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2016年 5月 11日 [ トピックス ]

No.755:話題満載!春の立山、黒部峡谷と宇奈月温泉

 世界有数の山岳観光ルート「立山黒部アルペンルート」が平成28年は4月16日(土)に全線開通し、「立山・雪の大谷ウォーク」を開催中。5月1日(日)には、日本一深い峡谷を走る「黒部峡谷鉄道」が全線開通した。6月から始まる「黒部峡谷パノラマ展望ツアー」の話題や、宇奈月温泉街にオープンした総湯「湯めどころ宇奈月」、富山地方鉄道・宇奈月温泉駅に誕生した「宇奈月温泉 駅の足湯 くろなぎ」についても紹介。温泉街のにぎわい創出に期待しよう。

●白銀の世界、立山黒部アルペンルート


▲雪におおわれた室堂平から
間近に仰ぐ3,000m級の峰々(左)
▲新緑の山々をバックに
新山彦橋を渡るトロッコ電車(右)

 3,000m級の峰々が連なる北アルプス・立山連峰をケーブルカーやロープウェイなどの乗り物で横断する立山黒部アルペンルート。平野部は新緑の季節を迎えているが、標高2,450mの室堂平の積雪は4m余りと、まだまだ白銀の世界。世界有数の豪雪地帯ならではの雪景色が一面に広がる。

 立山駅から立山ケーブルカーで美女平へ。そこから高原バスに乗って、弥陀ヶ原を経て、室堂平へ。春真っ盛りの下界から雲上の世界にやってくると、富山県の自然のダイナミックさが実感できる。室堂平に降り積もった雪は固く締まった状態。見渡す限りの雪原を散策できるのも春の立山の魅力だ。眼前にそびえる雄山や大汝山など山々の荘厳な佇まい、静けさに心が清められていくだろう。


▲雪の大谷(左)
▲オスのライチョウ(右)

 春の人気イベントが「立山・雪の大谷ウォーク」<~6月22日(水)>。室堂ターミナルの手前、「大谷」は吹きだまりのために特に積雪が多く、深さは20mに迫る年もある。雪に埋もれた高原バス道路を除雪してできる約500mの雪壁の区間が「雪の大谷」と呼ばれている。「立山・雪の大谷ウォーク」は、雪壁の間を散策できる貴重な機会。現在、最も高いところでは12m(5月8日)の雪壁がそそり立っている。白い雪の壁とその向こうに見える青い空のコントラストが目に焼き付く。大自然の息吹を感じずにはいられない。会場では、通行証をプレゼントしてくれるので、アルペンルートの記念にしてほしい。

 日本最高所の「雪の迷路」が室堂ターミナル前のアルプス広場特設会場に出現!<~5月31日(火)>という話題も紹介しよう。大きさは縦横30mで、雪壁の高さは約2m。あっちこっち迷いながらゴールしよう。

 また、室堂ターミナルの屋上と立山自然保護センターを結ぶ「雪の回廊」も雪壁の迫力を体感できる場所。雪の大谷よりも道幅が狭いため、雪壁が迫ってくる感覚。同センターでは、ライチョウや高山植物など立山の貴重な動植物について学ぶことができる。5~6月は、ライチョウの恋の季節。みくりが池周辺の岩の上やハイマツの茂みでテリトリーを見張るオスを観察しやすい。センターで予備知識を学んでから室堂平の散策に出発しよう。

●黒部峡谷に春の訪れ、トロッコ電車の軌道の音が響く

 “トロッコ電車”の愛称で親しまれている黒部峡谷鉄道が、宇奈月-欅平間(20.1km)の全線で今シーズンの営業運転をスタートさせた。沿線の積雪が少なく、除雪も順調に進んだことで、GW中の全線開通となった。春のトロッコ電車の旅の魅力は、なんといっても新緑の山々と峡谷が織り成す美しい景観。旅のはじまり、宇奈月では新緑の山々に黒部川に架かる新山彦橋の赤が映える。黒薙では、沿線で最も深い谷に架かる後曳橋と新緑の山々、橋を渡るトロッコ電車の組み合わせ。スリリングな景観が圧巻だ。宇奈月から約1時間の鐘釣では、黒部万年雪と新緑が楽しみ。終点・欅平では、猿飛峡とエメラルドグリーンの黒部川の景観を写真に撮って秘境探勝の思い出に。新緑のエネルギーを感じながら、たくさんの感動シーンに出会えることだろう。


▲愛らしいトロッコ電車(左)
▲黒部峡谷パノラマ展望ツアー(右)

 “トロッコ電車と関電竪坑(たてこう)エレベーターで行く「黒部峡谷パノラマ展望ツアー」”が6月3日(金)から始まる。11月14日(月)までの金・土・日・月曜の開催。所要時間は約6時間。欅平からその先、一般の観光客は立ち入ることのできない関西電力の施設内にある「専用列車」、「トンネル」、「竪坑エレベーター」の体験と、白馬鑓ヶ岳、唐松岳など北アルプスの山々が間近に展望できるルートを散策する内容。黒部峡谷・欅平周辺の魅力アップを図るため、富山県、黒部市、関西電力、黒部峡谷鉄道、黒部・宇奈月温泉観光局が連携、協力し商品化した特別なツアーだ。高低差200mを2分ほどで上がる竪坑エレベーターや専用列車、トンネルはまさに未知の体験。電源開発の歴史に思いを馳せながら散策したい。各日4便運行。募集人数は各便53名。参加費用は大人5,000円、小学5・6年生3,200円(小学4年生以下は参加不可)。参加費用には、黒部峡谷鉄道(宇奈月―欅平間)往復普通席乗車料金、特別企画参加費が含まれている。参加には7日前までに予約が必要。予約・問合せは、黒部・宇奈月温泉観光局へ<TEL.0765-57-2850、ツアー専用サイト http://kurobe-panorama.jp/>。

●総湯に足湯、宇奈月温泉に新たな魅力

 湯煙漂う温泉街に格子戸に覆われた趣ある建物が誕生!総湯「湯めどころ宇奈月」(TEL.0765-62-1126 http://www.yumedokoro-unazuki.jp/>。)は源泉掛け流しが堪能できるニュースポット。4階建てで、1階には観光案内所や休憩スペースが設けられており、木を多用した天井やカウンター、テーブルが目に優しい。外には足湯や飲泉の空間を配置。浴室は、2階に「桃の湯」、3階に「月美(つきみ)の湯」があり、男女日替わりで楽しめる。浴槽の床には黒部川産の御影石、壁などに県産杉が使われている。浅くてぬるい湯、深くて熱い湯など、誰もが温泉を楽しめるよう工夫されており、無色透明な湯に浸かっていると、心身がゆっくり癒やされていくだろう。「月美の湯」には、内湯のほか、吹き抜けの外の湯も設けられている。湯上がりには涼み処、温泉街を見下ろす屋上テラスで寛ぐのもいいだろう。


▲湯めどころ宇奈月(左)
▲宇奈月温泉 駅の足湯 くろなぎ(右)

 また、富山地方鉄道・宇奈月温泉駅のプラットホーム東側に新設された「宇奈月温泉 駅の足湯 くろなぎ」は温泉好き、電車好きにはこたえられない足湯。駅構内に足湯が登場したのは県内で初めてだ。木造平屋建てのあずまやにテープルやイス、デッキ、足湯槽が設けられ、足湯のそばに電車が停車。湯に浸かりながら電車を眺める喜びが味わえる。JR九州の寝台列車「ななつ星in九州」、富山地鉄の観光列車「アルプスエキスプレス」などを手掛けた水戸岡鋭治さんがデザインを担当。黒地に「ゆ」の文字が映える暖簾も粋な雰囲気を醸し出している。ホーム側と駅前道路側から立ち寄ることができるため、駅利用者はもちろん、温泉街を訪れた観光客も気軽に楽しめる。湯の温度は約38~40℃で、掛け流し方式。“美肌の湯”として知られる宇奈月温泉を足でじっくり感じてほしい。

問合せ
「立山黒部アルペンルート」について
●立山黒部貫光(株)営業推進部
TEL.076-432-2819
FAX.076-442-3431
http://www.alpen-route.com/

「黒部峡谷」について
●黒部峡谷鉄道・営業センター
TEL.0765-62-1011
FAX.0765-62-1724
http://www.kurotetu.co.jp

「宇奈月温泉の観光」について
●(一社)黒部・宇奈月温泉観光局 宇奈月温泉観光案内所
TEL.0765-62-1515
FAX.0765-62-1700
http://www.kurobe-unazuki.jp/

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