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2017年 5月 10日 [ トピックス ]

No.805:国際北陸工芸サミット開催決定!「U-50国際北陸工芸アワード」出品作品募集

 北陸の工芸の魅力を世界に発信する「国際北陸工芸サミット」(主催:富山県)が11月に富山県で開催される。その一環として、50歳以下の若き「工芸人」を対象とした「U-50国際北陸工芸アワード」の出品者を募集中。応募登録は平成29年5月31日(水)まで。賞金総額400万円、奮って応募を!

●8月に全面開館する富山県美術館をメイン会場に


▲「国際北陸工芸サミット」のイメージデザイン 

「国際北陸工芸サミット」は平成29年11月16日(木)~23日(木・祝)をコア期間に、文化庁と北陸三県が連携し、北陸の工芸の魅力を世界に発信する広域的な催し(平成29年度文化庁 文化芸術創造活用プラットフォーム形成事業)。8月に全面開館する富山県美術館がメイン会場となる。

 「THIS IS 工芸 ―伝える。創る。―」をテーマに、シンポジウム<第1回目:11月18日(土)富山県美術館、第2回目:11月23日(木・祝)ウイング・ウイング高岡>や、展覧会<11月16日(木)~2018年1月8日(月・祝)富山県美術館>、巡回展示<国際北陸工芸アワード優秀作品等の展示:2018年1月中旬~2月上旬、高岡、富山、魚津予定>など、多彩なプログラムで構成される。


▲メイン会場となる富山県美術館
©富山県美術館

 世界の工芸を取り巻く状況や新しい動向について知り、学び、また「日本の工芸」を世界へと伝えるサミット。工芸の未来と可能性を創出し、北陸から「新しい工芸ムーブメント」 を発信する機会となる。特に、本県から国の伝統的工芸品に指定されている高岡銅器、井波彫刻、高岡漆器、庄川挽物木地、越中和紙のほか、歴史や伝統のある工芸品が盛んにつくられ、それをベースに生まれた新しい工芸の未来ビジョンや萌芽に触れられる機会となるだろう。

●独創性や工芸への考え方、未来ビジョンなどを選考基準に

 「U-50 国際北陸工芸アワード」は、50歳以下の工芸に携わる作家、職人、デザイナーなどの若き「工芸人」を対象としたアワード(賞)。工芸作品、表現、技術だけではなく、工芸に従事する一人ひとりの工芸に対する考えや取組み、戦略と実践、そして未来への展望などを総合的に評価し奨励するものだ。従来の工芸が持つ固定概念を、一度フラットな目線で見つめ直し、ボーダレス化。分野横断的になってきている工芸の世界的な潮流を捉え、国際的なネットワークやコラボレーションの機会を創出し、そこから工芸の未来ビジョンを描くことを目的にしている。

 テーマは、「THIS IS 工芸 ―伝える。創る。―」。独創性や工芸への考え方、未来ビジョン、素材・技術の活かし方、美的価値が選考基準となる。

 応募資格は50歳以下。国籍不問、作家、職人、デザイナーなど、工芸制作に従事している個人もしくはグループ。応募登録は5月31日(水)23:59まで。日本国内から応募される方に限り、国内外の工芸アワード、コンペなどに入賞歴のある方が対象となる。応募登録はhttps://kogeisummit.jp/へアクセスし、必要事項を入力してエントリ。登録料は無料。

 1次審査では、これまでの活動や作品、工芸に対するビジョンを選考の対象とする。1次審査で50名(組)程度を選抜し、富山県美術館で作品を展示。作品は、2012年6月1日以降に制作された未発表の作品、もしくは2012年6月1日以降の活動から生まれた未発表の成果品。対象となる技法・素材は、漆器、銅器、鋳物、木彫、和紙、絹織物、蒔絵、陶磁器をはじめ、ガラス、革、銅器以外の金属、染織、その他の世界各地に伝わるもの。

 2次審査でファイナリスト6名(組)を選考。該当者は、北陸の工芸環境において、ホスト(企業・工房・職人など)と協同で、新しい作品を創造する「協同創造プログラム」に参加できる。ホストのもとで、自分が専門としているジャンルをより深く追求することも、もしくは全く新しいジャンルで新しい技の習得に挑戦し、作品を作ることも可能。アワード出品作品及び「協同創造プログラム」成果品により最終審査を行い、グランプリや奨励作品を顕彰する。賞金は、最優秀賞200万円<1名(組)>、優秀賞50万円<1名(組)>、奨励賞30万円<4名(組)>、損保ジャパン日本興亜・特別賞30万円<1名(組)>。アワード表彰式は、11月23日(木・祝)。

 青柳正規氏(東京大学名誉教授)をアワード選考委員長に、国内外で活躍する著名ジャーナリストやデザイナー、建築家、学芸員、文化研究者らが厳正に選考する。

 登録方法やスケジュール、応募要項など詳細はhttps://kogeisummit.jp/へアクセスを。

 富山県文化振興課では、「伝統と革新を表裏一体に併せ持つ『工芸』ならではの魅力を発信し、新しい工芸の活動を実践している『工芸人』の皆様からの多数の参加を期待しています」と話している。

問合せ
●富山県生活環境文化部文化振興課
TEL.076-444-3436
FAX.076-444-8900
http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1718/

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