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1999年 2月 10日 [ トピックス ]
No.030-1:ガソリン車並の性能と価格のミニ電気自動車登場!
■メーカーと電力会社が電気自動車を共同開発
富山市のタケオカ自動車工芸は、日本を代表するミニカーメーカー。これまでに約1,500台のミニカーを製造・販売しているが、このほど、北陸電力と共同開発した全天候型の1人乗り小型電気自動車「ミリュー」を発売する。両社は昨年4月にも、原動機付き四輪自転車タイプの電気自動車を共同開発した経緯があり、今回はそのノウハウを生かして開発したもの。北陸電力はバッテリーなど電気関係の分野で技術協力している。
■「ミリュー」の魅力とは
同社では、海外の低価格部品などを採用することでコストダウンを徹底し68.6万円という、ガソリン車並の低価を実現。値段が高いという電気自動車の最大の問題点を克服した。しかも、3点式シートベルトを採用し、シートベルトなしでは発進しない設計にするなど、安全性にも配慮されている。さらに、動力がモーター駆動のために騒音や振動が非常に少ないうえ、ガソリン車に比べてエンジン関係の構造が単純なので故障が少なく、メンテナンスもしやすい。
■「ミリュー」の概要
* 長さ:2.15m,幅:1.14m,高さ:1.35m
* 車両重量:240kg
* 最高速度:60km
* 1回の充電で50km走行可能
* 最小回転半径:2.5m
* 家庭用コンセントを使って12時間で充電が可能。
* 燃料費は、夜間電力を利用して充電すると1km当たり0.5円と非常に安い
* 車両価格:68.6万円
■環境にやさしい次世代車の1つとして注目
一般的にミニカーは、車検や車庫証明が不要。また、普通免許かミニカー限定免許で運転できる。コンパクトで扱いやすいことから、買い物、短距離通勤、工場内の移動などに使用されている。タケオカ自動車工芸では月10台の生産を目標にしているが、予想をはるかに超える注文が殺到している。2月13・14日には、神戸市で開催の国際エコフェアへの出展も決まっており、「ミリュー」は環境にやさしい次世代車として注目を集めそうだ。
問い合わせ
●(株)タケオカ自動車工芸
〒939-8177富山市安養寺504-1
http://www.fitweb.or.jp/takeoka/