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1999年 3月 26日 [ トピックス ]

No.036-1:高さ約18メートルの雪壁の間を歩く


■冬の眠りから覚め、運転を再開
 4月23日(金)から30日(金)まで、立山黒部アルペンルートでは「第6回雪の大谷ウォーク」が開催される。富山県富山市から長野県大町市までの全長約100キロを、ケーブルカーや高原バスなどを乗り継いで横断する立山黒部アルペンルート。4月10日弥陀ヶ原までの一部開通、23日全線開通と、'99 シーズンの営業再開が目前に迫っており、現在大型のロータリー車やブルドーザーを使って、急ピッチで道路の除雪作業が行われている。
 立山一帯は日本有数の豪雪地帯。特に、標高2,450メートルの室堂ターミナルの手前にある“雪の大谷”付近は国見岳の吹きだまりにあたり、ルート上で最も積雪が多いエリアだ。例年4月下旬でも15〜20メートルの積雪があり、7月上旬まで残雪が見られる。深い雪のために除雪作業は毎年難航。高原バス一台がやっと通行できるだけの幅しか除雪できない区間(300メートル)があり、道路の両側に高い雪壁が続く、春独特の景観を作り出している。

■巨大な雪の回廊を散策
 「雪の大谷ウォーク」には、普段バスでしか通行できない雪の大谷を散策できるとあって、毎年大勢の観光客が訪れる(昨年:1万3,000人)。散策時間は、4月23日(金)〜30日(金)の毎日11時25分〜11時40分、12時20分〜13 時、13時30分〜13時40分。各時間帯の5分前に室堂ターミナル正面のロータリーに集合し、係員の先導で出発する。往復約1キロの道のりで、所要時間は約10〜20分だ。 眼前にそそり立つ高さ約18メートルの真っ白な雪壁と、雲一つない青い空----。春の立山は晴天率が高く、雪の大谷では白と青の美しいコントラストが楽しめる。道路を挟み込むように続く高い雪壁に遮られ、青い空が小さく見えるだろう。そして、雪の大谷を抜けると、純白の雪に覆われた立山の眺望。山肌を隠した美しい雪山が神々しいまでに目に映る。

■雪を吹き上げるロータリー車の実演
 散策時間前の12時10分〜12時20分には、室堂ターミナル前で大型ロータリー除雪車(愛称:熊太郎)の実演も行われる。500馬力の性能を誇るロータリー除雪車は国内で数台しか導入されておらず、10メートル以上の高さまで雪を吹き上げる豪快なシーンが見られる。 なお「雪の大谷ウォーク」は、路面が凍結し歩行が危険な場合や、吹雪等の悪天日は中止となる。路面は滑りやすく、帰路は雪面上を歩くことになるので軽登山靴や長靴などが必要。また、立山の春の天気は変わりやすいので、暖かい服装で参加したい。

問い合わせ
●雪の大谷散策実行委員会事務局
TEL 0764-31-3331(立山黒部営業本部内)

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