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2017年 8月 2日 [ トピックス ]
No.817:涼風を浴びて、黒部峡谷・トロッコ電車の旅へ
●断崖絶壁に沿って、縫うように走る愛らしいトロッコ電車の魅力を
黒部峡谷の入り口・宇奈月から黒部川沿いを走り、欅平へ。大自然の絶景が続く20.1kmを41のトンネルと21の橋を通り、片道約80分で結ぶ黒部峡谷鉄道。もともとはこの日本一深いV字峡谷に発電所建設のための資材や作業員を運ぶために敷設されたもので、“トロッコ電車”の愛称で親しまれている。夏休みに入り、黒部峡谷は県内外からの家族連れなどで賑わいをみせている。秘境探勝へと出発しよう。
黒部峡谷鉄道沿線の魅力を紹介しよう。宇奈月駅を出発してすぐ、黒部川に架かる赤色の新山彦橋を渡る。カタン、カタンというレールの音がトロッコ電車の旅のムードを盛り上げる。うなづき湖に建つ新柳河原発電所は西洋の古城のような趣。円筒形の建物がグリーンの湖面に映える。黒薙駅を出てすぐの後曳橋は、沿線で最も狭くて険しい谷に架かる。黒薙川が60m下に流れており、あまりの高さに目もくらむほどだ。
時間があれば、鐘釣駅で途中下車。駅舎から徒歩3分ほどのところに黒部万年雪展望台があり、清涼感を漂わせる「黒部万年雪」を見ることができる。黒部川の河原に下りると、川底から温泉が湧き出しており、小石を積んで“MY露天風呂”を楽しむことができる。ヒグラシの鳴き声をBGMに湯に浸かっていると、まるで桃源郷にいるようだ。
断崖絶壁に沿って、縫うように走り、岩盤剥き出しのトンネルをいくつか抜けると、欅平に到着する。駅前から河原までの階段を降り、黒部川沿いに右手に行けば、河原展望台と足湯があり、左手に行けば猿飛峡への遊歩道。河原展望台からは、赤色の奥鐘橋とそそり立つ奥鐘山が圧巻だ。猿飛峡は黒部川本流で最も川幅が狭く、猿が飛び越えたことからその名が付いたという。3~4mの川幅で直角に曲がる流れは、Zストリームラインを描く。清流と岩肌の景観に時の経つのも忘れて見入ってしまうだろう。
●夏休みだけのイベントを楽しもう
黒部峡谷鉄道では、家族でトロッコ電車の旅を楽しんでほしいと、夏休みのイベントを開催している。平成29年8月4日(金)までと、19日(土)~31日(木)を「夏休みこどもデー」として設定。小学生(6歳以上、12歳未満)は宇奈月~欅平、宇奈月~鐘釣間の往復が無料で利用できる。また、「トロッコ電車の車庫を見学しよう!」は車庫見学会。機関車検修庫に凸型電気機関車、保線車など、日頃、目にすることができない珍しい機関車が展示されるので運転席に乗車して記念撮影してみよう。冬期整備作業の写真や「鉄道レールのいろいろ」を展示。期間は8月10日(木)までと、17日(木)~31日(木)。黒部川電気記念館入口横の特設受付に13:00~15:00へ。見学時間は13:00~15:20の時間帯のうち、約20分。無料で誰でも見学できる。参加者には、トロッコ電車下敷きのプレゼントもある。鉄道ファン必見のイベント。ぜひ思い出づくりを。
夏の風物詩といえば、花火。黒部峡谷の玄関口、宇奈月温泉では、8月18日(金)20:30~から「宇奈月温泉峡谷花火響宴」が開催される。今年は、黒部川開発100年記念事業として、例年以上の盛り上がりが期待されている。大迫力のスターマインや、音にこだわった花火など、約2,100発が打ち上げられる。峡谷の夜空を彩る花火は音と光が迫力満点。温泉街の旅館やホテルに宿泊して夏ならではの風情を満喫したい。花火のほか、キャンドルナイトなどのイベントも充実。湯上がりに浴衣で温泉街をそぞろ歩きというのもいいだろう。
電源開発の時代に思いを馳せて
“トロッコ電車と関電竪坑(たてこう)エレベーターで行く「黒部峡谷パノラマ展望ツアー」”もおすすめだ。欅平からその先、一般の観光客は立ち入ることのできない関西電力の施設内にある「専用列車」、「トンネル」、「竪坑エレベーター」の体験と、白馬鑓ヶ岳(はくばやりがたけ)、唐松岳など北アルプスの山々を間近に展望できるルートを散策する特別企画。高低差200mを2分ほどで上がる竪坑エレベーターなどは乗り物ファンにはたまらない魅力だろう。11月13日(月)までの金・土・日・月曜の開催。所要時間は約6時間。黒部峡谷・欅平周辺の魅力アップを図るため、富山県、黒部市、関西電力、黒部峡谷鉄道、黒部・宇奈月温泉観光局が連携、協力し商品化した。問合せは、(一社)黒部・宇奈月温泉観光局へ<TEL.0765-57-2850、 ツアー専用サイト>。
- 問合せ
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「トロッコ電車の旅」について
●黒部峡谷鉄道 営業センター
TEL.0765-62-1011
FAX.0765-62-1724
http://www.kurotetu.co.jp/
「黒部峡谷パノラマ展望ツアー」、
「宇奈月温泉峡谷花火響宴」について
●(一社)黒部・宇奈月温泉観光局
TEL.0765-57-2850
FAX.0765-57-2852
https://www.kurobe-unazuki.jp/