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1999年 2月 10日 [ トピックス ]
No.030-2:富山の彫刻家が米大リーグ伊良部投手の守護神を作る!
●伊良部投手が竜の置物を依頼
富山県高岡市の彫刻家・国分常俊さんは、米大リーグのニューヨークヤンキースで活躍する伊良部秀輝投手から、竜の置物を制作して欲しいという依頼を受けて制作している。国分さんは、全国各地の寺院からの注文で仏像などを作っている仏像彫刻の第一人者。これまでに約300体の仏像を手掛けてきた。
以前から仏像に関心を持っていた伊良部投手は、香川県の寺から譲り受けた不動明王像が国分さんの作だったことが縁で、3年前から交流がある。これまでも伊良部投手の仏像の制作を2度ほど引き受けているが、昨年の2月、伊良部投手が国分さんの工房に遊びに来た際に、竜を作って欲しいと頼まれた。体長が約 70cm、天に向かって上昇する竜と、体をくねらせながらダイナミックに空を飛び回る2体を制作することになった。
■力強い竜にする
国分さんはマウンドで力投する伊良部投手をイメージして制作したという。出来栄えは上々で、粘土による原型の写真を本人のところに送ったところ、「完成を心待ちにしている」との返事をもらったほどだ。
■完成は2月下旬
国分さんの創作拠点である高岡市は、江戸時代から鋳物工業の盛んな町で、現在でも全国のブロンズ製美術品の90%を作っている。伊良部選手の竜の置物も、伝統技術に育まれた高度な高岡の鋳造技術によって制作される。 現在、竜の置物は国分さんの工房で粘土による原型を作り終えたところで、この後、石膏で型どりをしてから同市の鋳造所でブロンズ製に仕上げる。完成は2月下旬になり、シーズンオフで帰国している伊良部投手に手渡される予定だ。
問い合わせ
●あさつき工房(国分常俊氏)
〒930-0014 高岡市伏木古府