- HOME : Toyama Just Now
- トピックス
- No.842:「羊の木」、「ナラタージュ」…県内ロケ映画が全国で続々と話題に!
2018年 1月 31日 [ トピックス ]
No.842:「羊の木」、「ナラタージュ」…県内ロケ映画が全国で続々と話題に!
●衝撃と希望のヒューマン・サスペンス「羊の木」
映画「羊の木(ひつじのき)」は、漫画家・山上たつひこ、いがらしみきおの同名コミック(2014年文化庁メディア芸術祭優秀賞受賞)を、「紙の月」、「桐島、部活やめるってよ」などの作品で知られる吉田大八監督が映画化。素性の知れない者たちを“信じるか?疑うか?”をテーマにしたヒューマン・サスペンスだ。
ストーリーを紹介しよう。さびれた港町・魚深(うおぶか)に移住してきた互いに見知らぬ6人の男女(北村一輝、優香、市川実日子、水澤紳吾、田中泯、松田龍平)。市役所職員の月末(つきすえ、錦戸亮)は、彼らの受け入れを命じられた。一見普通にみえる彼らは、何かがおかしい。やがて月末は驚愕の事実を知る。「彼らは全員、元殺人犯」。それは、受刑者を仮釈放させ過疎化が進む町で受け入れる、国家の極秘プロジェクトだった。そして、港で発生した死亡事故をきっかけに、月末の同級生・文(木村文乃)をも巻き込み、小さな町の日常の歯車は少しずつ狂い始める――。
撮影は2016年10月1日~11月6日(37日間)、ほとんどが県内で行われた。月末が勤務する魚深市役所のロケ地となった魚津市役所をはじめ、“のろろ祭”の会場となる魚津港、“のろろ像”をクレーンで引き上げた経田漁港、月末が移住者を出迎えるあいの風とやま鉄道・魚津駅、しんきろうロードなど、大半の撮影が魚津市内で行われた。このほか、富山県総合体育センター、富山きときと空港、富山刑務所、黒部宇奈月温泉駅、高岡ふしき病院、石川県志賀町など、県内一円の各所がロケ地になった。
県では、映画公開に合わせ、これらのロケ地や、ストーリー、監督インタビューなどを紹介する映画特別新聞「羊の木新聞」(タブロイド判・全8ページ・フルカラー)を製作。全国・県内の主要映画館(52館)や日本橋とやま館、高志の国文学館、県内外のイベントなどで配布している。また、WEB版のロケ地マップを公開中。マップを片手に、ロケ地巡りをしてみてはいかがだろう。
JR新宿駅北通路では、特大パノラマポスターを掲出<2月4日(日)まで>で、日本橋とやま館ではパネル展を開催している。県内では、富山きときと空港で2月1日(木)から、高志の国文学館で2月3日(土)以降、同展を始めるので、ぜひご覧いただきたい。なお、富山県庁正面玄関では映画予告ビデオを放映中だ。
また、魚津市内のロケ地や観光スポット、飲食店などを巡るデジタルスタンプラリー<2月3日(土)~3月31日(土)、参加者に“移住証明書”発行>、魚津市職員同行のロケ地巡りツアー(「魚深市」移住体験ツアー)<2月中旬予定>なども予定されている。
映画に登場する、半魚の神「のろろ」の像の頭部の展示も話題。FRP(繊維強化プラスチック)製で、高さと幅は共に約4m。劇中では、港から上がってきた「のろろ」を迎え、夜の町を練り歩く “のろろ祭”が描かれている。展示は、魚津市の海の駅蜃気楼駐車場横の広場で3月31日(土)まで。
●地元の撮影サポート度などを評価
映画「ナラタージュ」×富山県が、ロケーションジャパン大賞の準グランプリを受賞した話題も紹介しよう。同賞は、映画・ドラマの舞台、ロケ地を応援する雑誌『ロケーションジャパン』<発行:(株)地域活性プランニング、奇数月15日発売>が主催。最も地域を盛り上げ、沸かせた作品とその地域を顕彰するものだ。雑誌の定期購読者をはじめとする一般7,500人にアンケートを実施して支持率を調査。さらに地元の撮影サポート度(地元のロケ協力度等)、ロケ地行楽度(作品の世界観が楽しめるか)、地域の変化(観光客増等)を総合的にポイント化してグランプリ、準グランプリの2作品をを選定した。
昨年秋に公開された映画「ナラタージュ」は、行定勲監督作品で、松本潤、有村架純、坂口健太郎らが出演。不器用で報われぬ恋に想いを貫こうとする主人公の純愛を描いた。
富山ロケは2015年7月10日~8月8日の30日間、富岩運河環水公園、富山大学(五福キャンパス)、高岡古城公園、万葉線中伏木駅、内川などで行われた。富山県ロケーションオフィスが中心となり、富山市、高岡市、射水市などの関係者が連携し、ロケ地交渉や許認可手続き、食事の情報提供、エキストラ募集の協力のほか、ロケ現場での撮影協力など、富山ロケを積極的にサポートした。県では、誘客や地元活性化を図るため、ロケ地マップ作成・配布、ロケ地巡りスタンプラリー、首都圏等の映画館での観光PRのシネアド放映、山手線などのJR首都圏路線での中吊り広告の掲出など、映画を活用したPRを積極的に展開した。
『ロケーションジャパン』4月号<3月15日(木)発売>では、映画の印象的なシーンや、作品がどのように人を動かし、地域が沸いたのかを解説する特集が組まれる。
なお、富山県関係では、第3回(2013年)ロケーションジャパン大賞のグランプリ<映画「おおかみこどもの雨と雪」×富山県(上市町・立山町)>、第7回(2017年)に特別賞(ロケ支援)<映画「人生の約束」×富山県射水市>を受賞している。
富山県ロケーションオフィスでは、「映画「ナラタージュ」は、富山の情緒あるまちの雰囲気などが圧倒的に支持された。今回公開される映画「羊の木」も架空の都市・魚深という、かつて栄えた港町のイメージに合っていると、魚津市がロケ地に選ばれた作品。どちらも監督からは、富山の風景が映画の雰囲気に非常に大きな影響を与えたと言っていただいたので、大変うれしく思っている。映画鑑賞後は、移住者になった気分で、魚津市内や県内各地をお訪ねください」と話している。
- 問合せ
-
●富山県ロケーションオフィス
(富山県観光・交通・地域振興局 観光振興室内)
TEL.076-444-6789
FAX.076-444-4404
http://www.location-toyama.jp/
●映画「羊の木」公式ホームページ
http://hitsujinoki-movie.com/
●映画「ナラタージュ」公式ホームページ
http://www.narratage.com/