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2009年 7月 29日 [ トピックス ]

No.414-1:「富岩水上ライン」運航開始! 富岩運河環水公園で憩う夏


 自然豊かな運河をゆっくりとクルージング‥‥。「富岩水上ライン」の運航が富岩運河(富山市)で始まった。11月29日(日)までの土・日曜、祝日に、県のソーラー船「sora(そら)」、富山市のエコボート「もみじ」が共同運航(1日10便)する。このほか、8月16日(日)の「環水公園 夏まつり2009」、「水辺のまちフォトコンテスト」の話題も紹介しよう。

▲ソーラー船「sora」


●環境にやさしいソーラー船とエコボート就航

 水鳥や並木を眺め、橋をくぐりながら運河をゆっくりとクルージング‥‥。富山駅北の富岩運河環水公園から国指定重要文化財・中島閘門までの約2kmを約40分で往復する「富岩水上ライン」の運航が富岩運河(富山市)で始まった。11月29日(日)までの土・日曜、祝日に、県のソーラー船「sora(そら)」、富山市のエコボート「もみじ」が共同運航(各5便:1日合計10便)する。また、定期運航時間外の貸し切りも可能だ。

 「sora」は太陽光パネル36枚を装備した国内初のソーラー船。全長12.58m、全幅3.26mで、乗客定員は40名。富山県の伝統産業「高岡銅器」の技術と、園児が集めた空き缶を材料の一部に使った「シップベル」、井波彫刻の透かし彫り装飾を施したゼンマイ式の「音声ガイド装置」、県産材を活用したキャビン外装など、“先端技術”を生かし、“環境”に配慮した富山らしい船に仕上がっている。音声ガイド装置では、環境先端県・富山県の取り組みを解説。枠組み材料には、井波の瑞泉寺改修工事から出た廃棄部材も再利用している点も特徴だ。「もみじ」は、家庭用コンセント(100V)電源で充電して航行する電力ボート。全長6.6m、全幅2.8mで、乗客定員は10名だ。

 「sora」と「もみじ」いずれも電気モーターでスクリューを回すため、排気ガスを出さず、エンジン音も静かで振動も気にならない。環境にも人、運河の動植物たちにもやさしいエコな乗り物だ。船上からは、富岩運河環水公園の天門橋や運河沿いの桜並木、中島閘門、水上で羽を休める水鳥の姿を間近で眺めることができる。折り返し点の中島閘門は、上流と下流の水位差2.5mを調整する閘門で、“水のエレベーター”と称されている。昭和10年に建造され、平成10年には昭和の土木構造物では全国で初めて国重要文化財に指定された。同乗する地元ガイドの案内で富岩運河や中島閘門建造の歴史、閘門通航の仕組みを学べるのも富岩水上ラインの魅力だ。

 平成22年以降は、富岩運河環水公園と富山港・岩瀬運河を結ぶルートの開設が予定されている。運河を活かした新たな観光スポットの誕生に期待が高まっている。富岩水上ラインについての詳細は、ホームページ(http://fugan-suijo-line.jp/)で確認を。


●野外劇場で歌や演奏‥‥「環水公園 夏まつり2009」

 「環水公園 夏まつり2009」が8月16日(日)15:00〜21:00、富岩運河環水公園で開催されるのも楽しみだ。富山駅北地区、富岩運河環水公園などのにぎわい創出を目的に始まった夏まつりも今年で3回目。夏の時期の恒例イベントとしてすっかり定着してきた。

 今回は、4月に誕生した環水公園野外劇場を開放して行われる「水辺シアター」(歌、ダンス、パフォーマンスなどのフリーステージ)、富岩水上ラインなど水上散歩を楽しむ「水辺クルーズ」、あいの島の「水辺マーケット」(飲食、物販、展示ブース開設)、花火と音楽を組み合わせた「水と光のファンタジー」、天門橋・展望塔をつなぐ“赤い糸電話”などを巡る「恋するラリー」などが予定されている。真夏の午後、水面を渡る爽やかな風を感じながら、バンド演奏や花火を楽しみたい。環水公園 夏まつり2009についての詳細は、ホームページ(http://www.kansui-park.jp/)で確認を。

 上記の富岩運河周辺など、“水辺”のまちの魅力をテーマにした「水辺のまちフォトコンテスト」が催される話題も紹介しよう。

“歴史・文化・賑わいの水辺回廊”の実現を目指す「水辺のまち夢プラン」のモデル地域に選定された富山市松川・富岩運河周辺地域、射水市内川周辺地域をはじめ、県内各地での水辺を活かした魅力的な取り組みや活動を撮影(自然風景写真は対象外)するフォトコンテスト。地域の貴重な宝である水資源を新たな観光資源として再認識し、「水の王国とやま」を県内外に広くPRするのが目的だ。
 
 県内外の方、プロ・アマ問わずどなたでも応募できる。応募部門は、1.モデル地域部門(富山市松川・富岩運河周辺地域) 2.モデル地域部門(射水市内川周辺地域) 3.県下全域部門(上記2部門以外)。作品サイズはモノクロ、カラーで四つ切り版またはワイド四つ切り版。受付期間は9月1日(火)〜10月30日(金)<当日消印有効>。各部門でグランプリ(賞金20万円)、第2位(賞金10万円)、第3位(賞金5万円)、佳作(賞金1万円)を選出し、表彰する。応募規定や応募方法、送付先、表彰などについての詳細は、ホームページ(http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1400/kj00008351.html)で確認を。




問い合わせ
●富山県観光・地域振興局地域振興課
TEL.076-444-4116
FAX.076-444-4561
http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1400/

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