- HOME : Toyama Just Now
- トピックス
- No.601-2: 4月16日、立山黒部アルペンルート全線開通
2013年 4月 10日 [ トピックス ]
No.601-2: 4月16日、立山黒部アルペンルート全線開通
●圧巻! 眼前にそびえ立つ雪壁
立山一帯は世界有数の豪雪地帯。富山平野では桜の季節を迎えているが、標高1,930mの弥陀ヶ原、標高2,450mの室堂平はまだ一面、雪におおわれた白銀の世界。積雪は、室堂ターミナル駐車場で9m(4月6日現在)と、昨年の同月日より2m20cm多い。全線開通に向け、純白の雪原に美しい曲線を描きながら、ルートが上へ上へと伸びている。現在、除雪が進められているターミナル手前の「雪の大谷」では、20mを超える雪の壁も期待されている。
春、立山の雄大さを真っ先に体感できるのが、「立山 雪の大谷ウォーク」<4月16日(火)~6月10日(月)平日10:00~15:15、土・日曜、祝日9:30~15:15(入場15:00まで)、参加無料>。約500mにわたって続く雪の壁はまさに天空の白壁といった趣で、透明感のある青い空とのコントラストも美しく、訪れる者を異空間へと導いてくれる。白い冷気が立ちこめることもあり、神秘的なシーンに感動の連続だ。案内ボランティアのナチュラリスト(自然解説員)が待機しているので、雪の大谷の除雪方法や立山の自然、動植物などについて聞いてみよう。
大谷ロードには、“雪壁に刻むメッセージエリア”も設けられる。雪壁に思いを刻んで、記念撮影してみてはいかがだろう。雪の大谷は、台湾や中国、韓国など海外からの観光客にも人気が高いだけに、メッセージも国際色豊かだ。中央広場では、通行証もプレゼントされるので、春の立山観光の記念に。
「立山 雪の大谷ウォーク」の第20回開催を記念して、「雪の迷路」<5月10日(金)~6月10日(月)、入場無料>が初めて開設されることも今年の話題だ。GW後、アルプス広場に大型の重機を使って作られる迷路は、縦30m×横30m、通路の総延長100m以上、雪壁の高さ約2mというスケール。日本最高所の雪の迷路として、子どもから大人まで人気を集めるに違いない。立山の大パノラマを仰ぎながら、ファミリーや恋人と一緒に室堂平の“スノーメイズ”に足を踏み入れてみたい。
●雪原散策に、ライチョウウォッチング、森林浴
4~6月の室堂平は固く締まった雪の上を歩けることも大きな魅力。起伏の少ない雪原のため、地面やハイマツがあらわれるグリーンシーズンよりも逆に歩きやすい。雪におおわれた立山三山を間近に仰ぎながら、雪原散策や春山スキー&スノボを楽しみたい。また、6月はライチョウのペアリングの季節で、その姿を見かけやすいことも特徴。岩の上にたたずんで縄張りを見張るオス、驚くほど近くを歩いていくメス……ライチョウの生息密集度が日本一の室堂平の大自然を肌で感じることができる。散策前に、室堂ターミナル内に開設された「とやま旅ナビ」のブースで“山ガールガイド”から散策のポイントを聞いてみよう。
昨年7月にラムサール条約湿地に登録された弥陀ヶ原も春の季節は雪原散策が楽しみ。雪をかぶった大日連山が圧倒的なスケールで迫ってくる。息をのむほどの絶景、大自然のダイナミズムを体感してほしい。弥陀ヶ原に隣接する巨大なくぼ地、立山カルデラを俯瞰しに展望台へ散策に出かけてみるのもいいだろう。雪解け後の新緑、泥炭層のくぼ地に水がたまってできた池塘(餓鬼の田)の景観も見ごたえがある。夏になると、橙色の花を咲かせるゼンテイカや白い綿毛をつけるワタスゲなど、可憐な高山植物の競演も堪能できる。
標高約1,000mに位置する美女平には、樹齢数百年のタテヤマスギやブナ、トチなどの巨木が生い茂る。「森林浴の森 日本100選」に選定されており、春は積雪のために原生林も歩きやすく、巨木たちに近づいて観察できる。オオルリやウグイスなどの野鳥たちの美声を聴きながら、木の精に触れ、そのパワーをもらうとしよう。
立山黒部貫光(株)営業推進部では、「ハイブリッドバスを全車に導入した高原バスや、昨年客車を一新し、よりワイドな景観を楽しめるようになった立山ロープウェイなど6つの乗り物で横断する立山黒部アルペンルートの旅へ。春は、立山 雪の大谷ウォークで、感動を心に刻んでください」と話している。
- 問い合わせ
- ●立山黒部貫光(株)営業推進部
TEL.076-431-3331
FAX.076-442-3431
http://www.alpen-route.com/