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2008年 12月 24日 [ トピックス ]
No.384-1:富山湾の「ウマヅラハギ」ブランド化へ
魚津漁業協同組合(JF魚津)は、今年度から富山湾で獲れる「ウマヅラハギ」の地域ブランド化を進める。「魚津寒(かん)ハギ」と名付け、特に2月頃を中心に水揚げされる体長25cm以上の大物には「魚津寒ハギ如月王(きさらぎおう)」の名前を冠し、高級プレミア商品として全国にアピールしていく。
●体長25cm以上を「魚津寒ハギ如月王」と命名
魚津漁業協同組合(JF魚津)は、今年度から富山湾で獲れる「ウマヅラハギ」の地域ブランド化を進める。「魚津寒(かん)ハギ」と名付け、特に2月頃を中心に水揚げされる体長25cm以上の大物には「魚津寒ハギ如月王(きさらぎおう)」の名前を冠し、高級プレミア商品として全国にアピールしていく。
「ウマヅラハギ」はフグ目カワハギ科の魚。富山湾で1~2月の厳冬期に漁獲のピークを迎える。魚津漁港の水揚げ量は富山湾全体の5~6割を占めるが、皮を剥くなどの手間がかかるためこれまで雑魚として扱われ、魚津では2割ほどしか消費されず、残りは魚肉などの加工向けとして市外へ出荷されてきた。
ただ、「ウマヅラハギ」の刺し身や肝は絶品で、フグにも匹敵するほどの高級魚として扱う県外の地域もある。魚津漁協では、今年度にスタートした農林水産省の農林水産物・食品地域ブランド化支援事業の助成対象(全国23カ所)に選ばれたことから、「ウマヅラハギ」をブリやホタルイカ、ベニズワイガニなどのように富山湾を代表する味覚として、3カ年のプロジェクトでブランド化を図る考えだ。ちなみに同支援事業には、魚津漁協のほか、県内からは県花卉球根農業協同組合(チューリップ)、氷見市農業協同組合(はとむぎ茶)も選ばれている。
●今後、協力参加店でメニュー登場
魚津漁業協同組合と魚津市、魚津・経田の両魚商組合で構成された「魚津おさかなブランド化事業推進委員会」では、市内の和食、洋食、中華の店、寿司店、旅館、製麺会社、蒲鉾製造会社などに呼びかけて、「魚津寒ハギ」、「魚津寒ハギ如月王」を使った新メニューの開発を進めている。
ブランド化事業協力参加店は現在20店舗で、「魚津寒ハギ如月王」と記された標章幕を掲げており、新メニューが完成次第、随時店舗で販売する。また魚津漁協婦人部が中心となり、漁師ならではの浜の料理をイベントなどで披露する予定だ。
魚津漁協では、ウマヅラハギを漁獲して、しばらく生簀などで泳がせて安静にしたあと、血を抜く活け〆処理を行う。セリ・運搬においても氷冷による鮮度管理を徹底し、キトキトの素材を消費市場へ安定供給する。
魚津漁協では、「魚津産のウマヅラハギを“魚津寒ハギ・如月王”と名付け、全国にアピールしたい。活け〆処理の技術が向上したことで、鮮度を保つことが可能になった。刺し身は、コリコリとした食感がたまらない魅力。魚津市の方々をはじめ、県内外の皆さんにウマヅラハギの美味しさを堪能してもらい、地産地消につなげていきたい」と話している。
問い合わせ
●魚津漁業協同組合
TEL.0765-24-0068
FAX.0765-24-8877
http://www.jf-uozu.or.jp/uob/