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2010年 3月 3日 [ トピックス ]
No.444-1:春間近、おでかけは便利で環境にやさしい乗り物で!
樹木の芽吹きに春の気配を感じる3月。暖かくなるにつれ、外出の機会も増えるだろう。そこで公共交通の話題を紹介しよう。富山地方鉄道は3月14日(日)から交通系ICカードシステムを導入し、昨年12月に開業した環状線を含む市内電車全線でサービスを開始する。ICカードの名称は、「ecomyca(えこまいか)」。また、3月20日(土)から富山市中心市街地でスタートする「自転車市民共同利用システム」にも注目!!
●環状線など市内電車にICカード「ecomyca(えこまいか)」
樹木の芽吹きに春の気配を感じる3月。暖かくなるにつれ、外出の機会も増えるだろう。そこで公共交通の話題を紹介しよう。富山地方鉄道は3月14日(日)から交通系ICカードシステムを導入し、環状線を含む市内電車全線でサービスを開始する。ICカードの名称は、「ecomyca(えこまいか)」。ecology(公共交通の環境への優しさ)の「eco」とmy card(私のカード)の「myca」を組み合わせた。“まいか”は富山弁で「〜しよう」という勧誘の意を表すため、「エコしよう」という意も込められている他、富山弁で「行きましょう」の意の「行こまいか」にもかけている。ICカードは1枚のカードを繰り返し使用できるため、カード導入は資源の節減につながる環境にやさしい取り組みとなる。
「ecomyca」の発売金額は2,000円で、デポジット(新規購入時にのみ預かる保証金)500円、利用可能額1,500円を含んでいる。カード利用時は割引運賃が適用され、大人170円(所定運賃200円)、小児90円(所定運賃100円)となる。ecomycaサービスの開始を記念して、ICカード開始記念カードが3月1日から先行発売されている。記念カードだけの特典として、カード台紙が付いている。金額は2,000円(デポジット500円含む)。
14日(日)から富山ライトレールのICカード「passca(パスカ)」との相互利用サービスも始まり、富山ライトレール(ポートラム、フィーダーバス)、コミュニティバス「まいどはや」でも利用できる。22年度以降、富山地鉄の路線バス、鉄道線へと利用範囲を拡大させる計画だ。
昨年12月23日に開業した市内電車環状線についても紹介しよう。通常運行した12月24日から1月31日までのデータによると、環状線全体では125,658人の利用で、1日平均3,222人。新設した3電停(国際会議場前、大手モール、グランドプラザ前)の乗降客数は1日平均1,386人/日で、開業前の目標約1,000人/日を超えており、概ね順調なスタートを切ったようだ。年末年始や土日曜・祝日の乗降客数が平日の約2倍近くとなっていることから、通勤よりも買い物目的の人たちが多く利用していると、富山市路面電車推進室ではみている。
環状線を走る新型車両は白、黒、銀の3編成で、「セントラム」という愛称が付けられている。低床車両で乗り降りしやすく、子どもや高齢者、身障者にやさしい設計だ。運行本数は平日79本、土日曜・祝日は80本。平日、休日ともに6時10分始発で、6時10分から9時までは20分毎、9時から19時30分までは概ね10分毎、19時30分から22時10分までは20分毎の運行となっている。富山市中心商店街へは、セントラムで出掛けたい。
●環境にやさしい自転車の新しい利用法
3月20日(土)から富山市中心市街地でスタートする「自転車市民共同利用システム」にも注目したい。同システムは、環水公園や富山駅南、市役所、城址公園東、西町など15カ所に設置されたステーションから自転車を借り、任意のステーションに返却することができる新しいレンタサイクルだ。自転車のシェアリングによって、近距離の自動車利用を抑え、二酸化炭素の排出量削減、中心市街地の活性化、回遊性の強化などを図るのが導入の目的。同様のレンタサイクルは、環境にやさしい自転車による公共交通として、近年ヨーロッパを中心にシステムが普及している。
端末機の自動操作による自動(無人)の貸し出し・返却方式で、24時間利用が可能。利用時にICカード・パスカまたはメンバーカードをラックにかざして開錠させる仕組み。利用するには、ウェブサイトに登録し、クレジットカードで基本料金を支払うのが条件となっている。3月1日からサービス開始前の事前登録を受け付けており、19日(金)までに登録すると、基本料金はパスカ使用で250円/月(通常料金500円/月)、メンバーカードで300円/月(通常料金700円/月)となる。基本料金を支払うと、1回30分以内であれば何度でも無料で使用できるが、31分~60分は200円、60分を過ぎると30分ごとに500円が別途でかかる。携帯電話やパソコンで自転車の空き状況などを確認することができるのも魅力だ。
環境にやさしい公共交通といえば、富山市中心市街地を走るコミュニティバス「まいどはや」中央ルートで、3月上旬(予定)から国内で初めてとなる「低床型電気コミュニティバス」の実証運行試験が始まる。バスはリチウムイオン電池を搭載し、排気ガスを出さないエコ仕様。北陸電力が主体となり、経済産業省の「低炭素社会実証モデル事業」を活用して開発されたものだ。環境モデル都市・富山にふさわしいエコなバスで中心市街地を巡ってみたい。
問い合わせ
「ecomyca(えこまいか)」について
●富山地鉄テレホンセンター
TEL.076-432-3456
http://www.chitetsu.co.jp/
「市内電車環状線」について
●富山市都市整備部路面電車推進室
TEL.076-443-2115
FAX.076-443-2148
http://www.city.toyama.toyama.jp/division/toshiseibi/romen/index.htm
「自転車市民共同利用システム」について
●富山市環境部環境政策課
TEL.076-443-2053
FAX.076-443-2122
http://www.city.toyama.toyama.jp/division/kankyou/kankyouseisaku/cycle/cycle.html
「コミュニティバス・まいどはや/低床型電気コミュニティバスの実証運行試験」について
●(株)まちづくりとやま
TEL.076-495-5900
FAX.076-495-5910
http://www.tmo-toyama.com/