冬の富山をお得に周遊するなら、「宇奈月温泉⇔日本遺産高岡・世界遺産五箇山・寒ブリの氷見」周遊キャンペーン(冬の富山周遊キャンペーン)を利用しよう。宇奈月温泉利用者が、北陸新幹線で新高岡駅や黒部宇奈月温泉駅へ移動する場合、世界遺産バスやわくライナー、富山地鉄電車が無料で利用できるおトクなキャンペーンだ。冬本番、湯の温もりが恋しい季節に富山で休もう！

　とてもおトクな「宇奈月温泉↔日本遺産高岡・世界遺産五箇山・寒ブリの氷見」周遊キャンペーンは3月26日(日)まで。期間中の特典を紹介しよう。

●世界遺産バスやわくライナーが片道無料に

　まず、宇奈月温泉から北陸新幹線で新高岡駅へ向かう場合は、新高岡駅からの世界遺産バスやわくライナーが片道無料となる。世界遺産バスは、高岡と五箇山相倉合掌造り集落、五箇山菅沼合掌造り集落、岐阜県の白川郷などを結ぶ。最大で1,800円が無料となる。わくライナーは高岡とひみ番屋街や石川県の和倉温泉などを結ぶ。最大で1,300円が無料となる。

　利用方法はとても簡単だ。北陸新幹線の黒部宇奈月温泉駅で新幹線に乗車する前に、駅に隣接する黒部市地域観光ギャラリーの観光案内窓口(TEL.0765-57-2851)で世界遺産バス、わくライナーの無料乗車券を受け取る。そして、新高岡駅に到着後、同駅前からバスに乗車し、下車時に運転手に無料乗車券(アンケート記入要)を渡すだけ。

●富山地方鉄道、新黒部駅－宇奈月温泉駅間が往復無料に

　新高岡駅から北陸新幹線を使って宇奈月温泉へ向かう場合は、富山地方鉄道本線の新黒部駅－宇奈月温泉駅間が往復無料(1,100円)で乗車できる。まず、北陸新幹線の新高岡駅にある新高岡駅観光交流センターの観光案内窓口(TEL.0766-30-2626)で新黒部駅－宇奈月温泉駅間の往復割引切符の引換券を受け取る。そして、北陸新幹線で黒部宇奈月温泉駅に到着した後、隣接する富山地方鉄道新黒部駅の窓口で上記引換券を往復割引切符に交換し、その切符で電車に乗車して、宇奈月温泉へ向かう。往復切符のため、帰りもその切符で宇奈月温泉駅から乗車できる。

　なお、無料乗車券または引換券の使用期限は、交付日から3日以内(交付日含む)。

●花火やライトアップ、心を染める

　各地の魅力や冬のイベントを紹介しよう。県東部・黒部市に位置する宇奈月温泉は山間に旅館やホテル、土産物店などが建ち並ぶ富山県最大の温泉郷。宇奈月温泉駅前では温泉噴水がもうもうと湯煙を上げ、温泉情緒を盛り上げている。温泉は無色透明。美人の湯として知られている。3月25日(土)までの毎週土曜夜には「雪上花火大会」が開催されており、冬の澄み切った夜空に色鮮やかな花火が打ち上げられる。また、2月4日(土)の「第71回宇奈月温泉 雪のカーニバル」は伝統のあるイベント。雪像コンテストや鍋ふるまい、たいまつウォーク、たいまつスキー滑走、雪上花火打ち上げなどが予定されている。

　世界遺産バス、わくライナーの起点となっている高岡は、開町から400年以上の時を刻む歴史都市。文化庁が創設した「日本遺産」に、「加賀前田家ゆかりの町民文化が花咲くまち高岡―人、技、心―」が2015年に認定された。市内には、国宝・瑞龍寺や高岡城跡(高岡古城公園)、重要伝統的建造物群保存地区の金屋町など有形、無形の文化財を見ることができる。昨年、ユネスコ無形文化遺産に登録された「高岡御車山祭の御車山行事」について知りたいなら、御車山を展示する高岡御車山会館を訪れてみてはいかがだろう。

　五箇山の冬の魅力と言えば、世界遺産の相倉合掌造り集落、菅沼合掌造り集落の雪景色。茅葺き屋根を覆う純白の雪景色は圧巻だ。また、幻想的なライトアップが楽しめるイベント「四季の五箇山 雪あかり」も雪国ならではの情緒が感じられる。1月28日(土)・29日(日)に岩瀬家(国重文)・行徳寺山門、2月4日(土)・5日(日)に菅沼合掌造り集落で行われる。同集落では3月の毎週金・土曜にもライトアップがあり、また、相倉合掌造り集落では、3月2日(木)～5日(日)、「残雪ライトアップ」が開催される。

　今シーズン、寒ブリの豊漁に活気づいている氷見。「第5回ひみぶりフェア」が1月10日(火)から氷見市内の宿泊施設や飲食店など38店舗で始まった。2月28日(火)＜※ブリシーズンが終わり次第終了＞まで、ブリの刺身やブリしゃぶ、ブリ大根など、各店自慢の料理を堪能できるのでぜひ氷見へ。

　富山県観光課では、「冬の富山の魅力を十分満喫していただけるよう、この周遊キャンペーンを展開しています。各地で冬の富山ならではのイベントが目白押し。ぜひ、この機会に富山にお越しください」と話している。