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2016年 9月 14日 [ トピックス ]
No.773:全国へ魅力発信!富山湾の紅ズワイガニ、「高志の紅ガニ」としてブランド化
●鮮度良く、美味な富山県産紅ズワイガニ
富山県産紅ズワイガニのブランド力の強化に向け、県と漁業関係者(県漁業協同組合連合会、県カニかご漁業保護組合、新湊漁業協同組合、滑川漁業協同組合、魚津漁業協同組合、くろべ漁業協同組合、朝日町漁業協同組合)は「紅ズワイガニ・ブランド化推進協議会」を設置し、協議・検討を進めてきた。今年平成28年9月1日の漁解禁に合わせて取り組みがスタート。「県のさかな」として、春のホタルイカ(富山湾の神秘)、夏のシロエビ(富山湾の宝石)、冬のブリ(富山湾の王者)に加え、紅ズワイガニを富山湾の“秋の味覚”として全国に発信する。
“秋の使者”と呼ばれる紅ズワイガニ。水深450~2,500mの深海に生息するため、他県産は漁場が沖合200~600kmと遠方になる。これに対し、富山湾は沿岸部から急に深くなるため漁場が沖合20~40kmと近く、水揚げまでの時間が短いため鮮度が良いのが富山県産紅ズワイガニの大きな特徴だ。身肉は肉厚で、ジューシーな甘さと、甲羅の中の味噌の旨味がたまらない。
漁期は9月1日から翌年の5月末までで、富山県の漁獲量は平成26年で493t。カニといえば、ズワイガニを思い浮かべる人もいるだろうが、県産紅ズワイガニはズワイガニよりも2カ月ほど早く漁期が始まり、旬を先取りする。そして、本県産の鮮度の良い紅ズワイガニの甘み成分「グリシン」と旨味成分「グルタミン酸」を富山県食品検査所が調べたところ、水揚げから0日目のデータではいずれもズワイガニより高い数値が得られた。また、品質に比べて価格がリーズナブルな点も魅力。ブランド化によって付加価値向上の可能性が大きいとされ、期待も高まっている。
「高志の紅ガニ」というネーミングは、県内漁業者の間で使われている紅ズワイガニの呼称「アカガニ」に、県の地名ゆかりの「高志」と、良いものの提供をめざす漁業者の「高い志」を重ねたもの。キャッチフレーズの「富山湾の朝陽」は、紅ズワイガニの紅い体が昇る太陽、スッと伸びた脚が陽光のように見えるからだ。価値も認知度も「どんどん上昇していってほしい」という想いが込められている。
「極上 高志の紅ガニ」のタグの対象となるカニは、県内の漁港で水揚げされたもので、大きさは甲羅幅14cm以上、重さは生ガニが概ね1kg以上、ゆでたカニは概ね800g以上。すべての脚がついていること、堅ガニ(身入りがよいもの)であることも条件となっている。
●軽井沢や日本橋とやま館でPRイベント
紅ズワイガニ・ブランド化推進協議会では、高志の紅ガニの県内外への情報発信を強化する考えだ。県外では、11月上旬に長野県・軽井沢で行う『富山のさかな』PRイベントや、12月に東京・日本橋の県アンテナショップ・日本橋とやま館で開く『うまさ一番 富山のさかな』商談会などでPRを展開する。県内では、10月16日(日)に新湊漁港で開かれる「2016新湊カニかに海鮮白えびまつり」や、29日(土)・30日(日)に富山産業展示館で開かれる「越中とやま食の王国フェスタ2016~秋の陣」などでPRする。
なお、紅ズワイガニ漁では、昭和30年代に富山県魚津市の漁業者が考案した「かごなわ漁」が国内外で広く普及していることも話題だ。それまでは、網を張ってカニの足やはさみを引っかけて獲る刺し網漁が一般的だったが、カニの傷みなどが問題だった。「かごなわ漁」は餌をかごに入れて海底に沈め、おびき寄せる漁法のため、刺し網漁の欠点を解消し、作業効率がアップした。
県水産漁港課では、「紅ズワイガニを春のホタルイカ、夏のシロエビ、冬のブリに続く富山湾の味覚、“富山のさかな”として全国に幅広く発信していきたい。県内外で実施するPRイベントにぜひお越しください」と話している。
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●富山県農林水産部水産漁港課
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