プロ入りし、今春からの活躍が期待される富山県出身のスポーツ選手を紹介しよう。プロ野球(NPB)では、東京ヤクルトスワローズの中澤雅人投手と荒木貴裕内野手、東北楽天ゴールデンイーグルスの高堀和也投手、中日ドラゴンズの矢地健人投手。サッカー・Jリーグでは、県民サッカークラブチーム・カターレ富山(J2)の森泰次郎選手、サンフレッチェ広島(J1)の大崎淳矢選手。各選手にエールを送りたい。

●ヤクルトへ2選手が入団

　プロ入りし、今春からの活躍が期待される富山県出身のスポーツ選手を紹介しよう。プロ野球(NPB)では、昨秋のドラフト会議で県出身や県内高校出身選手4人が指名された。県ゆかりの選手が4人も指名されたのは初めてだ。
　
　まず、東京ヤクルトスワローズからドラフト1位指名で入団したのが中澤雅人投手。富山商業高校から中央大学、社会人野球のトヨタ自動車を経て、プロ野球への夢を実現させた。最速148kmの直球と、カーブ、スライダーなど多彩な変化球を織り交ぜた投球が持ち味。「アピールポイントは、緩急を使った投球スタイル。早く一軍でプレーする姿を見てもらえるように精一杯がんばります」と昨年12月に都内で開かれた新入団選手発表の場で抱負を語っている。
　
　同じくヤクルトから3位指名され入団した荒木貴裕内野手は小矢部市出身で、津沢中学校を卒業後、帝京第三高校(山梨)を経て近畿大学へ。走攻守そろった安定感のあるプレーに定評があり、昨年の日米大学野球選手権では日本チームの主将を務めた。「走攻守、全部見てもらいたいです。球界を代表するショートの宮本慎也選手のようになりたい。日本一に少しでも力になれるようにがんばります」と同じく新入団選手発表の場で語っている。

　東北楽天ゴールデンイーグルスから4位指名で入団した高堀和也投手は南砺市出身。砺波工業高校卒業後、三菱自動車岡崎に入社。最速144kmの直球、フォーク、スライダーを組み合わせた投球が持ち味。昨年12月に仙台市内で行われた入団発表会見では、「岩隈投手が目標。勝負どころの強さを勉強して、少しでも近づけるようになりたいです。一日一日を無駄にせず、学び、積み重ねていきたい」と目標とする選手と来シーズンの目標を語っている。

中日ドラゴンズから育成ドラフト1巡目で指名を受けて入団した高岡法科大学の矢地健人投手は、新湊西部中学校、高岡第一高校、高岡法科大学と、富山で生まれ育ち、富山の大学で心身を鍛えた点に注目したい。平成21年の北陸大学野球春季1部リーグ戦で同大の10年ぶり3度目の優勝に貢献。全日本大学選手権出場の原動力になった。最速148kmのストレートが持ち味。早く1軍のマウンドに立ち、その勇姿を見せてほしい。

●カターレ富山に初めての県内高校卒ルーキー

来シーズンのサッカー・Jリーグでも県出身選手に目が離せない。Jリーグ参入2年目となる県民サッカークラブチーム・カターレ富山(J2)に入団する森泰次郎選手は、チーム初の高校卒のルーキー。小・中学校時代は富山北FCでプレー。富山第一高校ではミッドフィルダ—(MF)として、チームの県高校選手権7連覇に貢献。主将として臨んだ昨年12月末の全国高校サッカー選手権では、山口県代表を下し、初戦を突破した。精度の高いパス、シュートが持ち味で、レギュラー争いに食い込めるか、期待が集まっている。

カターレ富山では「力を磨き、チームの中心選手、さらには日本を代表する選手となって羽ばたいてほしい。県内のサッカー少年たちの憧れとなり、カターレ富山を目指すきっかけになるようがんばってほしい」と話している。

　このほか、富山北FCで森選手とチームメートだったJ1・サンフレッチェ広島のユース所属のMF大崎淳矢選手(富山市出身)が今年トップチームへ昇格。大崎選手は、昨年、J1のリーグ戦に出場できる2種選手(高校生年代)に登録。4試合に出場し、1得点を挙げている。俊敏な動きからドリブル、シュートへ持ち込む攻撃が持ち味。さらなる飛躍が期待されている。



問い合わせ
● 東京ヤクルトスワローズ
TEL.03-5470-8915
http://www.yakult-swallows.co.jp

●東北楽天ゴールデンイーグルス
TEL.022-298-5300
http://www.rakuteneagles.jp

● 中日ドラゴンズ
TEL.052-261-8811
http://dragons.jp

● カターレ富山
TEL.076-444-5500
http://www.kataller.co.jp

● サンフレッチェ広島
TEL.082-233-3233
http://www.sanfrecce.co.jp