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2000年 3月 24日 [ トピックス ]

No.060-2:2000年とやま国体に花を添える新旧「海王丸」の競演


■帆船の優雅な姿は一見の価値あり
 運輸省航海訓練所の練習帆船、新「海王丸」が、2000年とやま国体秋季大会に合わせて、富山県新湊市の富山新港に来港する。初代の練習帆船「海王丸」は現在同港にある「海王丸パーク」に係留されており、立山連峰をバックに“親子”の優雅な競演となりそうだ。寄港は秋季国体(10月14日〜19日)5日目の18日から23日までの6日間の予定で、国体で来県中の県外の方々も見学できる絶好の機会となる。
 新「海王丸」は、初代「海王丸」からバトンタッチして平成元年に進水。総トン数は2,556トン。4本マストに36枚の帆(初代は29枚)を展帆して大海原を滑るように疾走する姿は、「海の貴婦人」と呼ばれ親しまれた初代ゆずりの美しさで、またとないシャッターチャンスとなるだろう。

■海上に浮かぶ生きた“博物館”
 初代の練習帆船「海王丸」(総トン数2,238トン)は、昭和5年に進水し、平成元年に使命を終えるまでの59年余りの間に106万海里(地球約50周分)を航海して多くの海の若者たちを育てた。新船の登場により現役を引退し、平成2年から海王丸パークで一般公開されている。
 なお、初代「海王丸」は毎年春から秋にかけて月1回程度、29枚すべての帆を展げる「総帆展帆(そうはんてんぱん)」が行われており、青空によく映える展帆風景を見ることができる。また、毎週金・土曜の夜、夏季・ゴールデンウイーク期間中にはイルミネーションが点灯されているので、こちらも見ごたえがある。

■野鳥たちのサンクチュアリ
 ベイサイドに広がる海王丸パークには、世界の帆船模型を展示する日本海交流センターやイベント広場のほか、家族連れで楽しめるピクニック広場や波のハンモック(遊具)、ラジコン広場、富山新港臨海野鳥園などが点在している。なかでも日本海側で初めて臨海部に設けられた野鳥園は、自然志向の高まりから近年注目されている施設。ヨシ原や池を配置した敷地内には、四季を通して多くの野鳥(今まで110種類を確認)が飛来。観察センターに備え付けの望遠鏡で、また観察小屋や観察壁から間近に野鳥たちの愛くるしい姿を眺めることができる。

問い合わせ
●帆船海王丸記念財団
TEL 0766-82-5181
●伏木富山港振興財団
TEL 0766-82-5881

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