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2009年 7月 1日 [ トピックス ]

No.410-2:高岡&氷見へ! 藤子漫画の人気キャラクターに会いに来て


 高岡市出身の漫画家、故藤子・F・不二雄さんの人気キャラクター「ドラえもん」に関するグッズなどを展示した「ドラえもんなかよしハウス」が、高岡おとぎの森公園(高岡市)にオープン。また、漫画家、藤子不二雄Aさん(※本記事中の「藤子不二雄A」さんのAは、全て「○中にA」です)。の出身地・氷見市では、「忍者ハットリくん」、「怪物くん」などの複製原画作品を展示する「まんが展」が氷見市潮風ギャラリーで開催中! 夏のレジャーシーズン到来! 藤子漫画の人気キャラクターに会いに、ぜひ富山の旅を計画してみてはいかがだろう。

●ドラえもんなかよしハウス、高岡おとぎの森公園にオープン

 高岡市出身の漫画家、故藤子・F・不二雄さんの人気キャラクター「ドラえもん」に関するグッズや複製原画作品、映画ポスターなどを展示した「ドラえもんなかよしハウス」が、高岡おとぎの森公園(高岡市)にこのほどオープンした。漫画家、藤子不二雄Aさん(※本記事中の「藤子不二雄A」さんのAは、全て「○中にA」です)の出身地・氷見市では、「忍者ハットリくん」、「怪物くん」などの複製原画作品を展示する「まんが展」が氷見市潮風ギャラリーで開催中。氷見の街なかにはハットリくんのからくり時計やモニュメントなどが設置されており、散策も楽しい。

 藤子・F・不二雄さんの本名は藤本弘さん、藤子不二雄Aさんの本名は安孫子素雄さん。二人は昭和29年6月に上京し、「藤子不二雄」を二人で一人のペンネームとして本格的に漫画制作を始め、人気を集める。昭和62年12月にコンビを解消し、「藤子・F・不二雄」、「藤子不二雄A」としてそれぞれの活動に入った。

 「ドラえもんなかよしハウス」は、高岡商工会議所と高岡市が高岡開町400年を記念して設置したもので、アニメファンや家族連れが訪れ、ドラえもんの世界を楽しんでいる。高岡おとぎの森公園の緑の樹木に囲まれた木造2階建てのウッディーなハウスには、空を飛ぶことができる「タケコプター」や、気に入ったデザインの服を着せたい人にすぐ着せられる「着せ替えカメラ」、光を浴びせるとどんなものでも小さくなる「スモールライト」など、ドラえもんおなじみの「ひみつ道具」の模型が並ぶ。
 
 「なかよしシアター」のコーナーでは、映画に登場した衣装も試着でき、ファミリーで記念撮影すると盛り上がりそうだ。階段沿いの「映画名場面ギャラリー」には、「のび太と緑の巨人伝」(平成20年)、「新・のび太の宇宙開拓史」(平成21年)などのワンシーンが写真で紹介されている。ドラえもんの声で階段を「ゆっくり上り下りしようね」などと声を掛けてくれるのもおもしろい。

 2階に設けられた「藤子・F・不二雄の世界」には、上京後の昭和29年に発表された「ある日本人留学生からのローマ便り」(『漫画少年』11月号)や、繊細に彩色された「新オバケのQ太郎」(昭和48年:『めばえ』7月号)、ドラえもん作品の中でも特に支持の高い感動作品の1つ「ドラえもん/おばあちゃん」(昭和45年:『小学三年生』11月号)、藤子・F・不二雄さんの遺作となったカラー画稿「大長編ドラえもん/のび太のねじ巻き都市冒険記」(平成8年:『コロコロコミック』9月号)などの貴重な複製原画作品が展示されている。スクリーントーンなど作業の過程が見てとれるものもあり、制作の苦労が偲ばれる。

 ドラえもんファン必見スポットといえる同ハウスは、12月28日(月)までの設置で、開館時間は9:00~17:00。入場無料。休館日は毎週火曜(祝日の場合はその翌日)。

●忍者ハットリくんが迎えてくれる氷見市潮風ギャラリーへ

 「氷見市潮風ギャラリー」は、まちなかのにぎわい創出の拠点として潮風通り商店街の空き店舗(旧北陸銀行氷見北支店)を改装して平成19年10月にオープン。ギャラリーに入ると忍者ハットリくんのモニュメントと、富山湾越しの立山連峰をバックにハットリくんとその仲間が空を飛ぶ様子を描いた絵が来館者を出迎えてくれる。

 館内には、藤子不二雄Aさんが生み出したキャラクター「忍者ハットリくん」や「プロゴルファー猿」、「怪物くん」をはじめ、「笑ゥせぇるすまん」、富山ゆかりの「少年時代」、「まんが道」などの複製原画作品が展示されている。必見は、銀行の元金庫室に設けられた特別展示室「トキワ荘14号室」。昭和30年代初めより、藤子氏が人気漫画家として作品に没頭した、東京・豊島区椎名町のアパート「トキワ荘」の2階14号室をイメージ・再現した空間だ。机にクラシカルなラジオ、スタンド、火鉢にやかんなどが置かれ、当時の雰囲気が伝わってくる。タイムスリップしたような気分になれるから不思議だ。
 
 2階には、コミック800冊をそろえる「コミック図書館」やぬり絵が楽しめる「まんがワークショップ」などがある。ミュージアムグッズとして、忍者ハットリくんのTシャツや携帯ストラップ、お守りなども販売されているのでお土産に。氷見市潮風ギャラリーの開館時間は10:00〜17:00で、無休。「藤子不二雄Aまんが展」の観覧料は大人200円、高校生以下無料。10月には展示替えを予定。

 まんが展鑑賞の後は、潮風通り商店街へ。ブリンスやカ二丸、タコ八など藤子不二雄Aさんが魚を擬人化した氷見のサカナ紳士録や忍者ハットリくんなどのモニュメントが並んでおり、一体一体見て歩きたい。また、湊川に架かる虹の橋には「湊川カラクリ時計」があり、子どもたちの人気スポットとなっている。ハットリくんやシンゾウ、獅子丸、ケムマキ、影千代ら人気キャラクターがカラクリ人形となって登場し、水煙が上がるなかで1時間ごとに4分間ほどの愉快なショーを繰り広げるので観賞したい。

 このほか、中央町のポケットパークには、ブリの背に乗ったハットリくんの銅像や、氷見フィッシャーマンズ海鮮館にはイメージキャラクターの「ひみぼうずくん」のモニュメント、藤子不二雄Aさんの生家・光禅寺には「笑ゥせぇるすまん」など4体の人気キャラクターの石像が設置されており、ファンタジックな雰囲気が漂っている。
 
 夏のレジャーシーズン到来! 藤子漫画の人気キャラクターに会いに、ぜひ富山の旅を計画してみてはいかがだろう。



問い合わせ
「ドラえもんなかよしハウス」について
●高岡おとぎの森公園管理事務所
TEL.0766-28-6500
FAX.0766-28-6501

「氷見市潮風ギャラリー」について
●氷見市企画広報室
TEL.0766-74-8011
FAX.0766-74-4004
http://www.city.himi.toyama.jp/

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