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2002年 10月 23日 [ イベント ]
No.104-3:お宝騒動として話題となった「倶利伽羅源平の郷 埴生口」、開所
●歴史国道に選定されている北陸道「倶利伽羅峠」
国土交通省や富山県小矢部市などが整備を進めてきた「歴史国道」の案内休憩施設「倶利伽羅源平の郷 埴生口」が、10月4日小矢部市埴生に開所した。
歴史国道とは、日本の歴史のなかで重要な幹線道路として利用されてきたた道で、当時の一里塚や建物、史跡など歴史の面影が日常の生活のなかに残されており、特に歴史的・文化的に価値がある道を、国土交通省が選定しているもの。同省は、その保存と復元、活用を図る「歴史国道整備事業」を行っている。
北陸道「倶利伽羅峠」のほか、和歌山県の熊野古道、島根県の出雲街道など全国24箇所が、歴史国道に選定されている。 北陸道「倶利伽羅峠」は、小矢部市桜町〜砺波山倶利伽羅峠〜石川県津幡町竹橋間の12.8キロ。今回開所した案内休憩施設が建つ小矢部市埴生地区は、かつて越中の西の玄関口として栄え、一大宿場町が形成されていた地。周辺には、平安末期の源平倶利伽羅合戦で木曽義仲が戦勝祈願した埴生護国八幡宮など、数多くの史跡が残されている。
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●戦国武将・佐々成政の歯形が付いた采配のレプリカも展示
案内休憩施設「倶利伽羅源平の郷埴生口」の館内に設けられた「パネル展示コーナー」では、木曽義仲軍と平維盛軍の倶利伽羅合戦の様子と武将たちの横顔、倶利伽羅峠周辺の遺跡・古墳、生息する鳥や植物の分布などが紹介されており、倶利伽羅峠の歴史や自然が一目でわかる内容となっている。「レプリカ展示」では木曽義仲ゆかりの矢、佐々成政が末森の合戦で歯形を付けたとされる采配などの複製品が並ぶ。甲冑なども展示されており、昔日の武将たちに思いを馳せることができる。
今年3月、案内休憩施設の建設現場で江戸時代中期以降の小判や金貨など1,295枚が発見され、お宝騒動として全国的に話題となった。専門家によると約 4,000万円ほどの価値があるといわれ、小矢部署などの捜査の結果、前土地所有者の一族が埋めたものと断定され、小判や金貨などは8月に前土地所有者に返還された。なお、館内では発見された小判や二分金、一分銀などが、10月末まで特別展示されている。
案内休憩施設を拠点に、埴生護国八幡宮や倶利伽羅峠、倶利伽羅不動寺、倶利伽羅県定公園の並木道などを散策したい。
問い合わせ
●倶利伽羅源平の郷・埴生口
TEL 0766-67-5645