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2011年 9月 14日 [ トピックス ]

No.523-2:秋、湖上遊覧の旅へ


 紅葉の秋。湖上を渡る爽やかな風に髪をなびかせながら、錦繍の山々を愛でる遊覧船の旅はいかが? 庄川峡の庄川遊覧船(砺波市)と、立山黒部アルペンルート・黒部ダムの黒部湖遊覧船(立山町)をクローズアップ。シーズンの見どころなどを紹介しよう。

▲庄川峡と新遊覧船「クルーズ庄川」

●白の船体に青と黄色のライン―新遊覧船「クルーズ庄川」就航

 紅葉の秋。湖上を渡る爽やかな風に髪をなびかせながら、錦繍の山々を愛でる遊覧船の旅はいかが? 庄川峡の庄川遊覧船(砺波市)と、立山黒部アルペンルート・黒部ダムの黒部湖遊覧船(立山町)をクローズアップ。シーズンの見どころなどを紹介しよう。

 飛騨の山々からの清水を集め、山峡を流れ下り、富山湾へと注ぐ庄川。昭和5年の小牧ダムの完成によって、巨大な人造湖が生まれ、四季折々に女性的な峡谷美を見せている。庄川遊覧船は通年運航で、小牧ダムと上流の大牧温泉の片道8.1kmを30分(往復約1時間)で結ぶ。また、4~11月の土・日曜・祝日には、長崎橋付近までの遊覧(所要時間25分)を楽しむこともできる。上流の大牧温泉は、船でしかいけない秘境の温泉として知られ、川面にせり出した宿は秘湯ムード満点。湖上遊覧と湯浴みの旅をのんびりと満喫するのもいいだろう。

 小牧ダム近くの船着場を出航した船からは、五箇山の山々や穏やかな水面に羽を休める水鳥たち、小さな滝、アーチ状の赤い橋などの眺望が楽しめる。紅葉の時期は11月初旬~中旬。エメラルドグリーンの水面と、カエデやブナ、トチノキなどの紅葉とのコントラストが美しく、心が鮮やかに彩られる。冬には、粉雪降りしきるなか、遊覧船が水面に薄く張った氷を割りながら上流へ向かう日もあるという。あたりはまるで水墨画の世界。時が止ったかのような静寂に包まれる。

 今秋の話題は、2階デッキを装備した新遊覧船「クルーズ庄川」が就航し、9月22日(木)から営業運航を始めることだ。同船は全長17.6m、幅4.6mのアルミ合金製。双胴式で排水量19t、速力10ノット、定員96名。座席が広く、冷暖房完備で快適な船旅が楽しめる。

 (株)庄川遊覧船では、「紅葉、雪景色が待ち遠しいですね。穏やかな湖面をゆっくりと進む遊覧船の旅は、鉄道や車の旅とはひと味違った展望と時間が楽しめます。新遊覧船・クルーズ庄川もご期待ください」と話している。

●アルペンクルーズへ! ガルベで黒部湖を周遊

 富山県側から立山ロープウェイや黒部ケーブルカーなどを乗り継いで立山黒部アルペンルートのハイライト、黒部ダムへ。3,000m級の立山連峰と後立山連峰の間に美しいアーチを描くダムの造形美と、豪快な観光放水<10月15日(土)まで>を堪能した後は、黒部湖遊覧船「ガルベ」で満々と水を湛える黒部湖を爽快にクルーズしてみてはいかがだろう。

 ガルべは、黒部ダム堰堤近くのカンパ谷船着場から上流の針ノ木谷までの往復11.5kmを30分(速度13.5ノット)かけて周遊する。平均標高1,448mの黒部湖を航行する、日本最高標位の遊覧船だ。平成12年に新造船され、アイヌ語の「ガルッペ(魔の川)」がその名の由来。船体は全長16mで、定員80名。上部ガラス張りの船内やデッキから大自然の景観を満喫できる。運航は11月10日(木)まで。

 カンパ谷船着場を出たガルベは、黒部湖の奥へ。エメラルドグリーンの神秘的な色合いを見せる湖面と山々が織り成す大パノラマは圧巻。右舷には立山連峰、左舷にはスバリ岳や針ノ木岳など後立山連峰の雄大な景観が迫る。正面に見える赤牛岳のどっしりとした山容と赤茶けた山肌も印象的。湖面に続く白い波頭に旅情もそそられる。

 周辺の紅葉の時期は9月下旬~10月下旬。立山側の湖畔にはブナの原生林が広がり、後立山側はカラマツなどの針葉樹が多いため、趣が異なる。深まる秋、紅葉を眺めながらの船旅は、まさに心の癒しにつながるだろう。

 (株)関電アメニックスでは、「湖上から見る立山や針ノ木岳などの山々の景観は格別です。原生林や黒部ダムも違った雰囲気。紅葉のシーズン、ぜひアルペンクルーズにお越しください」と話している。


▲黒部湖遊覧船「ガルベ」


問い合わせ
●庄川遊覧船
TEL.0763-82-0220
FAX.0763-82-0500
http://www.shogawa-yuran.co.jp/

●黒部湖遊覧船「ガルベ」
TEL.0261-22-0804(関電アメニックスくろよん総合予約センター)
FAX.0261-22-9645
http://www.kurobe-dam.com/

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