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2005年 11月 16日 [ イベント ]
No.222-2:富山市郷土博物館、リニューアルオープン
昭和29年の開館以来、半世紀にわたって郷土の歴史・文化を紹介する博物館として活動を行ってきた富山市郷土博物館。平成15年6月から約2年をかけて行ってきた耐震改修工事が終了し、新たに富山城の歴史を紹介する専門博物館としてリニューアルオープンした。
●「富山城ものがたり」をテーマに400年以上の歴史を紹介
昭和29年の開館以来、半世紀にわたって郷土の歴史・文化を紹介する博物館として活動を行ってきた富山市郷土博物館。平成15年6月から約2年をかけて行ってきた耐震改修工事が終了し、新たに富山城の歴史を紹介する専門博物館としてリニューアルオープンした。
富山市中心部のランドマークであり、富山市郷土博物館として親しまれている富山城天守閣(平成16年、国の登録有形文化財に登録)は、戦災復興事業の完了を機に富山城址一帯で開催された富山産業大博覧会(昭和29年)で恒久建築物として建設された。周囲の富山城址公園には石垣や堀が残り、ここに富山城があったことをあらわしている。
リニューアルした博物館では、「富山城ものがたり」をテーマに富山城の築城から明治時代以降の城址の変遷に至るまで、400年以上にわたる歴史が紹介されている。館内の展示は、中世、近世、近現代、現代、企画展示室に大きくブース分けされ、導入部では応仁の乱後の北陸の守護と加賀一向一揆らの勢力争いなどを紹介している。続く中世では、天文12年(1543)、神保長職によって築かれた富山城の始まりから、一向一揆勢や上杉謙信、武田信玄ら戦国武将たちの攻防、佐々成政の入城、そして天正13年(1585)、豊臣秀吉の征討をうけ、破却されるまでの富山城の歴史を紹介している。
●富山城天守閣は日没から22:00までライトアップ
近世に入ると、富山城を整備した前田利長、加賀藩から分藩して誕生した富山藩の初代藩主として入城した前田利次らに焦点が当てられている。前田利長が着用したと伝えられる、ひょろりと高い「銀鯰尾形兜」の実物、江戸時代後期に築造された千歳御殿の解説コーナーが目を引く。
近現代では、明治6年(1873)に廃城となった富山城の解体と、新たな街並へと移り変わっていく富山城跡の様子が写真とともに紹介されている。そして戦災復興のシンボルとして建設された天守閣の解説も興味深く読み進んでいける。企画展示室では、絢爛豪華な千歳御殿図屏風(木村立嶽筆)が展示されているので鑑賞したい。
「富山城ものがたり」で歴史体験したあとは、天守展望台へ。水を湛えるお堀や富山市中心部の街並、立山連峰などの景観を楽しみながら、殿様気分に浸ってみるのも一興といえる。
なお、富山城天守閣は日没から22:00までライトアップされており、暗闇に白壁を浮かび上がらせる。また、12月1日(木)〜来年1月31日(月)まで富山城址公園の横を走る城址大通りで「とやまスノーピアード」が開催され、街路樹などが約2万個の電球で装飾される。富山城天守閣のライトアップとホワイトイルミネーションの共演を堪能したい。
建築物のライトアップといえば、世界遺産・菅沼合掌造り集落(南砺市)のライトアップも待ち遠しい。「四季の五箇山 雪あかり2006」と題して来年2 月4日(土)・5日(日)に開催されるほか、プレイベントとして1月28日(土)・29日(日)には五箇山最大の合掌造り家屋・岩瀬家、行徳寺山門(西赤尾)もライトアップされる。
問い合わせ
●富山市郷土博物館
TEL.076-432-7911
FAX.076-432-8060
http://www.city.toyama.toyama.jp/shisetu/bunka/html/index.html
●五箇山観光協会
TEL.0763-66-2468
FAX.0763-66-2119
http://www.shokoren-toyama.or.jp/~gokayama/top.htm