■「ここまでやるの!?」と思えるくらいのギリギリの線をねらう
　芸能人の起用やユニークな表現方法で、何かと話題となってきた富山県のイメージアップＣＭ。今回は特に若い女性層をターゲットにしており、3人のＯＬと富山産のブリ･甘エビを絡めた、30秒と15秒のＣＭを制作した。３月14日（日）から21日（日）までの期間中、フジテレビでは早朝と深夜帯（放送本数 15本）、テレビ東京では午後９時前後から深夜帯（23本）を中心に放送した。
　基本的なコンセプトは、観光名所やイベントなどの告知ＣＭではなく、イメージを訴えるＣＭづくり。立山連峰やチューリップ、海の幸など、実際の富山の風景や特産を映した“お国自慢的な内容”にせず、「何かありそうな、元気な富山県」といったイメージを視聴者に訴えた。また、他都道府県のＣＭとの差別化を図り、「自治体がここまでやるの!?」と感じさせるくらいのインパクトのあるＣＭづくりを心掛けた。

■食や結婚など、若い女性の興味を誘うストーリー展開
　ターゲットは若い女性層。しかも、富山県に特別な関心を持っていない層に絞り込んだ。このため、23〜24歳くらいの女性をキャストとして登場させ、食や結婚式といった同年代に一番関心のある話題を盛り込んだ点が特徴だ。
　具体的なストーリーは、３人のＯＬが東京・六本木の寿司屋のカウンターで、富山産のブリや甘エビをネタに使った寿司を食べながら、その場にはいない親友ひろこの結婚についてお喋りしているというもの。ひろこは結婚して富山に引っ越すことになるが、３人のＯＬは富山についてあまり知らないし、関心もなさそうな様子。「富山ってどの辺？　知らな〜い」「じゃあ、もう会えないんだ」「富山ってグァムより遠かったりして…」「富山には一生行かない」と好き勝手なことをお喋りしている。
　富山県とは無関係と思っている３人だが、実は手に取っている寿司は、富山産のブリ、甘エビ、富山米。“実は意外と身近なところに富山がある。ただ知られていないだけ”といったメッセージを暗に含んだ内容だ。

■ＣＭに登場する寿司ネタは富山から直送
　ＣＭの終わりには、エンドコピーとして《知らなくても。富山県》と、富山県の位置を示す日本地図が入る。ＯＬたちの会話やエンドコピーの《知らなくても。富山県》など、ＣＭ中には富山県をマイナスのイメージでとらえた言葉が随所に出てくるが、このようなネガティブな表現や手法を用いることで、逆に富山県への興味や関心を倍増させることをねらっている。　なお、今回初の試みとして撮影にフィルムを使用（従来テープ撮影）し、映像の質感を高めた。また、富山湾で獲れたキトキトのブリや甘エビを東京の制作現場に直送し、寿司ネタにして撮影した。このような試みがグレードの高いＣＭに結びついたと考えている。

	A子：「ねぇ、知ってる？」
	A子：「ひろこ、結婚したら、 　　　　富山に引っ越すんだって」
	B子：「富山？　知らなーい」 C子：「ふん、一生行かないよね」
	A子：「たぶんね..」
	”ピッ”
	B子：「じゃあもう会えないんだ」 C子：「いいじゃん別に。 　　　　あっ、私もブリ下さい」 B子：「私も」

問い合わせ
●富山県企画部広報課
TEL 0764-44-3134

□県外向けテレビＣＭ　放送時間

　＜フジテレビ＞　計　15本
　　3月14日（日）24時15分前後 　 　 　 　
　　3月15日（月）6時45分前後　25時50分前後 　 　 　 　
　　3月16日（火）5時30分前後　26時00分前後 　26時30分前後 　 　
　　3月17日（水）5時30分前後　26時30分前後 　 　 　
　　3月18日（木）26時20分　26時30分前後 　 　 　 　
　　3月19日（金）6時45分前後 　26時05分 　 　 　 　
　　3月20日（土）7時15分前後 　10時30分前後　26時30分前後
　 　 　 　
　＜テレビ東京＞　計　23本
　　3月14日（日）8時30分　12時00分　17時55分　 　 　
　　3月15日（月）22時00分　26時15分　 　 　 　
　　3月16日（火）20時54分　25時00分　26時10分 　 　 　
　　3月17日（水）24時35分　25時45分　26時15分　 　 　
　　3月18日（木）25時45分　27時40分 　 　 　 　
　　3月19日（金）24時45分　25時30分 　 　 　
　　3月20日（土）9時30分　11時00分　13時00分　22時54分　25時30分
　　3月21日（日）10時30分　24時30分　25時15分