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2012年 9月 19日 [ トピックス ]

No.573-3:食と芸術―県東部の秋の話題を発信

食欲の秋、芸術の秋、県東部から届いた耳寄りな情報をお伝えしよう。魚食文化のPR、普及を目指し、魚津漁業協同組合は移動販売車「JF魚津 みなと屋直行便」を本格稼働させた。調理施設を備えた2t車で、「魚津寒ハギドック」や「魚津ハトシ」など魚を素材にした惣菜を調理・販売している。9月22日(土・祝)・23日(日)には、黒部市・宇奈月温泉で「湯の街ふれあい音楽祭 モーツァルト@宇奈月」、魚津市で第8回魚津産業フェア「○○(まるまる)魚津」が開催される。両イベントを結ぶ“モーツァルト電車”運行の話題も紹介しよう。

▲魚津漁協の移動販売車(左)、「魚津寒ハギドック」(中央)、「魚津ハトシ」(右)

●フットワークの軽い移動販売車で魚津の魚をPR

 富山湾の白波にヒラメやタコなどのイラストを描いた移動販売車から美味しそうな香り―。食欲の秋、芸術の秋、県東部から届いた耳寄りな情報をお伝えしよう。魚食文化のPR、普及を目指し、魚津漁業協同組合は移動販売車「JF魚津 みなと屋直行便」を本格稼働させた。調理施設を備えた2t車で、「魚津寒ハギドック」や「魚津ハトシ」など魚を素材にした惣菜をイベント会場などで調理・販売している。9月22日(土・祝)・23日(日)には、黒部市・宇奈月温泉で「湯の街ふれあい音楽祭 モーツァルト@宇奈月」、魚津市で第8回魚津産業フェア「○○(まるまる)魚津」が開催される。両イベントを結ぶ“モーツァルト電車”運行の話題も紹介しよう。

 移動販売車は、魚津漁協が「魚のまち魚津」の再生を目指し、平成22年度から取り組んでいる漁業ルネサンス(再生)事業の一環として導入した。県内の漁協では初めての取り組み。今夏、JR魚津駅前で行われた「にいかわ伝統芸能と食の祭典」、新川文化ホールでの「全国高等学校総合文化祭(吹奏楽部門会場)」など、“出動”したイベントでは、ファーストフード感覚で魚の惣菜が味わえるとあって、若者たちや家族連れから好評だった。

 メニューの「魚津寒ハギドック」(250円)はウマヅラハギの白身を油でカラッと揚げ、コッペパンに挟んだフード。タルタルソースが白身の味を引き立てる。「魚津ハトシ」(150円)は魚のすり身と甘エビを混ぜて蒸し、食パンに挟んで揚げたもの。ハトシ自体は長崎の名物で、東南アジアでも食べられているソウルフードだ。

 今後の“出動”スケジュールとして、県内のイベントでは、9月29日(土)・30日(日)に富岩運河環水公園で開催される「とやまグルメバトルin環水公園」に出店。「魚津ハトシ」のメニューで、県内外の約30店のご当地グルメとNO.1を競う。県外では、9月22日(土・祝)・23日(日)に長野県長野市の戸隠キャンプ場で開かれるアウトドアイベント「海めし山めしin戸隠キャンプ場」、10月27日(土)・28日(日)には福井県敦賀市・きらめきみなと館で開かれる若狭路最大規模の物産フェア「つるが観光物産フェア2012」へ出張し、魚津の魚の魅力をアピールする。移動販売車を見かけたら、ぜひオーダーしてほしい。

 魚津漁業協同組合では、漁業ルネサンス(再生)事業の一環として、一般を対象に漁業体験メニューの提供も今後始める予定だ。刺し網漁やタコつぼ漁などの漁業体験、漁業者がガイドする“海の散歩”、定置網観光、海上釣り堀などが予定されている。

 魚津漁業協同組合では、「魚離れが進むなか、若い世代をターゲットに海や魚の魅力の発信や、魚の新しい食べ方などを提案していきたい。そのための商品開発にも取り組んでいきます。移動販売車はフットワークが軽く、要請があれば、県内外のイベントへ気軽に訪ねていけます。魚津と魚津の魚をPRしていきたい」と話している。

●大自然に囲まれた湯の街にモーツァルトが響く!

 芸術の秋にふさわしいイベントが「湯の街ふれあい音楽祭 モーツァルト@宇奈月」。宇奈月がモーツァルトの生誕地、オーストリアの古都ザルツブルクの風景に似ている、との声がきっかけで始まったユニークな音楽祭で、今年で3回目を迎える。一番の特徴は、全国から公募したプロ・アマチュアなど総勢約300名以上の音楽家が宇奈月温泉の街角で70以上の無料の演奏会を開くこと。温泉街の22カ所の演奏会場でモーツァルトの美しい音色が響く――黒部川の瀬音が響く、緑の山々に囲まれたオープンな場で旋律がどう聴こえてくるか楽しみだ。心の癒しにつながることは間違いない。

 23日(日)<開演14:00>には、第3回モーツァルト@宇奈月メインコンサートが黒部市宇奈月国際会館セレネ大ホールで開かれる。指揮に横島勝人さん、ヴァイオリンに泉原隆志さん(京都市交響楽団コンサートマスター)を迎え、県内外の若手実力者たちが集う。演奏曲目は「ザルツブルク交響曲第3番」、「ヴァイオリン協奏曲第4番」、「交響曲第40番」。音楽祭メインコンサートにふさわしい演奏が楽しめる。料金は一般2,000円(全席自由)。富山県民会館、県教育文化会館などにあるアーツナビ、黒部市国際文化センターコラーレなどでチケットを販売中。

 第8回魚津産業フェア「○○(まるまる)魚津」は魚津市内の商工業者や農林水産業者が一堂に集い、生鮮産品や自社製品・サービスをPRする魚津市最大の産業フェア。「ありそドーム」会場では展示・販売ブースをメインに、ステージイベントなども繰り広げられる。「海の駅 蜃気楼」会場では鮮魚や塩干物の販売をはじめ、ぶりのつかみ取りやすりかま作り体験など、体験コーナーも充実している。

 「湯の街ふれあい音楽祭 モーツァルト@宇奈月」の最寄り駅、宇奈月温泉駅と、第8回魚津産業フェア「○○魚津」の最寄り駅、西魚津駅を結ぶ富山地方鉄道のシャトル電車“モーツァルト電車”が22日(土・祝)に3往復半、23日(日)に2往復半、特別運行されることも話題。利便性の向上で、2つのイベントの来場者を増やすとともに、公共交通を利用する意識を高めることがねらいだ。

 “モーツァルト電車”に使用されるのは、県内オールロケの映画「RAILWAYS(レイルウェイズ) 愛を伝えられない大人たちへ」の公開に合わせ、昨年12月に登場した富山地方鉄道の観光列車「ALPS EXPRESS(アルプスエキスプレス)」。木製の床や窓枠、外向きテーブル付きシートなど凝った内装が特徴で、特別運行には車内でモーツァルトの曲を流して、イベントを盛り上げる。乗車は無料だが、整理券(先着1,000人)が必要。整理券取扱い場所は、魚津と黒部の両商工会議所、魚津市商工観光課、魚津駅前観光案内所、黒部市新幹線交通政策課、黒部・宇奈月温泉観光局、黒部まちづくり協議会など。

 「湯の街ふれあい音楽祭 モーツァルト@宇奈月」では、宇奈月温泉駅前、足湯の前、ホテルのロビーなど、宇奈月温泉街すべてがコンサート会場になる。クラシックで心を癒したあとは、「○○魚津」で魚津の味覚を楽しみ、口福の時間を過ごしてみては。

▲湯の街ふれあい音楽祭 モーツァルト@宇奈月


問い合わせ
「JF魚津 みなと屋直行便」について
●魚津漁業協同組合
TEL.0765-24-0068
FAX.0765-24-8877
http://www.jf-uozu.or.jp/

「湯の街ふれあい音楽祭 モーツァルト@宇奈月」について
●宇奈月モーツァルト音楽祭実行委員会(宇奈月国際会館セレネ内)
TEL.0765-62-2000
FAX.0765-62-2020
https://mozart-unazuki.homepagine.com/

「第8回魚津産業フェア「○○魚津」」について
●○○魚津実行委員会(魚津商工会議所内)
TEL.0765-22-1200
FAX.0765-23-0120
http://www.ccis-toyama.or.jp/uozu/

「モーツァルト電車」について
●魚津市と黒部市を電車で結ぶ実行委員会
TEL.0765-56-9687
FAX.0765-56-9637

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