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2009年 8月 26日 [ トピックス ]

No.418-2:富山の生キャラメルでスイ−ツタイム


 やさしい口どけの生キャラメルが全国的にブームとなるなか、県内の菓子店でも生キャラメルが店頭に並び、人気を集めている。入善町の菓子店「シャ・ノワール」の富山湾海洋深層水を使った「塩生キャラメル」、南砺市城端の老舗の御菓子処「井波屋」の生キャラメル「酔恋」、南砺市井波の商業観光拠点施設「よいとこ井波」売店で販売中の北海道産「純生キャラメル」を紹介。

●海洋深層水のまろやかな塩味がきいた塩生キャラメル

 やさしい口どけの生キャラメルが全国的にブームとなるなか、県内の菓子店でも生キャラメルが店頭に並び、人気を集めている。入善町の菓子店「シャ・ノワール」では、入善沖約3km、水深384mから取水した富山湾海洋深層水を使った「塩生キャラメル」をこのほど商品化した。同店のオーナーパティシエ・上田真奈美さんが、地元の素材を使ったお菓子を作れないかと2007年秋のオープン時からアイデアを温めてきた。

 キャラメルづくりには、海洋深層水の脱塩水と、海洋深層水から抽出した深層水塩を使用。鍋に牛乳や砂糖などの材料を入れ、脱塩水を加えながら弱火でじっくり炊いていく。そのあと深層水塩やバター、生クリームなどを加えながら混ぜ続ける。試作品では、市販の食塩を使ってみたが塩辛すぎて、生キャラメルには合わず、海洋深層水のまろやかな塩味がキャラメルの甘味をより引き出すことがわかった。
 
 一粒口に入れると、最初はバニラの味、そしてジワーッとやさしい塩味、甘じょっぱい味が広がるから不思議だ。海洋深層水の利用促進を支援する入善町の補助制度の対象商品になっており、地元の特産品としても期待されている。価格は、1粒100円、6粒入りパッケージで720円。深層水塩を使わない、チョコ味タイプの生キャラメル(1粒80円、6粒入りパッケージで600円)もある。

 上田パティシエは、「おかげさまで口コミで評判になり、塩生キャラメルを求められるお客様が増えています。海洋深層水という地元の素材を活かすことができてうれしい。常温では溶けやすく、この季節は特に管理が難しいのですが、手間を惜しまず丁寧に作っていきたいですね」と話している。

●儚く溶けていく生キャラメルの魅力

 南砺市城端の老舗の御菓子処「井波屋」では、昨年7月の東海北陸自動車道全線開通に合わせ、生キャラメル「酔恋」を商品化。地元産の牛乳、生クリーム、バター、砂糖などを使ったミルク、チョコ、紅茶の3種類が揃っている。同店では、カヤの実をすりつぶした焼き菓子「がや焼き」が明治期からの主力商品だが、新しいことに果敢にチャレンジしていきたいと4代目の井波隆司さんが知恵をしぼった。最初は煮詰めすぎて焦がしたり、固くなりすぎたりと苦労したが、やわらかな舌触りとまろやかな味の生キャラメルに仕上がった。
 
 口に入れると、コクのある甘さが広がり、スーッと儚く溶けていく。アールグレイを使った紅茶味が好評だ。生キャラメル「酔恋」は、富山らしさに満ち、品質も安心の富山県観光土産品(富山県観光連盟認定)に選定。価格は10粒入り(ミルク4粒、チョコ4粒、紅茶2粒)で750円。

 井波隆司さんは「生なので、アイスのように扱ってほしい。儚く溶けていくことから、“恋する城端”とネーミングされた地元の観光キャンペーンの商品にもなっている。城端曳山会館前の当店のほか、城端SAと直結した飲食・土産品の<ヨッテカーレ>でも販売中」と話している。

 明治時代、開拓団として富山県内から北海道へ渡った人は多いが、それが縁で、人気の北海道産の生キャラメルが南砺市井波の商業観光拠点施設「よいとこ井波」の売店で販売されている話題も紹介しよう。商品は、オホーツク海沿いの北海道興部町(おこっぺちょう)で牛乳やチーズなどの生産を手掛ける冨田ファームが製造する「純生キャラメル」(10粒入り840円)。ファーム代表の冨田泰雄さんの曾祖父、故貞次郎さんが明治30年代に井波から北海道に移住。2年前に冨田さんが井波を訪れ、貞次郎さんの生家や先祖の墓などを訪れたことがきっかけで井波と交流を始めた。「よいとこ井波」の売店には、「富山・井波はわたしのルーツです。こだわりの乳製品を必ずや井波の地に届けたい。その強い思いが今、伝わり‥‥。遠い北の果て、オホーツクで心よりありがたく思っています」と富田さんの書が飾られている。

 よいとこ井波・売店の村松幸枝店長は「北海道の新鮮な牛乳からとれたバターの濃厚な味が楽しめますが、後味はさっぱりしているのが特徴です。人気商品で現在完売。今度は9月12日(土)に入荷します。瑞泉寺の門前町・井波では、9月19日(土)から27日(日)まで“寺のまちアート”が開催され、100カ所以上の展示場で井波彫刻や木芸、漆芸などの作品が鑑賞できます。よいとこ井波にもお立ち寄りいただき、純生キャラメルの甘味でアート散策の疲れを癒してみてはいかがでしょうか」と話している。



問い合わせ
「塩生キャラメル」について
●シャ・ノワール
TEL&FAX.0765-74-2772

「生キャラメル・酔恋」について
●井波屋
TEL.0763-62-0201
FAX.0763-62-3803
http://www.fitweb.or.jp/~i-nami/

「純生キャラメル」について
●よいとこ井波・売店
TEL.0763-82-5666
FAX.0763-82-5677
http://www.matidukuri-inami.co.jp

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