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2023年 3月 1日 [ トピックス ]

No.1078:本業との「二刀流」も!「消防団」の仲間を募集中。

県では、消防団員獲得に向けたPR動画を2本公開中!「本業との二刀流」をテーマに、「地域貢献」と「やりがい」を実感する男女団員それぞれにスポットを当てた内容となっている。今記事では、この動画の見どころや、「消防団」の現状と役割について、担当課に聞く。

●江戸時代から地域の安全と安心を下支えしてきた「消防団」

「消防団」のはじまりは江戸時代中期、町奉行の大岡忠相(ただすけ)が、江戸の防火体制再編のため設置した「町火消」が前身と言われている。1951年の「消防組織法」の改正によって地方公共団体に設置が義務化されるまで、時代背景に合わせて変遷を遂げてきた消防団は、消防本部や消防署と同じく、「消火」だけでなく、消防防災活動のリーダーとして、平時、有事を問わず、「住民の安心と安全を守る」役割を担っている。

●実は参加しやすい仕組みが充実!

団員は「非常勤特別職」の地方公務員となる一方、「ボランティア参加」という性質があり、地域への帰属意識が薄くなりがちな今、若者離れ・高齢化が進んでいるという。県においても、2011年と2021年の比較では、団員数が9618人から9016人に減少、平均年齢は43.2歳から45.9歳に上昇し、10代~30代の全団員に占める構成比率は39.4%から25.7%に減少しているというのが現状とのことだ。

とはいえ、災害関係の報道も頻繁に耳にする昨今、富山県では、特別な訓練を受けた人員を常備消防の約7倍も確保している「消防団」の役割は重要であるため、「機能別団員・分団制度」を設けて、部分的に消防団活動に参加する制度も確立されてきている。全ての活動に参加できない方も、音楽隊や女性消防分団、ドローン隊など、それぞれの能力を活かして活躍しているそう。実際、近年は男女問わず、学生も気軽に参加するケースが増えており、県消防団のHP(https://www.pref.toyama.jp/1901/shobodan-lp.html)では「仕事や家庭だけじゃない、新しい生き方」をテーマに「二刀流」の実例紹介も行っているので、ぜひ見てみてほしい。

●「二刀流」を実践している消防団員をPR動画で紹介!

さらに昨年末には動画も公開され、本編では「子どもの頃の憧れ」や「将来のための経験」などそれぞれの参加のきっかけと現在の活動、実体験から感じた「気軽さ」をアピールしている。

「農業 時々 消防団員」(CM男性編)

「学生 時々 消防団員」(CM女性編)

課の担当者に聞くと、「消防士はわかるけど消防団って?」「団員となると自分の時間が取られるのでは?」「訓練が大変そう」との声を耳にする中で、「人生は一度だけ。仕事と家庭の往復だけではなく、 “地域を守る”という共通の目的の下で人間関係を育み、充実の時間を過ごす生き方もあるのでは」という観点から、実際に「二刀流」で活躍する若手団員を紹介するPRに踏み切ったとのこと。動画については「いきいきと活動する姿が、リズム感よく、テンポよく伝わる」出来栄えとなっているとのことで、県公式YouTubeで公開されているCM動画は現在、「女性篇」が5.8万回、「男性篇」が3.8万回の再生回数を記録している。

●イマドキの「消防団」、まずはちょっと覗いてみよう!

担当者は「会社に勤め、消防団と二刀流で活躍されている方はたくさんいます」としたうえで、「消防団に入って改めて自分の住んでいる地域を再発見できたという声も少なくありません。また、広報活動や災害時の避難誘導など、負担が比較的少ない機能別消防団員・分団といった制度も存在します」と“やりがい”と“やりやすさ”も訴える。最後に「実際に入っている方はいきいきと活動されています。いざという時に頼りになる消防団を、一緒に創ってみませんか?」と力強く呼びかけた。

【問合せ先】
●富山県危機管理局消防課消防係
〒930-8501 富山市新総曲輪1-7 防災危機管理センター4階
TEL:076-444-3188
FAX:076-444-3489

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