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1999年 3月 10日 [ トピックス ]
No.033-1:地下鉄「メディアライナー」で富山をPR
●車両広告を絞った、画期的な試み●
3月10日(水)から23日(火)まで、中づりポスターを掲出したメディアライナー(広告貸切専用車両で8両編成)が、都営地下鉄新宿線の「笹塚〜新宿〜本八幡」間を113往復(1日平均8往復以上)した。メディアライナーでは、中づりポスター、窓上ポスター、ドア横広告など、車内のほとんどの広告面を同じスポンサーの広告で埋めつくすのが通例だが、今回のキャンペーンではあえて中づりポスターの展開だけに絞り、そのうえ一車両につき4カ所のみ掲出した。全広告面をあえて使用しない手法は、車両広告としては全国初のユニークな試みであり、広告の氾濫した車両を見慣れている乗客にとっては逆に新鮮に映ったのではないだろうか。
●お国自慢に終わらない広告内容●
ポスターの企画コンセプトは、富山県のマイナスイメージとプラスイメージの対比。「薄い」「暗い」「遠い」といったマイナスイメージの印象をあらわす言葉を大きくみせ、プラスイメージの印象をあらわす言葉を小さめに配置し、富山湾に浮かぶ立山連峰の写真と組み合わせてビジュアル化した。富山の印象に関する対照的な意見・文字を逆説的にデザイン化した点が制作のポイントだが、ここで取り上げた意見は昨年3月8日、全国18紙に掲載した富山県の新聞広告「日本の大誤解。--薄い印象--」の“富山の印象アンケート”に寄せられた意見をクローズ・アップしたものだ。
●全国からの意見を、ポスターに集約●
新聞広告「日本の大誤解。--薄い印象--」は雑誌に取り上げられるなど、大反響を呼び、この中で募集した“富山の印象が薄いとしたらそれはなぜ?”には、全国から17,821通もの封書やハガキなどが富山県に寄せられた。
調査結果をみてみると、「富山県の印象は薄い」という記述が47%と約半数を占めたものの、「印象が薄いとは思わない」も44%に上っており、意見が拮抗している点が特徴として挙げられる。「印象が薄い」とする理由には、「観光の目玉がない」「交通が不便」「特産物がない」などの意見があるが、「印象が薄くない」の理由では逆に「立山・黒部アルペンルートや五箇山などの観光地がある」「配置家庭薬が有名」「ホタルイカやブリ、マスのすしがおいしい」などといった意見もあり、今回の中づりポスターでは両者の意見を集約し対比させることで、富山県のイメージアップをねらった。
富山県では全国から寄せられた貴重な意見を、今後も広報活動に役立てていきたいと考えている。なお、今回の中づりポスターと同様のコンセプトで制作された新聞広告を、3月14日(日)を中心に全国紙等にも掲載した。
問い合わせ
●富山県企画部広報課
TEL 0764-44-3134