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2017年 1月 4日 [ 特産品 ]

No.788:「おみやげグランプリ2017」最高賞!こぶじめ・ひとりじめ

 国内外で喜ばれるお土産を発掘する「おみやげグランプリ2017」。フード・ドリンク部門で富山県の昆布じめ専門店「かねみつ」(魚津市大光寺)の昆布じめ商品「こぶじめ・ひとりじめ」が最高賞のグランプリに選ばれた。ほたるいか、牡蠣など昆布じめ刺身を少量ずつ盛り合わせたプチセット。携帯性に優れ、お土産にもぴったりだ。

●昆布じめ刺身をプチ盛り合わせたセット


▲「こぶじめ・ひとりじめ」

 「おみやげグランプリ2017」は国内から海外まで誰もが喜んでもらえるような「おみやげ」を全国各地より募集し、日本の魅力を再発見できるような逸品を発掘するコンテスト。2005年から9年間にわたり観光庁が実施してきた「魅力ある日本のおみやげコンテスト」をふるさと祭り東京実行委員会が事業継承して実施している。今回はフード・ドリンク部門に158商品、グッズ・ノベルティ部門に150商品の応募があり、吉村作治審査員長(東日本国際大学学長・早稲田大学名誉教授)らの審査により、グランプリなどが選ばれた。

 昆布じめとは、刺身を昆布にはさんで軽く重石をしてから食べる富山の郷土料理。昆布ではさむことで、魚の余分な水分を吸収し、反対に昆布の上質な旨みが身にしみ込んで、生臭みもとれる。熟成させることで、旨みも増す。保存食として江戸時代から伝わっている。

 江戸時代、富山(越中)は北前船の寄港地の1つで、北海道で採れた昆布が運ばれてきた。そこで富山湾の新鮮な魚介と出合った。また、明治以降、富山から北海道へ渡り、コンブ漁に携わる漁業者も多く現れた。産地として有名な羅臼町の7~8割が富山県出身者だったといわれ、これらの人が富山の家族や親戚に送るなどしたことも県民が昆布に馴染んだ要因ともされている。富山は昆布の消費量が全国一。現代の暮らしに、昆布の食文化が根付いている。


▲緑帯は「ほたるいか、牡蠣、
黒かじき、甘えび」入り(左)
赤帯は「黒かじき、甘えび、
サーモン、やりいか」入り(右)

 「こぶじめ・ひとりじめ」は昆布じめ刺身を富山湾と立山連峰を描いた台紙のパッケージにセットした持ち運びに便利な商品。4種類が1パックになっており、緑帯は「ほたるいか、牡蠣、黒かじき、甘えび」入り、赤帯は「黒かじき、甘えび、サーモン、やりいか」入り。富山湾産などの厳選素材を少量4種ずつ味わえるのが特徴で、伝統ある日本食であることや、携帯性に優れていることなどが評価された。

●富山湾海洋深層水使用の無添加食品

 昆布は北海道の道南地方で採れる真昆布を使用。肉厚があり、幅も広く、昆布特有の粘りや上品な旨み、甘み、香りが特徴だ。かねみつでは魚介にあった昆布の部位、長さ、加工方法を使い分けて昆布じめをつくっている。「こぶじめ・ひとりじめ」では、半面のみに真昆布を敷いて真空パック。昆布が薄いと、その旨みが素材に浸透せず、厚くては素材の水分を吸収しすぎるなどしたため、試行錯誤してようやく商品が完成した。

 仕込み水には、富山県入善沖の水深384mから汲み上げられる富山湾海洋深層水を使用。魚介の色つやがよくなり、もちもち感も増し、生臭みのない、丸みを帯びた味わいになるという。添加物、調味料は一切使用せず、素材の持ち味を生かしており、醤油なしで味わえる。北陸新幹線開業の記念に黒部宇奈月温泉駅で販売したところ、手軽に昆布じめを味わえることから、新幹線車内での酒の肴に好評だったという。今後、黒部宇奈月温泉駅において販売再開を予定している。

 平成29年1月7日(土)~15日(日)、東京ドーム(東京都文京区後楽)で「ふるさと祭り東京2017―日本のまつり・故郷の味―」が開催される。7日(土)には会場内の「ふるさとステージ」で表彰式が行われる。期間中、「こぶじめ・ひとりじめ」の展示・販売もあるので、ぜひ購入してみてはいかがだろう。

 かねみつでは、「“こぶじめ・ひとりじめ”は、一人飲みにちょうどいい酒の肴になります。魚本来の旨みに昆布の旨みが染みて上品な味わいに。残った昆布も裂いてお召し上がりください。一般財団法人食品産業センタ-主催の“優良ふるさと食品中央コンクール”で新技術開発部門農林水産大臣賞も受賞しています。首都圏では、県アンテナショップ・日本橋とやま館、いきいき富山館で販売中。インターネットでも購入いただけます」と話している。

問合せ
●かねみつ
TEL.0765-24-3433
FAX.0765-24-3492
フリーダイヤル0120-24-3433
https://kanemitu.co.jp/

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