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2012年 10月 31日 [ トピックス ]
No.579-2:世界遺産に住まんまい家!? 五箇山・相倉合掌造り集落住民募集
全国の若い家族へ、世界遺産の集落に住んでみませんか? 世界文化遺産の相倉合掌造り集落(南砺市)は、「世界遺産に住まんまい家(け)プロジェクト」を立ち上げ、集落内の木造瓦葺家屋「旧高田家」(南砺市有)の居住者の募集を始めた。若い世代の新規住民を受け入れ、集落の活性化につなげるのが目的。11月22日(木)まで応募受付。
●集落の活性化へ、ユニークな取り組み
全国の若い家族へ、世界遺産の集落に住んでみませんか? 世界文化遺産の相倉合掌造り集落(南砺市)は、「世界遺産に住まんまい家(け)プロジェクト」を立ち上げ、集落内の木造瓦葺家屋「旧高田家」(南砺市有)の居住者の募集を始めた。若い世代の新規住民を受け入れ、集落の活性化につなげるのが目的。11月22日(木)まで応募受付。
相倉集落は平成7年に菅沼集落、岐阜県白川村の荻町集落とともに世界遺産に登録。住民が実際に生活する文化遺産として高い評価を受けている。山々をバックに合掌造り家屋が建ち並ぶ姿は日本の山村の原風景として人気が高く、国内外から大勢の観光客が訪れる。その一方、集落の人口は50人ほどと、約20年前に比べて半減しており、少子高齢化が進んでいる。
旧高田家(屋号:七平(しちべい)は木造瓦葺2階建て。1・2階合わせた床面積は約200㎡。平成23年、旧所有者から南砺市に寄贈され、財団法人世界遺産相倉合掌造り集落保存財団が管理者になっている。建てられたのは大正13年で、昭和30年に2階建て茅葺きから桟瓦葺きに変更。平成24年に台所、浴室の再改修、石油給湯器更新、畳入替え、1階断熱用内側サッシ、2階断熱床張りの改修が行われている。1階は6DKの間取り。2階は間仕切りのない多目的スペース。上下水道完備で、トイレは洋式水洗。台所はプロパンガス、風呂は灯油ボイラー。インターネットはケーブルテレビなどで接続可。
家賃は1カ月1万円で、敷金・礼金は不要。希望があれば、家庭菜園を無償貸与。町内会費は半期12,500円。
●全国募集! 家族で集落に定住へ
応募資格は、原則として、単身ではなく家族で入居でき、世帯主の年齢がおおむね満20歳~満45歳の方。春祭り、草刈り、寄合など相倉の行事に積極的に参加できること、集落全体が文化財(史跡)であることを理解し、その保存・維持・継承に協力できること、冬期の住宅の維持管理(屋根雪下ろし・雪の除排雪・雪囲い等)方法を理解・習得し、実行できることなどが条件だ。
応募は、11月22日(木)までに指定のエントリーシート(http://www.g-ainokura.comからダウンロード)に必要事項を記入の上、財団法人世界遺産相倉合掌造り集落保存財団(〒939-1915 南砺市相倉611)まで郵送。応募者が複数の場合、エントリーシートを審査し、数組を選考し、12月上旬に一次書類選考結果を応募者全員に通知する。平成25年1月中(週末)に現地見学・体験交流を実施。体験交流では雪かき体験、食事懇談会などを行った後、合掌造りの民宿に宿泊予定。交通費・宿泊費などの経費は参加者の負担となる。
2月中旬には、青年会や相倉史跡保存顕彰会、区長、行政関係者らと応募者との最終面接を実施し、2月下旬に結果通知。住所を移し、3月1日より3カ月以内に入居してもらう。
五箇山地方の山々は現在、紅葉の季節を迎えており、落葉すれば、冬の訪れ。相倉集落では、11月22日(木)~25日(日)の4日間、冬支度ライトアップが行われる。漆黒の闇に浮かぶ合掌造りの大屋根、橙の光に染まる障子戸と、風情もたっぷり。例年、初雪を迎える頃であり、幻想的な雪景色も楽しみだ。本格的な冬を迎えると、相倉集落は積雪が3mを超える。雪下ろしは大変な作業だが、豪雪地帯ならではの冬、雪の楽しみ方もいろいろ。たいらスキー場まで約4.5km、車で約10分の距離だから、スキーやスノーボードを満喫するには絶好の場所といえる。
財団法人世界遺産相倉合掌造り集落保存財団は「おおむねの年齢制限を設けましたが、情熱とパワーをお持ちの方なら、どなたでも応募いただけます。全国の方が対象です。子どものいる世帯、若い夫婦、世界遺産・相倉合掌造り集落に興味のある方の応募をお待ちしています」と話している。
問い合わせ
●財団法人世界遺産相倉合掌造り集落保存財団 TEL.0763-66-2123
FAX.0763-66-2180
http://www.g-ainokura.com
E-mail ainokura@mail.goo.ne.jp
※問い合せはなるべくE-mailにて