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2022年 4月 20日 [ トピックス ]

No.1040:企業成長に繋がる新制度!「とやま女性活躍企業」の認定企業を6月末まで募集中!

富山県は2022年、女性が活躍する県内企業等を認定し、公表する「とやま女性活躍企業」認定制度を創設。中小企業等での「女性が活躍しやすい」環境づくりを後押しし、認定企業のブランド力向上と、幅広い人材確保に繋げることで、企業の成長とウェルビーイングを実現するための取り組みだ。今記事では、6月30日が令和4年度の公募の締め切りとなるこの制度について、深堀りする。

●女性が活躍しやすい職場づくりを後押しする認定制度


▲女性の活躍推進委員会の委員長近藤さん、
副知事の横田さん、
女性活躍推進戦略会議の委員長水口さん

女性が活躍する県内企業等を県が認定し、公表する新制度「とやま女性活躍企業」認定制度は、3月末から第1回認定企業の募集を始めている。県内企業における女性活躍の現状はというと、組織の意思決定に関わることができる女性管理職の比率が全国41位と低迷。この現状を改善するべく、男女の枠を超え、有望な人材が活躍できる環境を整えようとする取り組みは、新田知事が公約に掲げていた、八十八策のひとつだ。もちろん、女性リーダー塾の開催など「女性活躍」に向けた取組みは以前から行ってきているが、今回は、企業の成長とウェルビーイングの実現を目指す「富山県女性活躍推進戦略」の策定に合わせ、戦略を進めるための具体策の一つとして立ち上げた制度で、「一味違うものになった」と、女性活躍推進課の担当者は話す。

●女性“だけ”の活躍を促すものではない


▲認定制度ロゴマーク


▲富山県女性活躍推進戦略リーフレット

加えて担当者は、「この制度は女性の地位向上だけを目的としているものではない」と補足する。「実は女性も活躍しているのに知られていない」企業の存在を県内外に広めたり、「もっと幅広い人材の確保を…とは思ってはいるけど切り替えのタイミングが難しい」と足踏みしている経営者の背中を押したりすることで、性別にかかわらず能力の高い人材を活かす機会を創出してもらい、県内外の若い女性や男性の選択肢を広げたいのだという。県内企業には「社会全体での取り組み」であることに理解を求め、制度の周知に取り組んでいる。

また、社会全体での取り組みであるという意思表示は、ロゴマーク公募時の提案に多かった “女性らしい”カラーとされる赤やピンクではなく、SDGs5「ジェンダー平等を実現しよう」のロゴカラーであるオレンジ色に着地したロゴにも表れている。八分咲のつぼみは未来へのさらなる飛躍、成長を表し、花弁の先は「WOMAN」の「W」のシルエット。「いっしょに咲こう」のキャッチフレーズは、社会全体への普遍的なメッセージだ。

●認定企業には様々なメリットも

認定基準を満たし、夏に行われる第1回の認定式で「とやま女性活躍企業」となった暁には、様々なメリットが期待できる。直接的なメリットとしては、県HP等で企業が紹介され、名刺にロゴマークが使用できること。そして、県主催の就職説明会や各種イベントに優先的に参加でき、認定企業一覧のチラシも配布されるなど、富山県での活躍を望む優秀な人材への直接的なアピール効果も期待できる。優秀な人材の確保は、新商品やサービスの開発、業務の効率化や生産性の向上を生み出し、企業活動そのものへの好循環に繋がるのだという。

●5月18日(水)までに「男女共同参画チーフ・オフィサー」の設置申込が必須

認定基準としては、数値基準である女性の管理職比率が全国の産業別平均値以上、時間外労働等の時間数が各月ごとに全て45時間未満のほか、女性活躍推進に向けた具体的な取組みを行っていることなどがあるが、中でも「男女共同参画チーフ・オフィサー」の設置については、5月18日(水)までに申込を済ませておく必要があり、注意が必要だ。これらの段取りも併せ、女性活躍推進課で、随時質問を受け付けているとのこと。

●制度からの“卒業”を最終目標に

担当者は、「女性活躍には企業側の理解が不可欠」とし、富山県で女性がより活躍する未来の実現と“見える化”に期待を寄せる。そして、女性活躍のメリットが浸透し、女性活躍、男女共同参画が当たり前になり、推進の必要自体がなくなることが、最終的な目標なのだとか。担当者は、「性別にかかわらず、誰もが輝ける富山県にしたい」と、強く呼びかけた。

問合せ
●県知事政策局 働き方改革・女性活躍推進室 女性活躍推進課 女性活躍推進担当
TEL.076-444-3328
FAX.076-444-3479
https://www.pref.toyama.jp/101703/20220328.html

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