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2000年 3月 1日 [ 特産品 ]

No.057-1:「和紙おわら切り絵うちわ」が観光土産品の全国推奨品に選定!


■全国的に有名な八尾の「おわら」と、和紙を組み合わせた“うちわ”
 富山県八尾町にある身体障害者福祉作業所「おわらの里ふれあいホーム」と、併設の精神障害者福祉作業所「おわらの里すみれ工房」が共同で製作した「和紙おわら切り絵うちわ」が、全国推奨観光土産品審査会において全国観光土産品連盟の会長努力賞を受賞し、郷土土産の全国推奨品に選定された。この審査会は全国観光土産品連盟と日本商工会議所が毎年実施しているもので、今年は2月4日に表彰式が行われた。
 選定にあたっては、全国的に有名な八尾町のおわら踊りの図柄と、町特産の和紙を組み合わせた点が郷土色にあふれていると高く評価された。うちわの包装紙には、連盟会長努力賞シールと全国推奨品を表示するシールが張られ、八尾町曳山会館と、富山駅前CIC5FのいきいきKAN(観光物産センター)で販売されている。

■風情ある切り絵のデザイン
 うちわは、黄、赤、紫などに染めた和紙を張り、おわらを踊る男女二人の切り絵をあしらったもの。編笠に法被姿の男性と浴衣姿の女性、そしてぼんぼりの切り絵が情緒を漂わせている。もち手部分の竹はしっくりと手になじみ、うちわを扇ぐと、「おわら風の盆」で奏でられる胡弓の音色が遠くから聞こえてきそうだ。
 切り絵はふれあいホームが、和紙染めはすみれ工房がそれぞれ担当している。おわらの里は障害者に働く場を提供する施設として開所しており、うちわ以外にも、和紙おわらくるみ絵、おわら人形の飾り、しおり、絵葉書など観光土産品を独自に開発し、製作販売している。これらの品は9月の「おわら風の盆」の期間中を中心に販売され、全国から訪れる観光客に越中八尾の土産品として喜ばれている。

■観光土産品の販売から、バリアフリー農園での有機野菜栽培まで
 ふれあいホームは、富山県が昨年実施した「第1回やさしい福祉のまちづくり賞」のソフト部門の大賞に選ばれている。この部門は、障害者や高齢者などを支援する活動を対象とするもので、ふれあいホームは、オリジナルの観光土産品の開発など、独創性あふれた活動が評価され、大賞受賞となった。
 具体的な活動としては、観光土産品の製作のほか、車いすのままで野菜を収穫できるバリアフリー農園での有機野菜やハーブなどの栽培に取り組んでいる。収穫された野菜は、併設の売店で販売されており、地域の人々の人気となっているようだ。同ホームは、障害者の社会参加と自己実現の機会を提供するため日々活動しており、今後の活躍が期待されている。

問い合わせ
●おわらの里ふれあいホーム
TEL 076-454-2117

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