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2014年 2月 26日 [ 特産品 ]
No.646-2:漁師のまかない飯「バイ飯」、召し上がれ
●「Fish-1グランプリ」で準グランプリを獲得
「バイ飯」はバイ貝(巻き貝)の炊き込みご飯で、もともと地元の漁師のまかない飯として食べられてきた。魚津漁業協同組合では、「Fish-1グランプリ」(フィッシュマーケットデザイン協議会主催)が開催されることを知り、「北陸新幹線開業が迫るなか、新たな魚津名物を育てよう」とバイ飯のレシピを作り、試食を重ね、「地域に人を呼び込む“ご当地魚”グルメコンテスト」部門に「富山のバイ飯」としてエントリーした。
バイ飯で使うのは、バイ貝の中でも小型の「ツバイ」。殻のまま醤油や砂糖、酒などで煮込んで身を取り出し、煮汁とともに炊き込む。ニンジンやゴボウ、キヌサヤエンドウも入っている。
富山湾では、オオエッチュウバイ、エゾボラモドキ、カガバイ、ツバイの4種類のバイ貝が水揚げされる。ツバイは3~4cmと小型で漁獲量も多く、主に煮付けなどにして食べられる。このほかのものは12~15cmほどと大型で、刺身で食べられることが多い。シコシコとした歯ごたえが格別だ。
「Fish-1グランプリ」は今年初めて企画された。地元ではよく食べられているが、全国ではあまり知られていない魚など、ご当地魚をクローズアップし、地域を元気にしようとするグルメコンテスト。全国から114点の応募があり、レシピや写真などの審査で6点に絞られた。昨年11月24日に開催された下関大会、及び今年1月18日に開催された東京・六本木ヒルズアリーナでのファイナルでは、来場者による試食・投票が行われ、「富山のバイ飯」は準グランプリに輝いた。
●魚津市内でバイ飯や寒ハギ料理を
魚津港に隣接する「海の駅 蜃気楼」の食堂「幻魚房(げんげんぼう)」(魚津市村木定坊割2500-2 TEL.0765-22-0210)では、平日の昼食にバイ飯、魚津寒ハギ(ウマヅラハギ)の煮付け、味噌汁などをセットにした「バイ飯定食」(1,000円)を販売している。バイ貝のむき身のシコシコとした歯ごたえ、貝とゴボウの風味がたまらない魅力。浜のかあちゃんたちが手づくりする魚尽くしの定食に心もあたたまる。
魚津市内の飲食店でもバイ飯料理の販売が始まっている。「浜多屋魚津駅前店」(魚津市釈迦堂1-15-8 TEL.0765-23-5775)のメニューは土鍋風で熱々がいただける。酒に合う濃い目の味付けも印象的。「寿し割烹 万両」(魚津市釈迦堂1-15-2丸の内ビル1F TEL.0765-24-7796)では、椎茸や野菜とともに釜飯で。「海風亭」(魚津市釈迦堂1-13-5美浪館 1F TEL.0765-22-7303)では、刺身や釜飯などを合わせてバイ貝をたらふく味わえる。「食彩庵 悠」(魚津市釈迦堂1-15-15 M2000ビル1F TEL.0765-24-5980)では酒宴の〆のお茶漬けでも味わえる薄味に仕上がっている。価格は1,000円前後。魚津でバイ飯、召し上がれ!
冬のこの時期、富山湾のウマヅラハギが旬を迎えている。魚津漁協では、魚津港に水揚げされるウマヅラハギを「魚津寒ハギ」としてブランド化する取組みも進めている。ウマヅラハギは顔が長く、馬面に似ていることからこの名がある。体長は10~30cmの長楕円形。分厚い皮をはぐと、淡白な白身が現れる。魚津漁協では、特に2月頃を中心に水揚げされる体長25cm以上の大物には「魚津寒ハギ如月王(きさらぎおう)」の名前を冠し、高級プレミア商品として出荷している。刺身や肝は絶品で、フグにも匹敵すると評価する人もいるほどだ。魚津市内には、自慢の寒ハギ料理を食べさせてくれる飲食店がある。魚津漁協のホームページ(http://www.jf-uozu.or.jp/uob/)には飲食店の情報が掲載されているので、アクセスしよう。
魚津漁業協同組合では、「漁師のまかない飯として愛されてきたバイ飯の美味しさを魚津で堪能ください。また、ウマヅラハギも最近、大漁が続いています。旬の味を召し上がってください」と話している。
- 問い合わせ
- ●魚津漁業協同組合
TEL.0765-24-0068
FAX.0765-24-8877
http://www.jf-uozu.or.jp/
●魚津たびナビ
http://www.uozu-kanko.jp/