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2013年 1月 9日 [ 特産品 ]
No.588-2:もちもちとした食感がたまらない!砺波の名産、大門素麺の“半生めん”を使った期間限定メニュー、味わって
砺波市特産の大門素麺を本乾燥させる前の“半生めん”が市飲食店組合の加盟店で新メニューとして登場。大門素麺は乾麺だが、“半生めん”は生産農家の家庭だけで食べられてきた隠れた味。乾麺とは違った、もちもちとした食感とのどごしの良さが特徴だ。市飲食店組合とJAとなみ野大門素麺事業部が3年ほど前から活用を模索してきた。3月末までの冬限定のご当地グルメとしてPRしていく。
●大門素麺の新たな魅力、隠れた素材・味を発掘
砺波市特産の大門素麺を本乾燥させる前の“半生めん”が市飲食店組合の加盟店で新メニューとして登場。大門素麺は乾麺だが、“半生めん”は生産農家の家庭だけで食べられてきた隠れた味。乾麺とは違った、もちもちとした食感とのどごしの良さが特徴だ。市飲食店組合とJAとなみ野大門素麺事業部が3年ほど前から活用を模索してきた。3月末までの冬限定のご当地グルメとしてPRしていく。
大門素麺は、散居村で知られる砺波市の大門地区で作られる手延べ素麺で、「富山県推奨とやまブランド」認定品にもなっている。江戸時代後期、石川県能登から製法が伝えられたとされ、最盛期の昭和初期には60軒以上の農家で作られていたが、現在は十数軒の生産者のみで伝統の味と形を守っている。
生産時期は10月から翌年3月のみ。寒風にさらすと、麺がよく締まるからだ。素麺づくりはまず厳選した小麦粉に庄川の伏流水を加え、何度もこねて団子に。それを一晩寝かせてから、太より、中より、細よりと何度も“より”をかけながら、細く長く延ばしていく。そして、干し場の「はさ」と呼ばれる竿に麺をかけ、手延べの作業に。吊るされた麺は2m近くにもなり、白糸を垂らしたような美しさだ。その後、麺を半干しの状態で取り込んで、まるまげ状に形を整えて包装し、10日ほどかけて本乾燥を行う。
さて、“半生めん”は、包装し本乾燥する前の状態のもの。生産農家では、これまで竿に当たった部分などを切って家庭料理に使ってきた。市飲食店組合ではこの“隠れた素材、味”に注目。JAとなみ野大門素麺事業部とともに、ご当地グルメとして活用し、地域活性化につなげられないか検討してきた。
●小麦粉の香り、食欲を刺激
“半生めん”は、茹でる時間が1分半~2分で乾麺の半分ほど。茹でた後に冷水で締めるのがポイント。こうすると、ほどよい弾力が生まれる。その後は、温かいつゆで食べる方法や、温かい素麺をつゆにつけて食べる方法などを市飲食店組合では提案している。
市飲食店組合では、今冬は試行としており、加盟店に“半生めん”のメニューへの採用、各店ならではのオリジナルメニューづくりを呼びかけている。現在、数店での提供だが、今後普及を図っていく考えだ。
市飲食店組合の大門素麺推進委員長・川邉茂さんは、経営する「めん食堂 川なべ」で昨年12月から“半生めん”を使ったメニューを提供している。川邉さんが考案したのは「半生そうめん 辛み大根」。畑で自ら栽培した辛み大根のおろし、かつおぶし、ネギ、刻み海苔がたっぷりのっている。澄んだ黄金色のつゆは“半生めん”のメニューづくりに合わせて調合したもので、品のいい味わい。ちょっと甘めで“半生めん”との相性も絶妙だ。麺をいただくと、小麦粉の香りが鼻腔に広がる。もちもちとした食感、ほどよい歯ごたえ、のどごしの良さ。大根の辛みもアクセントになり、食欲を刺激してくれる。乾麺ほどコシが強くなく、正月のお餅やおせち料理で少々疲れた胃腸にもやさしい味わいだ。
川邉茂さんは、「大門素麺の乾麺よりも調理の扱いが難しいが、試行錯誤の末、“半生めん”の美味しさを生かしたメニューをなんとか考案できた。つゆが熱いと、麺がやわらかくなりすぎるので、ややぬるめのつゆでお客様に食べていただいている。リピーターも増えており、新たなご当地グルメとして育てていきたい」と話している。
問い合わせ
●砺波市飲食店組合(半生めんについて)
TEL&FAX.0763-33-5632(川なべ)
http://www.gurutona.com/