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2005年 5月 2日 [ イベント ]

No.194-1:「愛・地球博」で富山の匠の技にふれる


●富山の伝統工芸士が制作した扉

 5月9日(月)から21日(土)まで「愛・地球博」の長久手会場・日本広場(日本館・大地の塔前)で開催される「日本の匠−扉の向こうに未来が見える」で、国の伝統的工芸品に指定されている井波彫刻、高岡漆器、高岡銅器、庄川挽物木地、越中和紙で製作した扉が、伝統的工芸品産地ブースに展示される。扉は、伝統的工芸品の「未来」をテーマとするものだ。
 ブースには、3つの棟が並び、1つの棟は8枚の扉(1枚の扉:タテ約1.8m、ヨコ約90cm)をつなぎ合わせた八角形をしている。全国各地の伝統工芸品の産地(24カ所)から扉が1枚ずつ、計24枚が出品され、ブースでは伝統工芸品が展示される。
 井波彫刻協同組合(井波彫刻)が製作した扉は、さんじゃくに梅と雲を透かし彫りしたもので、尾長鳥のさんじゃくの優美な姿、梅の花の可憐な姿が印象的。梅の幹は豪快な粗彫り仕上げ、梅の花弁は繊細な彫りと、趣きの異なる彫りで仕上げられている。ブースでは、カワセミを彫った置き物やぶどうを彫った額などが展示される。
 高岡漆器協同組合(高岡漆器)が出展する漆塗りの扉は、青貝塗という技法を用いたもので、アワビの内側の殻を薄く切り、三角形や菱形にして黒地にちりばめた。周囲を彩る波をイメージした彫刻塗も印象的だ。ブースでは、宝石箱などの小物が展示される。

●井波彫刻と庄川挽物木地の製作実演も楽しみ

 高岡銅器振興協同組合(高岡銅器)の扉は、銅板に伝統的な着色法「緑青仕上」を施した素材を主体にしたもので、中央部に仕組まれた金属の鏡面によって、人が近づいたときに生じる光と影の変化が見どころだ。扉を開けたときに銅器の風鈴が鳴るなど、来客を知らせる機能もある。ブースには、青銅製の取手と、扉に仕組んだ風鈴にちなんで、音の出る銅器製品が展示されているので銅器独特の澄んだ音色と響きを楽しんでみたい。
 県和紙協同組合(越中和紙)では、おわら風の盆やこきりこ、五箇山の合掌造り集落、チューリップなどを表現した切り絵を貼った木製の扉を制作。ブースでは、五箇山和紙でつくられたウェディングドレスが展示される。
 庄川木工協同組合(庄川挽物木地)では、表面に波紋や筋を入れた木製のタイルをモザイク状に張り付けた洋風の扉を出展。ブースでは、ロクロで製作されたケヤキの大皿や茶托などが展示されるので、木の温もりを感じたい。
 5月18日(水)から21日(土)には、会場で井波彫刻と庄川挽物木地の製作実演も行われる。伝統工芸士の匠の技をじっくり鑑賞してほしい。




問い合わせ
●井波彫刻協同組合
TEL.0763-82-5158
FAX.0763-82-5163
http://inamichoukoku.com/

●高岡漆器協同組合
TEL.0766-22-2097
FAX.0766-26-9080
http://www.chuokai-toyama.or.jp/~shikki/

●高岡銅器振興協同組合
TEL.0766-24-8565
FAX.0766-26-0875
http://www.kougei.or.jp/takaoka/

●富山県和紙協同組合
TEL.076-455-1818
FAX.076-455-1258

●庄川木工協同組合
TEL.0763-82-1155
FAX.0763-82-5341
http://mokkou.shogawa.com/webapps/

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