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2008年 9月 17日 [ 特産品 ]
No.370-2:富山湾に秋到来! ベニズワイガニ漁始まる
富山湾のベニズワイガニ漁が9月1日解禁になり、射水市の新湊漁港では、沖合約30kmの深海から揚がったばかりの鮮紅色のベニズワイガニが市場を鮮やかに染めている。威勢のいい競り声とともに次々と競り落とされ、市場は活気づいている‥‥。
●富山湾の秋、冬の風物詩
富山湾のベニズワイガニ漁が9月1日解禁(来年5月31日まで)になり、射水市の新湊漁港では、沖合約30kmの深海から揚がったばかりの鮮紅色のベニズワイガニが市場を鮮やかに染めている。威勢のいい競り声とともに次々と競り落とされ、市場は活気づいている‥‥。
富山湾の秋・冬の味覚 ベニズワイガニはクモガ二科ズワイガニ属の深海性のカニで、水深450m〜2,500mに生息する。体全体に赤みが強く、雄は長い脚が特徴。甲羅の形は丸みを帯びた三角形で、やや尖った前頭部が印象的だ。
新湊漁港に水揚げされるベニズワイガニは大変に美味と評判である。というのも新湊沖は、庄川河口部分から切れ込んだ急峻な海谷が広がる好漁場。外洋の漁場に比べて栄養が豊富なため、ベニズワイガニの育ちが良く、質の良いものが漁獲されるからだ。また、漁獲したベニズワイガニをその日の午後1時からの競り(などきのせり)にかけるため、新鮮なものがすぐに消費者に届けられるのも美味しい理由である。輸入されたベニズワイガニなどとは比べものにならないほど新鮮で味がいいのである。
今年は、体長80cmを超える大物も漁獲されるなど、全体的に大ぶりで身も詰まっている。特に良質なものには、漁師の判断で新湊漁港の名前が入った赤色のタグが付けられるという。
刺身、塩ゆで、二杯酢、カニ鍋、カニ汁など、ベニズワイガニの料理は美味なものが揃っている。ズワイガニよりも手頃な価格で気軽に楽しめるのが魅力。身肉は水分がやや多く、口に入れると上品な甘味が広がる。甲羅の中の味噌は脂肪分やグリコーゲンを多く含んでおり、濃厚な味が食通を喜ばせる。食欲の秋、味覚の秋、ベニズワイガニを食べに富山への旅を計画してみてはいかがだろう。
●シロエビの縁でベニズワイガニを贈る
新湊漁協では、毎年射水市、高岡市の全小学校6年生の児童の給食にベニズワイガニをプレゼントしているが、今年5月に姉妹漁協として調印を行った由比港漁協のある静岡県由比町の由比小学校の児童にも富山湾のベニズワイガニの美味しさを知ってほしいと、解禁後に第一弾としてベニズワイガニ約120杯を6年生の児童の給食に贈った。9月中に児童全員(約490名)が味わえるように、順次送る計画だ。サクラエビの特産地・由比町の由比港漁協と新湊漁協は、昨年6月に新湊漁港で催された「新湊しろえび祭り」などをきっかけに連携を深め、日本海側と太平洋側の漁協としては珍しい姉妹漁協に。来年1月には、由比港漁協からサクラエビが届けられ、射水市内の小学校の給食に振る舞われる予定となっている。
新湊漁協では、「シロエビとサクラエビが取り持つ縁で由比町の小学校へ初めてベニズワイガニを贈った。塩茹でしたまるごと一杯のベニズワイガニを初めて見た子どもたちは興味津々で目を輝かせていた。キャーキャー言いながら美味しそうに食べていたのが印象的だった。これを機会に富山湾の魚や富山県に興味を持ってもらい、交流が深まれば喜ばしいことだ」と話している。
問い合わせ
●新湊漁業協同組合
TEL.0766-82-7707
FAX.0766-84-7707
http://www.tairyonet.or.jp/