボトルから水をグラスに注ぎ、残った水の入ったペットボトルをさげずにテーブルの上に置いておくという心憎い演出もされる。
　ホテル内では、深層水コーナーが設置され、深層水商品やパネルなどの展示が行われる。また、売店では、清涼飲料水と発泡酒の販売も行われる。宿泊客へのサービスとして、各室の浴室に深層水入りの入浴剤も置かれる。
　

●可能性を秘めた深層水ビジネスに期待 　

　12月3日(月)には、「富山の深層水フォーラム」が赤坂プリンスホテルで開催される（参加費無料）。
　スーパーやコンビニ・商社から食品・飲料・化粧品等のメーカーなど深層水の利用を考えている企業を対象に開かれるもので、「希望される企業には､気軽に参加していただきたい（富山県商工企画課）」とのこと。
　「海洋深層水の利用の現状と将来性について」と題した基調講演のほか、ビデオ映像の上映、深層水の成分分析と商品化についてのセミナーが予定されている。
　ミネラル分を豊富に含んでいることから、富山湾深層水を材料に使って、清涼飲料水や食品など現在約120種類の商品が作られている。また、富山湾の深層水は1年を通して水温2度前後と低温な日本海固有水とも呼ばれる水。この低温を利用した魚介類養殖の研究なども行われてきている。未知の可能性を秘めた資源として、今後の利用促進に期待が集まっている。

問い合わせ
●富山県商工企画課
TEL(076)444-3243