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2009年 1月 21日 [ トピックス ]

No.387-2:メイド・イン・高岡、パリの国際見本市へ出展


 高岡市の鋳造メーカー・(株)高田製作所は、フランス・パリで開催される国際的なインテリア総合見本市「メゾン・エ・オブジェ」<1月23日(金)~27日(火)>の「ジャパンブース」に、オリジナルブランド「fiorichiari(フィオリキアリ)」の花器、新作の酒器などを出品し、高岡で培われた鋳造技術、商品開発力を世界に発信する。

▲fiorichiari

●オリジナルブランド「fiorichiari」を世界へ発信

 高岡市の鋳造メーカー・(株)高田製作所は、フランス・パリで開催される国際的なインテリア総合見本市「メゾン・エ・オブジェ」<1月23日(金)~27日(火)>の日本展に、オリジナルブランド「fiorichiari(フィオリキアリ)」の花器、新作の酒器などを出品し、高岡で培われた鋳造技術、商品開発力を世界に発信する。
 
 同社は、アルミ鋳物や真鍮鋳物、スズ、銅の砂型鋳物を得意とする鋳造メーカー。鋳造技術の中で最も高度な技術が必要とされる高純度アルミニウムを自社で精錬し、デザイン、原型製作から鋳造、機械加工、研磨加工、仕上げ工程まで一貫した体制でオリジナルな製品を製造・販売している点が大きな特徴だ。2004年にイタリア・ミラノで開催されたデザイン博覧会「ミラノサローネ」に、高純度アルミニウムを使った花器を出展。国際的な評価を得たことから、オリジナルブランド「fiorichiari」を創設し、イタリアに花器などの製品を輸出している。「フィオリキアリ」とはイタリア語で「輝く花」という意味。その名にふさわしく、どの製品も磨き上げられた鏡面の輝きが美しく、スタイリッシュな存在感を放っている。

 「メゾン・エ・オブジェ」への出展は、フィオリキアリの商品が経済産業省の「生活関連産業ブランド育成事業(通称:sozo_comm)」の選定商品になったことから実現した。この事業は、日本の日用品の魅力を世界に向けて発信し、インターナショナルなブランドづくりを目指すもので、機能性、デザイン性、モノ語り性(製品の際立った特徴や製作者の創造性など)を兼ね備えたインテリア用品や食器、照明器具など、国内23社(平成20年度)の手掛ける商品を選定。「メゾン・エ・オブジェ」の「ジャパンブース」として選定商品などが一堂に展示される。

●アート作品ともいえる斬新なデザインの花器

 (株)高田製作所は、「メゾン・エ・オブジェ」にフィオリキアリの花器、新作の酒器、小鉢、箸置きなど、“和のくらしに関する小物”16点を出品する。イタリア・ミラノでデザイナー、アートディレクターとして活躍するニコラ・ガリッツィアさん、石川県能登島在住のデザイナー・奈良雄一さん、高田製作所のアートディレクターらがデザインを手掛けた作品で、高感度なデザインと機能性を追求したものばかりだ。

 作品をいくつか紹介すると、フィオリキアリの花器「Takemi(タケミ)」は水滴や器から溢れ出た水をイメージした開口部のデザインと、内部のグリーンの彩色が印象的。リズミカルなデザインで、アート性の高いオブジェとしても楽しめる。イタリア語で「星の輝き」を意味する「Stellato(ステラート)」は直方体で、上部と側面の2箇所に開口部を設けたユニークな花器。鏡面の輝きがなんとも美しい。果物などを盛り付けるセンターピースと一輪挿しを組み合わせた「Tsukimi(ツキミ)」は、西洋と日本の文化をクロスさせた象徴的な造形となっている。新作の食器・酒器は、うらもりせずに最後の一滴まで水や酒を注ぐことができるように形状を工夫した逸品だ。

 (株)高田製作所では、「イタリアにフィオリキアリを輸出して約2年。高い評価をいただき、新たな挑戦としてフランスの国際見本市に出品する。高岡の鋳物の技術を世界に発信し、ものづくりの地「高岡」の名を広めていきたい。アルミ、スズといった再生可能な素材を用いるなど、地球環境にも配慮したものづくりを行っており、その点でもヨーロッパ市場でアピールできる」と話している。


▲Stellato/▲Takemi


問い合わせ
●(株)高田製作所
TEL.0766-63-6800
FAX.0766-63-6345
http://www.imono.com/
http://www.fiorichiari.com/

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