師走に入り、平野部でもまとまった雪が降り始めた富山。冬将軍の到来となれば、恋しくなるのがあったかい温泉だ。黒部峡谷の玄関口に近代的な旅館・ホテルが並び建つ県下有数の温泉地・宇奈月温泉では、恒例の冬のキャンペーン“冬物語”が始まり、各種特典付きの「あいらぶ湯パスポート」も発売中＜来年4月20日(月)まで＞。雪のカーニバルや雪上花火大会、宇奈月温泉スノーバーなどのイベントも行われる。

●各種特典付きの「あいらぶ湯パスポート」で温泉をはしご

　師走に入り、平野部でもまとまった雪が降り始めた富山。冬将軍の到来となれば、恋しくなるのがあったかい温泉だ。日本一のV字峡・黒部峡谷の玄関口に近代的な旅館・ホテルが並び建つ県下有数の温泉地・宇奈月温泉(黒部市)では、宇奈月駅前にある温泉噴水や、宇奈月公園にある足湯「おもかげ」からの湯煙が粉雪交じりの空に舞い、冬の情緒を醸し出している。

　宇奈月温泉は、1日に約3,000tと豊富な湧出量が自慢だ。肌にやさしいアルカリ性単純泉の湯は無色透明で、国内有数の透明度を誇る。源泉の温度は87.3度もあり、神経症やリウマチ、運動器障害(筋肉痛など)等に効能がある。あたたかい湯に浸かって身体を伸ばす、癒しのひとときを過ごしてみてはいかがだろう。

　宇奈月温泉では、冬のキャンペーン“冬物語”が始まり、各種特典付きの「あいらぶ湯パスポート」が発売中だ＜来年4月20日(月)まで＞。パスポートは、温泉街の9つの旅館・ホテルで使用できる入浴券が6枚綴りのセットになっている。入浴必要枚数が2枚というところが大半なので、1つのパスポートで3つの旅館・ホテルの大浴場と露天風呂が利用できる。各施設の温泉をはしごしてみるのも一興だ。利用時間は12:00～16:00となっている。

　パスポートには温泉街の土産物店やカフェ、セレネ美術館、黒部市生地にある魚の駅「生地」など17の参加店・施設でサービスが受けられる特典(5～10％の料金割引など)が付いているのもうれしい。パスポートは1冊2,000円。普段、3つの旅館・ホテルの入浴のみの利用でもこの料金をオーバーするのでお得なパスポートだ。

●宿泊してスキー&スノボ、雪上花火を楽しむ

　冬といえば、スキー＆スノボのシーズン。宇奈月温泉街に隣接する宇奈月温泉スキー場は12月20日(土)にオープンする。県内には、16コースを誇る立山山麓スキー場(富山市大山地区)や、巨大な一枚バーンで全長2,000mの滑走が楽しめる牛岳温泉スキー場(富山市山田地区)、1,330mの高い標高でパウダースノーが楽しめるスノーバレー利賀(南砺市)など個性豊かな11のスキー場があるが、宇奈月温泉スキー場は、約半世紀前に県内で初めて常設リフトが設けられた歴史あるスキー場として知られる。その魅力は、温泉街と直結していることで、コンパクトにまとまったゲレンデはファミリーで温泉とウインターリゾートを楽しむには十分な施設といえる。アフタースキー＆スノボは、湯船に満ち満ちたあったかい温泉で疲れた体をほぐす至福の時間を。スキー場と一体となった温泉地ならではの醍醐味を味わってみよう。

　来年2月7日(土)には、雪と炎の祭典「第63回雪のカーニバル」が開催されることも話題だ。7日(土)のほか、2月中の毎週土曜(14日、21日、28日20:30～)には「雪上花火大会」も開催される。冬の夜は大気が澄んでいるため、白銀の世界に打ち上げられる色とりどりの花火は夏の花火よりも鮮やかに美しく見える。温泉街や旅館・ホテルの窓から夜空を華麗に染める幻想的な花火を堪能したい。また、2月中旬、温泉街に「スノーバー」が登場（予定）するのも楽しみ。雪のカウンターでアルコールなどが味わえるという趣向で、粉雪舞う温泉街の風情を感じながら粋な時間を楽しんでみたい。

　黒部・宇奈月温泉観光協会では「宇奈月温泉は山間に位置しますが、富山湾まで車で約30分の好立地にあり、ブリやベニズワイガニ、バイ貝など、獲れたてキトキトの海の幸に舌鼓が打てます。各旅館・ホテルでは、冬ならではのプランを展開中。1月10日、2月14日、3月7日の土曜夜には温泉街のいっぷく処で女将ふるまいの夕べも企画していますので、ぜひお越しください。宇奈月温泉までのアクセスには、宇奈月温泉謝恩号＜富山地方鉄道無料電車・でんしゃでゴー！＞のご利用を。来年4月10日(金)まで電鉄富山～宇奈月温泉間を運行します。観光協会のホームページから無料乗車券引換券がプリントアウトできますので活用ください」と話している。



問い合わせ
●黒部・宇奈月温泉観光協会
TEL.0765-65-0022
FAX.0765-65-0012
http://www.unazuki-onsen.com/