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2008年 10月 15日 [ トピックス ]
No.374-1:小田急百貨店新宿店に富山の薬販売店“まいどはや”、オープン
富山市の製薬メーカー・広貫堂は、小田急百貨店新宿店(東京)に家庭用配置薬などを販売する直営店「まいどはや」をオープンさせた。首都圏の百貨店への出店は、富山の製薬メーカーでは初めての試み。来店客の多い首都圏の百貨店で富山の配置薬をPRし、マーケティングや販売拡大につなげる考えだ。
●富山の配置薬を首都圏でPR
富山市の製薬メーカー・広貫堂は、小田急百貨店新宿店(東京)に家庭用配置薬などを販売する直営店「まいどはや(富山弁で「こんにちは」、「ごめんください」の意)」をオープンさせた。首都圏にある百貨店への出店は、富山の製薬メーカーでは初めての試み。来店客の多い首都圏の百貨店で富山の配置薬をPRし、マーケティングや販売拡大につなげる考えだ。
直営店は、8階の生活用品コーナーにあり、広さは約10平方m。情緒溢れる屋根瓦の意匠や、“富山のくすり”と記されたのぼり旗が買い物客の目を引いている。店には薬剤師の社員2人が常駐。自社の代表ブランド「六神丸(ろくしんがん)」、「赤玉はら薬」をはじめ、滋養強壮保健薬や総合感冒薬、解熱鎮痛剤など約30種類を販売する。将来的には、化粧品や健康食品などを品揃えすることも検討している。
店内には、家庭で配置薬を管理する際に用いる「預け箱」や、配置薬業者(越中売薬さん)が土産物として配っている紙風船、趣のある売薬版画が飾られており、富山の配置薬の歴史などに触れることができる。レトロなパッケージデザインが印象的な製品も並び、眺めていると気持ちが和んでくると好評だ。
●現代人の疲れに生薬配合の薬を
300年余りの歴史がある“富山のくすり”。各家庭に薬を預けておいて、次に訪ねた時に使った分だけ代金をもらう「先用後利」の商法が大きな特徴で、越中売薬が全国に販路を拡げた。
広貫堂は、旧富山藩での『反魂丹役所』(配置薬の製造と販売業者を指導管理した役所)の廃止後、これを引き継いで明治9年に「富山広貫堂」として創設。以来130余年、和漢薬を中心とした家庭用配置薬や、医療用医薬品などの開発・製造を行っている。広貫堂の代表ブランドを紹介すると、「六神丸」はジャコウやゴオウなどを配合した和漢強心剤で、動悸や息切れなどに効能がある。ゲンノショウコやオウバクなどを配合した「赤玉はら薬」は下痢や食あたりのほか、現代人に多い過敏性腸症候群などに効く。このほか、富山の産学官連携で開発された滋養強壮保健薬「パナワン」にも注目したい。エンゴサクやコウボクなど11種類の生薬が配合されており、肉体疲労や冷え性などに効能がある。
広貫堂では、「来年4月に予定されている改正薬事法によって、現在行われているインターネットによる薬の販売が規制されるため、これに代わるビジネスモデルを検討した結果、小田急百貨店新宿店に直営店を構えた。富山の薬を県外で購入できないかという問い合わせが多かったことも出店した理由だ。ブランド力のある百貨店に出店することで、ロイヤルカスタマーの信頼を得て、配置薬のブランド価値を高めたい。また、客層を広げ、富山の薬をPRし、販売拡大を図りたい。反響があれば、大阪や名古屋の百貨店への出店も検討する」と話している。
問い合わせ
●(株)広貫堂・グループ統括業務本部総務グループ
TEL.076-424-2271
FAX.076-493-7480
http://www.koukandou.co.jp/