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2012年 12月 5日 [ 特産品 ]

No.584-1:将来のとやまブランドに大きく育て! 3品目選定

富山県の「明日のとやまブランド」育成支援対象に「富山深層水しいたけ」、「松井機業の城端しけ絹製品」、「Toyama・Glass(富山ガラス)」の3品目(3事業者)が新たに選定された。県では、県産品のブランド力強化を図るため、「富山県推奨とやまブランド」認定に向けて意欲的に取り組む事業者とその県産品を「明日のとやまブランド」として認定し、ブランド化に向けた取り組みを支援している。

▲しけ絹のタペストリー

●シイタケ栽培に富山湾海洋深層水を活用

 富山県の「明日のとやまブランド」育成支援対象に「富山深層水しいたけ」<上田産業(株):高岡市>、「松井機業の城端しけ絹製品」<(株)松井機業場:南砺市>、「Toyama・Glass(富山ガラス)」<富山ガラス作家協会:富山市>の3品目(3事業者)が新たに選定された。県では、県産品のブランド力強化を図るため、「富山県推奨とやまブランド」認定に向けて意欲的に取り組む事業者とその県産品を「明日のとやまブランド」として認定し、ブランド化に向けた取り組みを支援している。

 「富山深層水しいたけ」は、開発したシイタケ菌とミネラルたっぷりの富山湾海洋深層水を使用して育てられたシイタケ。粉砕したナラやクヌギを固形化し、殺菌して製造した人工ほだ木にシイタケ菌を植え付け、深層水を散水する。散水方式栽培によって、浸水式生シイタケに比べて生菌数が少なく、鮮度もいい。無農薬栽培によって安全性もより高まる。傘は肉厚でジューシー、柄が柔らかいのも特徴。アミノ酸含有量が多く、うまみ成分のグルタミン酸も充実している。県内ではシイタケの消費量が多く、富山生まれの品種と富山湾海洋深層水など富山ならではの食材として、今後の販売拡大に期待が高まっている。

 城端の伝統的な絹織物の技術を活用しながら、「しけ絹(きぬ)」という素材の可能性を追求した「松井機業の城端しけ絹製品」。通常は一頭の蚕が一個の繭をつくるが、まれに二頭の蚕で一個の繭をつくることがあり、その繭を玉繭、玉繭から採った糸を玉糸という。しけ絹とは、その玉糸で織った絹素材で、二頭の蚕が吐いた二本の糸が複雑に絡み合っているので、人工では決して作ることのできない微妙な節が現れ、独特の風合いを持っている。製品には、シェードや壁紙、襖紙などがあり、天然のしけ模様が空間に落ち着いた雰囲気を演出する。特にシェードは絹の光沢が波打ち、射し込む陽光もやわらかに。新たな生活様式を提案する独自性の高い商品開発に取り組むなど、今後の販路開拓に期待ができる点が選定のポイントだ。

●ガラスの薬瓶製造に源流、富山ガラス

 「Toyama・Glass(富山ガラス)」は、手法を限定せず、個々のガラス作家が独自のカタチを追究した多様なスタイルのガラス作品。300年余の伝統を誇る「富山のくすり」のガラスの薬瓶製造にそのルーツを辿ることができる。明治・大正期には手づくりガラスの薬瓶製造で、富山は全国トップを誇り、戦前は富山駅周辺を中心に、溶解炉を備えたガラス工場が10社以上あったとされる。そんな歴史を背景に、富山ガラス工房、富山ガラス造形研究所との連携のもと、さらなるブランド化に期待ができる点が選定のポイント。ちなみに富山ガラス作家協会は、富山で独立して創作活動を行うガラス作家たちが中心となって平成23年11月に創立。ガラスアートを通じて、富山の文化、産業の発展に寄与するとともに、作家間の交流を図ることを目的として活動している。

 上記の3品目の選定とともに、選定済みの品目への事業者の追加もあり、「かまぼこ(細工かまぼこ)」に(有)女傳商会(富山市)、「かぶら寿し」に三和食品(株)(南砺市)が選定された。富山の伝統的な味覚、食文化として今後のブランド力強化、販路拡大が期待されている。

 富山県観光・地域振興局地域振興課では、「今回の選定を加えると、『明日のとやまブランド』育成支援対象は13品目17事業者になった。専門家からの助言や指導、新商品開発や販路開拓などの支援が受けられる。全国に誇れるとやまブランドとして大きく育ってほしい」と話している。


▲富山深層水しいたけ▲薬瓶をモチーフにしたガラス作品
問い合わせ
●富山県観光・地域振興局地域振興課
TEL.076-444-9605
FAX.076-444-4561
http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1400/
※とやまブランドホームページ
http://toyama-brand.jp/

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