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2013年 9月 25日 [ 特産品 ]
No.625-2:甘いか、しょっぱいか、高岡昆布スイーツ、どんな味?
●昆布を活かした新しい食のブランドづくり
江戸時代から明治時代にかけて、蝦夷地(北海道)と大坂(大阪)を結び、各地で交易を行った「北前船」。主要な交易品だった昆布は、富山県の食生活に根付き、昆布巻かまぼこ、昆布締めの刺身など豊かな昆布文化を育んできた。北前船の寄港地の1つだった伏木をもつ高岡でも昆布はなじみ深く、よく食べられている。
そんな北前船交易と昆布文化をバックボーンに、高岡市や高岡商工会議所、高岡市農協などで組織する「高岡食のブランド推進実行委員会」は昆布を活かした新しい食のブランドづくりを目指し、昨年、第1弾として、高岡産コシヒカリと昆布を使った「高岡昆布飯」を開発。現在、協力店17 店で合わせて17種類を提供している。7月末までの販売数は合計35,000食。地元をはじめ、高岡を訪れる観光客にも好評だ。
第2弾となる「高岡昆布スイーツ」では、昆布を使っていること、地産地消にこだわっていること、高岡市内の店舗で提供することなどを条件に、参加店を今年春に募集。17店が味や昆布の見える化などに工夫を凝らし、スイーツを完成させた。9月1日から各店やスーパー、コンビニなどで提供が始まった。
「高岡昆布スイーツ」をいくつか紹介しよう。「高岡昆布マカロン」(道の駅 万葉の里高岡)は、マカロンの表面とクリームの中に刻んだ昆布を加えたユニークなもの。甘みと塩気のバランスがちょうどよく、サクッとした食感も魅力的だ。甘くなく、大人のラスクとも言えるのが「コンブラスク」(菓子工房 マルエ)。細かく刻んだ昆布と白ゴマを合わせたオリジナルペーストを一枚一枚丁寧に塗って焼き上げた。「昆布ロールラスク」(ciel bleu シエルブルー)は、昆布を混ぜ込んだスポンジでメレンゲと塩昆布をロールケーキのように巻いて乾燥させたラスク。口の中でほんのりと広がる昆布の風味がたまらない。
「昆布ロール・昆布ベーグル・昆布パン」(ホテルニューオータニ高岡 カフェ&ダイニングCOO)は、昆布スイーツの三姉妹。昆布ロールはフワフワの生地に昆布をたっぷり入れて焼き上げ。豆、栗、餅もトッピングした和風デザートだ。昆布パウダーに3種類の昆布を入れた昆布ベーグル、昆布と蜂蜜入りのあっさりとした甘みをもつ昆布パンもおすすめ。
●来年、第3弾「高岡昆布弁当」を開発予定
昆布とアイスを組み合わせたスイーツもラインナップ。「とろろ昆布パフェ」(和食麺処 サガミ 高岡店)はとろろ昆布とアイスのまったりとした食感、しょっぱさと甘みが融合した味が特徴。「ミニkelpパフェ」(海鮮問屋 柿の匠)は白玉が入った和風パフェに昆布をトッピング。昆布の塩味とクリームの甘みがクセになる。「高岡昆布ジェラート」(19HITOYASUMI<一休>戸出店)は昆布の風味とミルクの甘みが相性抜群だ。
和の味わいを楽しめるのが、「昆布おはぎ」(佐野おはぎっこ/販売:あぐりっち佐野店)。あんこと昆布の入った一口サイズの食べやすいおはぎで、1パック4個入り。
パッケージが可愛らしい「横綱豆富ぷりん×昆布アングレーズ」(長井食品)は県産エンレイ大豆100%の豆乳で作った豆富ぷりんに昆布アングレーズソースがマッチした逸品。昆布のソースが味に深みを与える。
11月頃を目途に、高岡昆布スイーツの中でも保存が利く商品を詰め合わせた土産品、ギフト商品を開発・販売する予定。また、12月には昆布スイーツの冬バージョンもいくつか登場する。熱々のぜんざいと昆布の組み合わせなど、どんなスイーツが考案されるか楽しみだ。
高岡食のブランド推進実行委員会事務局では、「どちらかと言うと、高岡昆布飯は大人向け、高岡昆布スイーツは若い年代に向けた食ブランド。二つで幅広い年代に高岡昆布百選をアピールしていきます。来年には、第3弾となる“高岡昆布弁当”を開発し、平成27年春の北陸新幹線開業を見据え、“高岡昆布駅弁”につなげていきたいと思っています」と話している
- 問い合わせ
- ●高岡食のブランド推進実行委員会事務局(高岡商工会議所内)
TEL.0766-23-5000
FAX.0766-22-6792
http://www.takaoka-konbu.com/